2014年10月24日 屋久島縦走1

屋久島へ行ってきました。淀川口~宮之浦岳~新高塚小屋(泊)~縄文杉~大株歩道~白谷雲水峡のルートです。手っ取り早くツアーに参加しての山歩きです。
屋久島は雨の多い所ですが好天に恵まれて山歩きを楽しむ事ができました。岩・屋久杉の景観は見事だったのですが、それ以上に水の美しさに感動した歩きでした。
しかし、小屋泊まりの装備を担いでの歩きは初めての体験で体力不足を実感。今回は途中に水場が多いので水はアルミボトル600mlのみだったのですが。今の体力ではテント泊など無理ですね。
でも、屋久島は是非再訪したい場所になりました。次回はじっくりと時間を掛けて、いろんな方向から歩いて見たいものです。
今回は2つに分けてブログを編集することにしました。

ルート(10/24分)
ルート数値
距離11.5Km 累積標高 (+1,096 -997m) 所要時間 8時間50分(休憩込)

行程
淀川登山口-(50分)-淀川小屋-(105分)-花之江河-(45分)-投石平-(115分)-宮之浦岳-(150分)-新高塚小屋

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20141024-屋久島

経過

6月に発作的に今回の縦走ツアーに申し込みました。きっかけになったのは「たそがれ」さんの宮之浦岳縦走の写真で、「これは行かねば」、ツアー参加が簡単だろうと即検索して予約しました。大きな間違いは当たり前の事なのですが、そこにはシャクナゲの花は無いこと。予約後、自分で手筈をすべて整えればいくらになるか、シャクナゲの季節まで待とうか、などいろいろ思案したのですが結局、シャクナゲは再訪しようという事で、キャンセルすることなくツアー参加に落ち着きました。ところで、今年のシャクナゲは現地ガイドの話によると20年に一度ぐらいの出来映えだったとか。次回をいつにするか悩ましいです。

23日
朝一番の電車に乗って羽田に向かいました。10時過ぎに鹿児島着。鹿児島空港は中心街から随分と離れた場所にありました。桜島噴火の対策を考えるとその地になったのかも知れません。1時間近くかかって鹿児島港に到着。近くのレストランで昼食をすませて外に出ると変な木がありました。サクラの木に他のかづら性の植物が絡みついています。場所は埋め立て地です。自然にそうなったのなら良いのですが何となく趣味の悪さを感じました。
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港から桜島が見えます。鹿児島に居るのだと痛感。
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私たちが乗ったジェットフォイル「ロケット2」。ボーイング社製のようです。別に停泊していた「ロケット」はKAWASAKI製でした。
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桜島を左にみながら南に進みます。乗務員が何度もシートベルトをしているかどうか確認に廻ってきます。大隅半島の山は結構高く見えるなあと感心していると、右手に小さく見えていた開聞岳がずいぶんと大きくなりました。錦江湾を出たようです。
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ジェットフォイルはうねりを横から受けないためでしょうか、時々左右に方向をかえながら高速で進みます。時速80Kmだそうで、海上の乗り物としてはかなり高速です。ただ、景色を窓越しでしか見られないのが残念です。2時間弱で宮之浦に到着。
港近くの「環境文化村センター」でビデオと対面で簡単に屋久島の講習を受けました。雑学好きの私にとっては面白かったです。
夕食にはアサヒガニがでました。初めての味です。香ばしく美味しかった。早めに就寝。

24日

早朝4時に起きました。朝食代わりの弁当を食べて5時過ぎに出発です。マイクロバスは暗闇の中を淀川登山口に向かいました。随分とカーブの多い道ですが、マイクロバスのドライバーは慣れているのかスピードをあまり落とさずに進んでいきます。前日、添乗員が「バスの中ではお弁当は食べないでください」と言っていたことに納得。次第に道幅が狭くなってたまに対向車があると多少広い路側帯がある場所までバックすることもあります。レンタカーを借りてここまで来たら対向車が来ないことを願うしかないようです(私は林道は慣れていますが、行け行けどんどんでバックは嫌いです)。登山口に近づくと多少空が白んできました。

6時頃、登山口に到着。登山準備をしているうちに明るくなってきました。
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登山口にはきれいなトイレも完備しています。
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歩き始めました。木の根の張りだした箇所が多いので、雨なら滑りそうです。
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世界自然遺産地域に入ることを知らせる標識。縄文杉の先までその地域内を歩く事になります。世界自然遺産地域は島の約2割を占めるそうです。
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淀川小屋に到着。水場は小屋の左手の清流でした。川から直接ボトルに水を汲みました。美味。ここにもトイレがあります。
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淀川を渡る鉄橋。
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鉄橋から見ると淀川は見事に澄んでいました。魚影は見えません。屋久島の川には魚がいないとか。一部に放流した魚がいるそうですが。魚にとっては「にごりの田沼恋しき」ということなのでしょうか。
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登山道の脇には、杉の大木もたくさんあります。千年を超さないと屋久杉とは云わないと聞きましたが、この木が千年を超しているかどうかは不明です。コブができていてその上にシャクナゲが陣取っています。
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ヤクシカが近づいてきました。ガイドの話によると人間を恐れることは少ないようで、1m50cmぐらいまでは平気で近づいてくるのだが、それ以上は近づいてこないとか。
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枯れ木にも別の生命が宿ります。良い天気です。
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樹間から有名なトウフ岩が見えました。不思議な形です。高盤岳山頂の岩です。
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その先で見たトウフ岩。割れ目は少しずつ広がっているそうです。
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黒味岳が見えました。左側が山頂です。
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小花之江河に到着。湿原なのですが、花などがなく寂しい湿原です。ただ、木々と山の岩と空がすばらしい。
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少し登って下ると、花之江河です。休憩にはもってこいの場所が湿原上に用意されているのですが、トイレは携帯トイレブースのみです。湿原にはきれいな水があるだけ。それ以外に何を望むのですかと云われそうですが。
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黒味岳方向。
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そこから、黒味岳分岐を過ぎて投石平へ向かいます。途中、ロープ場などもありますが、この辺りの石は滑りにくいので歩き安いです。小さな滝を跨ぐような場所を過ぎて投石平へ。他ではあまり見ないような光景が広がります。背の低い樹林と岩と空。シャクナゲの時期ならさらに白とピンクが混ざってもっとすばらしいでしょうが。ゆっくりと景色を楽しみたいのですが少しの休憩で先に向かいます。早めに小屋に着きたいようです。
投石岳方面
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黒味岳方面
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西方向。水平線が見えます。中央は「中島の頭」で、その右にユニークな姿を見せている岩山があります。
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北方向。中央が永田岳、右に宮之浦岳。
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ここからは稜線の西側をトラバースしていきます。回りには大木はなく、日当たり良好、温度は高めで汗が噴き出しますが、さわやかな風が心地よかった。多少の紅葉が見られました。
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中央の宮之浦岳が近づいてきました。宮之浦岳は双耳峰に見えます。
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いろいろな岩。
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ネアンデルタール人を下から見上げました。
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翁岳の西側で稜線を少し東側に廻る場所があって、そこには綺麗な池がありました。安房川の源の一つでしょう。
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携帯トイレブースを守る番人?何の為の人生などと悩みません。ただじっと佇むだけ。
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太りすぎたダックスフンド?
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角度が変わると番人がそれらしくなりました。
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番人・ダックスフンド・翁岳。ガイドさんに誰が翁岳の上に石を載せたのですかと質問すると、小さく見える石でも人間よりずっと大きいのだそうです。不思議な自然のなせる技です。
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番人をアップ。愛嬌がでてきました。
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鼻の欠けた象?。何か良からぬ事をしたのでしょうか。
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東側から雲が襲ってきました。
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栗生岳。右の切れ目に祠があるそうです。
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宮之浦岳への最後の上り。
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宮之浦岳に到着。登山口から約5時間30分。
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永田岳に雲が押し寄せてきました。左奧は国割岳のようです。
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重いザックに疲れました。弁当は半分も食べられませんでした。シャリバテにならないように行動食をマメに摂るようにします。少し休んで居ると、雲が切れてきました。
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休憩後、急傾斜を焼野分岐まで下りました。いつか永田岳にも行ってみたいのですが、その時にこの分岐を西に進む気力があるかどうかは疑問です。
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大岩の間を進みます。
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岩の上に2頭のヤクザル。親子でしょうか。人の接近は無視して毛繕いをしています。
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猿をアップ。
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シャクナゲジャングルを進みます。藪にはなっていませんが。
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坊主岩だそうです。私には相撲取りに見えますが。
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南東斜面は少し紅葉の始まっている木もあるようです。
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まもなく新高塚小屋です。
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ヒメシャラの樹林帯。私たちが庭木にしているものとは大違い。太い木もあります。触れると冷たく感じます。
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新高塚小屋に着きました。すでにテントを張っているグループもあります。小屋内もかなりのスペースが確保済みになっていますが、何とか全員のスペースを確保できました(3人はテント泊)。
トイレは悲惨。新しいものは2つとも使用禁止で超古式の1つしか使えませんでした。
夜食はアルファ化米にレトルトの中華丼。アルファ化米は初めてですが、中華丼の強い味でなんとか食べられました。ガイドさん持参の「三岳」を賞味。今回の参加者には飲んべえが少ないとみえてなかなか減らない。残しては申し訳ないと少し飲み過ぎてしまいました。これでぐっすりと寝られると思ったのですが、8時前に就寝して12時ころに目覚めてしまいました。いびきは一人しかいなかったのですが、それ以外の物音が気になって寝入る事はできず、半分寝て、半分起きている状態。

25日からはこちらで。

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