2015年12月5日 高鳥屋山(閑馬岩峰群経由)

かつてより行きたかった閑馬岩峰群へ行ってきました。歩きづらいことで有名でしたが近頃は情報が増えてその情報を整理すると危険度はかなり薄れているようです(とりわけ「山旅Diary」さんのブログは写真も判りやすく大いに参考になりました)。しかし、怖がりの私は山岳会のベテラン二人に同行願って行ってきました。
近沢トンネル北側に車をデポして、長谷場閑馬林道の峠から近沢峠へのルートです。
閑馬岩峰群は予想していたほどの危険地帯ではありませんでした。事前の情報とベテランの同行があるのですから当然かもしれませんが。
高鳥屋山から近沢峠までは低山の尾根歩きが楽しめる場所でしたが、困ったことに私の脚が痙攣を起こしそうになり久しぶりに芍薬甘草のお世話になりました。なんとか最後まで歩く事ができましたが、常日頃もう少し体を動かすようにしようと反省。こんな反省は何度目でしょう。実りのない反省です。
途中、誰にも会わず、静かな三人旅でした。
ルート数値
距離 8.5Km 標高差 (+940m,-960m) 所要時間 6時間5分(休憩込)

行程
長谷場閑馬林道峠-(35分)-閑馬岩峰群1峰-(70分)-閑馬岩峰北530mP-(90分)-高鳥屋山-(30分)-516mP-(20分)-499P-(60分)-570mP-(20分)-近沢峠-(15分)-近沢トンネル北

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20151205-高鳥屋山・閑馬岩峰

経過

7時に2台の車で近沢峠を目指しました。トンネルができて峠までの道は閉鎖されています。北側も同じ。簡単にバリケードはどかせそうでしたが。北側の空き地に1台をデポして南の登山口に向かいました。
閑馬集落の谷は深く、長谷場閑馬林道の入口はナビがなければ見逃しそうです。林道峠には数台の駐車スペースがありました。

歩き始めて約10分で北に方向転換するのですが、先人で直進してしまったという報告を読んでいたので注意しながら歩いていたのですが、今はテープだらけで間違いようもありません。今回のコースは、高鳥屋山までは少しテープがありますが、その先はかなり少ないです。ただ、やたらといっぱい目立つ場所がありましたが。
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なぜか有名になってしまった廃トイレの脇を1峰に向かいます。西側は藪っぽくなっているので植林地側を進みます。
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地形図の破線ルートは確認できませんでした。次第に傾斜がでてきて体が温まってきたので1枚脱ぎます。
駐車地から30分強で閑馬岩峰群1峰に到着。すばらしい眺望です。
北側はこれから進む閑馬岩峰群です。正面の岩山が4峰です。
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日光方面。男体山が見えましたが、写真では雲に隠れてしまいました。日光の山は雪のようです。
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東側。中央は唐沢山のようです。
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南西方向。富士山が見えました。
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1峰は直進して下りました。下の写真の樹木が薄くなっている場所です。傾斜はありますが木々に掴まって下りられます。
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情報では1峰を右に下りるとトラバースで怖い思いをするそうですが、下りてから北斜面を確認すると確かに怖そうでした。
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2峰は小さな岩ですぐ登れます。
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振り返ると1峰の下りがよく見えました。写真ではよく判りませんが。
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3峰。
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3峰に登ると4峰が眼前です。
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3峰からの下りではペンキマークの矢印に従いました。下りてから振り返った写真。写真の右手から下りてきました。
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4峰の登り。右に巻ながら登って行きました。下手な写真です。
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5峰。
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5峰からの下りにはトラロープがありました。正面の岩の右側を進みます。いったん岩を下りて次の岩に取り付きますが、怖そうな場所ではありますが、しっかりと岩を掴むことができて下りる事ができました。ロープは使用しませんでした。
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5峰下りを振り返る。
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6峰は大岩でした。右に登っていきました。
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6峰の上。
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6峰からこれから進む尾根が見えました。
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紅葉の残り。
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閑馬岩峰群の北側のピークへ最後の登り。
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岩峰群の通過に約70分かかりました。無事通過できて安堵の休憩。

松阪から東に延びる破線ルートは微かに見ることができました。丁度このあたりは東西とも傾斜が緩やかでした。
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高鳥屋山前にも2つの大岩があると事前情報を得ていましたが、その1つ目の岩は破線ルート北側のピークの西側でした。
ピークを踏む必要がなかったので左にトラバース気味に歩いていたのですが、できるだけ左に大きく廻った方が良さそうでした。私は中途半端にトラバースしたので岩の中腹を這うはめになってしまいました。
下りてから振り返ると。
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2つ目の大岩。どうやって越したか不明。
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やっと高鳥屋山に到着。
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三等三角点も有りました。
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高鳥屋山で腹ごしらえ。正面には閑馬西側の尾根が見えています。いつかこの尾根も歩こうと思っているのですが、こちらより少し高いようです。また、キレット状に見える場所がいくつかあります。

このペースでは近沢峠はヘッドランプで歩く事になるのではないかとの冗談もでてきました。
しかし、そこから近沢峠までは岩場もなくすんなり?と進むことができました。

516P手前の植林地内を登る。
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499Pを過ぎると北側に開けた場所がありました。男体山が見えます。その右にどてっとした横根山。尖った尾出山。右側に岳ノ山が見えます。
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少し藪っぽくなりましたが楽しい尾根歩きです。しかし、このころから私の脚に異変を感じていました。
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その先のピークで休みを貰って芍薬甘草を服用。この夏の半月峠以来です。
一端良くなったかに思えましたが、緩やかな登りで痛みも出てきました。2度目の服用。干し梅干しも追加して補給しました。
それからは脚に力を入れると痙攣を起こしそうなので、慎重に歩を進めました。やっと、近沢峠近くの570mピークに到着。北側に道路が見えてきましたがかなり下る必要がありそうです。
西側には飛駒の集落が見えていました。写真では随分と暗くなっていますが、実際はまだ明るかったです。
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峠への下り口の少し西側に祠がありました。今回歩いたコースには祠はありませんでした。岩峰群の北西のピークを少し南に進んだところに有るそうですが、いづれにしても、この尾根には少ないような気がします。
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峠への急な下りを進んでいると前方の斜面にカモシカがいました。少し逃げてから立ち止まり振り返って我々を見ていました。
近沢峠は切り通しになっていますが、少し右側に下りると林道に下りる事ができました。
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林道は大きくくねりながら下りて行きます。元気が有れば、この斜面をショートカットしようという意見もでてくるのでしょうが、全員疲れているようです。
歩いてきた尾根が見えました。
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約15分でトンネルの北側に駐車地に下りてきました。なんとか脚は持ちこたえました。良かった良かった。
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尾根では、ツツジが咲いていました。狂い咲きでしょうか。結構な数です。
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カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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