山岳会のメンバーと奥久慈の湯沢峡・篭岩山へ行ってきました。計画では明山まで足を延ばす予定だったのですが、時間切れで明山手前で下山してしまいました。
湯沢峡は小さな沢ですが岩だらけの楽しい峡谷でした。今の季節は落葉で歩きづらいですが、紅葉の交じる今の季節が適期ではないでしょうか。尾根にでると紅葉は月居山ほどではありませんがそれなりに楽しむ事ができました。尾根には2箇所キレット状になった場所がありロープ・クサリが敷設されています。ハイキングコースとの案内が有りましたが、奥久慈のハイキングコースはなめてかかる事はできません。
総勢14名の賑やかな山歩きでした。
ルート
距離 9.0Km 標高差 (+-730m) 所要時間 6時間30分(休憩込)
行程
つつじヶ丘原駐車場-(20分)-不動滝-(55分)-抱返の滝-(50分)-釜沢越分岐-(20分)-篭岩山北鞍部-(10分)-篭岩山-(100分)-一枚岩-(20分)-下山地点-(60分)-つつじヶ丘原駐車場
経過
前夜組は夜11時頃まで賑やかに酒宴を楽しみ、当日朝出発組の到着を待って7:20頃歩き始めました。
つつじヶ丘駐車場は清掃のゆきとどいたトイレが設置されていています。ただし水道は無し。
駐車場からは奥久慈の岩稜が見えます。中央やや左は男体山です。季節はずれのつつじが咲いていました。
10分弱で不動滝。
滝上部を見ると二段になっているようです。
岩は、できの悪いコンクリートに採石を混ぜたような岩(集塊岩というらしい)なのですが、以外にしっかりしていて、手掛かり・足掛かりはたくさんあります。これらの岩は上流から流れてきたと言うより、左岸の崖が崩れおちたもののようです。今の季節は落葉が多いので滑りやすい場所があるので要注意です。
途中、ルートのわかりにくい場所もありますが、ポツポツとピンクテープが歩き安い場所を教えてくれます。
抱返しの滝に到着。小休止。
抱返しの滝は左手の鉄ハシゴで高巻きます。下のハシゴはかなり歪んでいます。クサリがあるのだからハシゴはなくても良いように思うのですが。
岩と倒木でふさがれた場所にでました。見上げると紅葉が見事です。ここは左の狭い隙間を登りました。
次第に岩が少なくなると、岸に掴まって進まなくてはなりません。落ちたら数10mの谷では絶対にこんな場所は通りたくありませんが、落ちても数10cm、水深は15cmぐらいですから安心して通過できます。
この先の右手に作業小屋があります。そこからも尾根に取り付けるようですが、もう少し先で東方向に暗い谷に入っていきました。
南方面。奥久慈の山脈。穏やかな低山に見えますが、所々に難所が潜んでいます。
篭岩山からの下りでミスルート。約15分のロス。今回のコースはハイキングコースと書かれているですが、標識などはそれ程親切ではありません。テープ類は少ないですが、いろんな場所に様々な思いでつけられているのでしっかりと切り分けないとルートを間違えてしまいます。
この2つの難所はロープ・クサリが敷設されているのですが、ロープは古く切れそうなものもありました。また、木の根が縦方向に延びているので滑りやすいことこの上ないです。
一枚岩に向かっているとき、先の5-6人のパーティが尾根道を外れて笹の斜面を迂回していました。スズメバチの巣があるというので私たちも迂回しました。先のパーティの一人が蜂に襲われたそうです。私たちのメンバーがポイズンリムーバーを持っていたのでそれを使ってかなりの毒液は取り出せたようですが。蜂は20-30匹いたとか。
明山の左側。手前左手にぽっこり飛び出ているのが亀が淵のようです。その手前を竜神川が流れていることになります。ずいぶんと高い場所に集落が見えました。
一枚岩に咲いていた花。菊のようですが、はたして。
(リュウノウギクなのだそうです。「セとナのルンルン山日記のブログ」に紹介されていました。こちらには蜂の巣の詳細な位置情報もありました。)
明山へ向かう予定だったのですが。紅葉も見たし、峡谷歩きで疲れたし、温泉に入りたいし、というわけで明山手前の分岐で下山することになりました。低山なので少し下ればすぐ人家が見えてきます。
上山(うやま)の車道歩き。
パノラマライン林道への下りは標高差200mでかなり歩き甲斐のある下りでした。ということはそんな高い場所に集落が点在しているということになります。一枚岩からもそのような集落が見えましたが、そのような高所で何を生業にしているのでしょうか。
温泉に向かうために大子町の北側に向かったのですが、袋田の滝周辺は大いに渋滞していました。袋田も紅葉真っ盛りのようです。