縦走1日目はこちらです。
ルート(10/25分)
ルート数値
距離13.0Km 累積標高 (+466 -1,291m) 所要時間 9時間40分(休憩込)
行程
新高塚小屋-(70分)-高塚小屋-(15分)-縄文杉-(90分)-ウィルソン株-(35分)-大株歩道入口-(75分)-楠川別れ-(55分)-辻峠-(110分)-白谷雲水峡入口
25日
3時30分頃、早起き隊が動き始めた。もう少し静かに動いてくれたら良いのに。私たちの出発は5時30分の予定なのでもう少しゆっくりしても良いのだが。私も寝ていられなくて4時には起きてしまったので同罪です。周りには随分と迷惑な事だったでしょう。
朝食はパンにポタージュスープ。
5時30分頃に、ヘッドランプを付けて歩き始めます。私はヘッデンでの歩きは初めてで、根の張り出しの多い山道は気疲れします。30分ほどすると、空は白んできました。
樹間に宮之浦岳を望む。
まだヘッドランプは消せない。
陽が雲間から差してきました。
1時間ほど掛けて、高塚小屋に到着。昨年新築した紙製の小屋は小綺麗だが、寄付して頂いた企業には申し訳ないがもう少し大きいと良かったのにと思ってしまう。多分、環境上の制約があったのでしょうね。
小屋前にもいくつかテントが張れる。水場が近いと良いのですが。
縄文杉に到着。樹皮の部分部分に時を感じさせます。白いのは日焼けとか。周りに木々が茂っているとこんなには白くならなかったようです。展望台は以前は2台有ったそうなのですが、枝が落下する危険性があるということで1台は撤去されたそうです。まだ早いのですが、私たちのパーティ以外にも人が居て、展望台は賑やかでした。
縄文杉のすぐ下に水場がありました。高塚小屋に泊まったときはこの水場が一番近いらしいです。
夫婦杉。確かに合体しています。根本で合体しているのは時々見ますが、枝で合体しているのは余り見ません。この杉の近くで山道は世界自然遺産地域から出ました。
大王杉。縄文杉が発見されるまではこれが一番の太さだったそうです。
樹上で変に枝が分岐している杉。「メデューサ」と呼ばれているそうです。確かにギリシャ神話にでてくる髪が蛇のような女神に見えなくもありません。シャンプーしたばかりの吾が女房に似ているなどとは絶対に言えません。
有名なウィルソン株に到着。
株内から撮れるハートの形が有名ですが、株に入ってすぐ右手で体を低くして撮ります。私が撮ったハート。
ガイドさんに撮って貰ったハート。
株の中に祠が。少しぶれてしまいました。
この辺りに来ると、朝一番に荒川口から歩き始めた健脚の若者と交差します。若者の小さなザックが恨めしくなります。
翁杉。斜め奧に倒れた幹が残っています。
次第に、交差するハイカーがふえてきます。上り優先とは云え律儀に守っているとなかなか下ることができません。ガイド仲間同士でうまく捌いてくれるので助かるのですが、GWや夏休み時期では上りと下りで小競り合いになることもあるようです。
トロッコ道まで下りてきました。大勢のハイカーが休憩していました。トイレも大賑わいでした。
トロッコ道を下ります。単調な道を歩いていると眠くなります。また足裏が痛くなってきました。
仁王杉。吽行(うんぎょう)。奧に倒れています。
仁王杉。阿行(あぎょう)。阿吽でペアなのでしょうが。一方が倒れてから人気が出てきたとか。
三代杉。約1500年前に倒れた杉の上に二代目の杉が生えて、その杉が江戸時代に伐採されて、その上に三代目の杉が生えたのだそうです。ところで二代杉はかなりの本数見ることができました。
小杉谷山荘跡にはバイオトイレが設置されていました。少し休憩。楠川別れで白谷雲水峡方面に向かいます。
最初は緩やかな上りです。この道は楠川歩道といって、楠川集落まで杉を担ぎ下ろした道なのだそうです。私たちはその道を杉より遙かに軽いザックを背負って息を切らしながら登っている事になります。
辻の岩屋。雨宿りには良いのでしょうが、私はその下で休む気にはなりません。
この先で、二人の外人女性のハイカーに会いました。すごい美人さんでした。目の保養をさせて貰いました。
辻峠でザックをデポして(GPSはザックにいれたまま)、太鼓岩へ向かいました。急な上りですが背中が解放されているので楽々です。太鼓岩は遮る物のない眺望を楽しむ事ができます。しかし、高所恐怖症の私は前に進み出ることはできません。
辻峠で昼食。アルファ化米で五目御飯。登山用としては味が薄いと思いました。ガイドさんにもらったピリ辛キュウリを混ぜて食べたら美味しかった。
白谷雲水峡では杉の名前を公募したのだそうです。その杉4本。
女神杉。
かみなりおんじ。雷で焼けた杉の上に杉が乗った二代杉でした。
焼けた跡。
武家杉・公家杉。
シカの宿。これも二代杉。
七本杉。かつては上が七本に分かれていたようなのですが。折れてしまった枝があるようです。
白谷山荘前で休んで再度歩きはじめ。
くぐり杉。
徒渉地点から上流を見る。増水しているときは徒渉が難しいかも。
雲水峡の流れ。かなり見応えがありました。
駐車場に到着して、長い歩きが終了しました。マイクロバスが待っています。ツアーは気楽です。
26日
夜、豪雨の音で目覚める。朝、また雨が。山でこの雨に遭わなかった幸運に感謝しました。
今日は観光。幸運な事に、昼頃また雨に見舞われましたが歩いている時はなんとかやり過ごせて傘を出すことはありませんでした。
今回のツアーには強烈な晴れ女か晴れ男がいたようです。
大川の滝(おおこのたき)不思議な読み方です。豪快な滝でした。
昼食は「オジサンの唐揚げ」。パリパリと香ばしくて美味しかった。オジサンは本当に魚の名前でした。
安房港で集中豪雨に遭うがなんとか待合室に逃げ込む。
ジェットホイルでも豪雨に遭遇しそうになるが船が通過する前に小止みになった。なんとラッキーな。
鹿児島では城山公園で時間つぶし。雨後の桜島が見事。
空港前のプラハ&GENで焼酎の試飲。ここは楽しかった。たっぷり試飲。もちろん、我が身へのお土産も忘れなかったが。
飛行機は管制都合という事で30分以上遅れましたが、ぎりぎり最終の新幹線に乗れました。走ったので心臓パクパクでしたが。ザックを宅急便で送っておいて良かった。
無事、帰還。
花
今回は花はあまりみませんでした。
淀川小屋からの上りで。名前不詳。
投石平から宮之浦岳への稜線で。
小さな花。「一寸金花」だそうです。ガイドさんに名前を教えて頂いたのですが忘れていました。あらためてネットで調べました。
ピンボケですが。苔の間に白い花。
ヤクシマホツツジ。
ハナヤマツルリンドウ。
大川の滝を車道から見たときに、オレンジ色の花らしきものが。近くにいたバスガイドさんの話によると飯桐(いいぎり)だそうです。
みつまんさん、こんにちは。
みつまんさん、屋久島に行かれましたか。
屋久島あたりの紅葉というのはどんなものなのでしょうか。この季節、シャクナゲもさることながら花もなく、殺風景かなと思いもするのですが、やはり、点在する奇岩も含め、年間を通じて、歩いていて飽きないところがいいですね。
縦走でしたか。いいですね。一人で行くと、これがなかなか難しくてね。宮之浦岳から先の方は、前回と今回に分けてチョボチョボと歩いてはいますが、やはり、通しで歩きたいものです。
永田岳、寄らなかったようですね。私も、あそこだけは無理にでも回っていれば良かったかなと後悔しています。宮之浦岳から急峻に見えていても、間近に見えているところは意外に楽なものですからね。
そろそろ私も先が長くもなく毎日が日曜日になりますので、今度は一週間ぐらい滞在して満喫してみたいと思っています。時期を選べば、一週間のうち、2~3日くらいは好天に恵まれるでしょうしね。
滝めぐりもじっくりと回りたいし。
好天といえば、みつまんさんのツァー、ラッキーでしたね。ツァーで雨になったら、個人で歩いているよりもかなり不運な状況になったのではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
ツアーは多少コスト高ですが、バスやタクシーを気にせずに歩けるのは魅力です。しかし、花の時期にゆっくりと写真をとはいかないようです。
屋久島の紅葉は見事とは言えないですね。そもそも紅葉する木が少ないようです。
屋久島は立入禁止の場所が多くてバリエーション歩きは認められないのでしょうね。しかし、コースはたくさんあるようなので、次回は1週間ぐらいかけてゆっくりと歩いて見たいと思っています。レンタカーを借りると往復の繰り返しになりそうですが。