2014年10月5日 本名御神楽

西会津と新潟の県境にある本名御神楽へ会のメンバーと行ってきました。私を含めて6人のパーティです。「本名御神楽」には「山」も「岳」もつきません。新潟県側の「御神楽岳」には「岳」がついているのですが、こちらには付いていません。面白い山名です。「会越の谷川岳」とも称される山だそうです。
最近は、霧来沢往復が推奨ルートのようですが、今回は、「分県登山ガイド」に照会されている1091m独標経由の周回ルートで歩きました。リーダー達は4年前に歩いているということで、その時には多少刈り込みがされていたという事なのですが、この4年間に大いに荒れてしまったようです。山頂から独標までは狭い尾根で岩稜になっている場所もありました。独標から林道までの下りは踏み跡の薄い藪道となっていていました。
午後には雨という予報はあったのですが、早めに11時過ぎに降り出してきました。雨具を付けての岩場・藪は神経と時間を消費してかなり疲れました。しかし、雨は大降りにはならなかったのでそれなりに楽しむ事ができました。

ルート

ルート数
距離12.6Km 累積標高 (+-1,101m) 所要時間 8時間30分(休憩込)

行程
駐車地-(15分)-登山口-(60分)-八丁洗板-(90分)-杉山ヶ崎-(45分)-管理舎-(20分)-山頂-(60分)-1091m独標-(100分)-林道-(70分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20141005-本名御神楽

経過

前夜に金山町に入って、道の駅で仮眠後、朝6時過ぎに出発。本名ダムから林道に入りましたが、深い谷で約20分進んでやっと駐車地に着くことができました。本当はもう少し先の林道分岐まで進んでおけば良かったのでしょうが、勘違いで手前に駐車することになりました。
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みかぐら橋を渡ります。下山時に撮影。
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林道分岐です。右手の林道に下りてくる予定です。ロープが張られて侵入禁止です。ピンクテープ?
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駐車地から15分で登山口です。「御神楽岳登山口」となっているのは、本名御神楽から御神楽岳まで足を延ばす人が多いからでしょうか。
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登山口から約20分で八乙女の滝に到着です。
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八乙女の滝は大きく高巻きします。
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高巻道の下りはクサリ場になっています。しっかりしたクサリでした。
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滝の上流はヘツリ状態になった場所を進みますが、クサリがあるので簡単に通過できます。(写真はKさん提供)
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通過後振り返った写真。
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沢沿いのススキに囲まれた道を進みます。
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気持ちの良いブナなどの落葉樹林帯を進みます。
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このルートは霧来(きりきた)沢沿いを沢音を聞きながら歩くのですが、危険な場所はクサリやロープが付いています。しかし、ここだけは何もありませんでした。掴まる木も少ないので慎重に進みました。通過後撮影。
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八丁洗板に到着。夏はアブが多いそうですが、もういませんでした。河原に下りて休憩。
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向かいの岸です。粘板岩のような滑りやすそうな岩です。
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巨木がありました。ホオオノキでしょうか。
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鞍掛沢を徒渉。木橋は対岸に寄せられていました。ヤマレコを見ると8月14日の写真では木橋があるのですが、8月25日の写真では寄せられていました。誰が架けたり寄せたりするのでしょうか。
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根本がタコノキのようになりかけた巨木。
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涸れ沢を徒渉。ロープで沢に下りました。
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沢筋のルートが終わって急登が始まりました。
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約1時間の急登で杉山ヶ崎へ到着。少し休憩。(Kさん提供写真)
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尾根は紅葉が始まっていましたが、今ひとつの物足りなさを感じます。
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北西方向に樹間から前ヶ岳南壁が見えてきました。クライミングする人もいるそうです。雨が近いようです。雲がかかっています。
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東を見ると下る予定の尾根にも雲がかかっていました。
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熊打場近くから前ヶ岳方向を見ると、雲が増量中でよく見えません。
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熊打場です。こんなところで熊狩りができたのでしょうか。
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最後のクサリ場です。私でもクサリに掴まらなくても登れました。この岩場は怖くないのですが、手前の崩落して道が狭くなっている場所がイヤでした。(Kさん提供写真)
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御神楽岳管理舎に到着。中で休憩。中には毛布・ストーブなどが置かれていました。休憩しているうちに雨が降り出してきたので、雨具を着こんでから出発。
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管理舎から約20分で頂上。頂上手前には伊佐須美神社があります。現在、神社は別の場所に移っているそうですが、山頂には石祠が残されていました。ここから北へ御神楽岳に約50分で行けるそうです。今回はパス。
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頂上に到着。眺望なし。集合写真を撮って即出発。
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頂上から東方面には、登山道ではないとの掲示がありますが、ロープを跨いで進入。自己責任ということにすればすべてが許される訳ではありませんが。
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1091m独標まではアップダウンの多い狭い尾根を進みます。岩稜帯もあります。私は高所恐怖症ですが霧のおけがで怖さはそれほど感じませんでした。天気が良いと北側に水晶尾根の見事なスラブが見えるそうですが、今回は見えません。残念というべきか、幸運と云うべきか。
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1091m独標に近づくと木々が邪魔します。足下には踏み跡があるのですが。
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1091m独標は南にトラバースして南に延びる枝尾根に入ります。最初は踏み跡もよく判りませんでした。
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少し道型がでてきました。
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しかし、すぐ消えて、藪へ突入です。
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踏み跡は、尾根の少し西寄りに薄く付いている場所が多いようでした。リーダーは4年前の記憶を思い出しながら、めざとく踏み跡を見つけて進むのですが、完全に消えているような箇所があったりしてルーファンは大変そうでした。私たちは後続隊で付いていくだけです。もし、私単独ならできるだけ尾根に忠実に進もうとするでしょうからもっと藪が濃くて歩きにくかったでしょう。

藪にササが混じり始めるとすぐ廃林道終点に到着しました。
ところがやっと着いた林道もこの有様です。
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約1時間の廃林道歩きでやっと、朝通った林道にでました。
疲れました。最近は足裏が疲れるのです。今日も最後の林道歩き1時間で足裏に堪えました。
下山後は、早戸温泉つるの湯で汗を流しました。いい湯でした。疲れがとれたように感じます。

写真が上手くならない。判っているのだからいろいろとテストしてどうすればよいのかを追求すれば良いのだけどそれもやらない。写真は面倒ですな。といいながら花の名前は覚えたい。一度調べて名前を覚えた花も次に見たときには完全に名前を忘れている。花も面倒です。

登山口までの林道脇で見た花。今回は名前不詳が多い。後でゆっくりと調べます。
名前不詳
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ダイモンジソウ。八乙女の滝の上流のヘツリで。たくさん見ることができました。でもこの場所だけでした。
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名前不詳。ススキの道で。
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リンドウ。沢沿いで見たのですが、下山時の廃林道でも少し見ました。林道?リンドウ? でもみんな花は開いていませんでした。
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名前不詳。八丁洗板の河原で。もし増水したらどうなるのでしょう?
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登山道の倒木にクリタケが生えていました。他にもいくつか登山道脇に発見。下山後、6人で分けましたが結構な量になりました。実は今回の山行の大きな目的は「きのこ」。しかし、下山道で期待した「マイタケ」は空振りに終わりました。
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ミズヒキ。少し花が大きいように思いました。
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名前不詳。急登で見た。稜線でもたくさん見ました。
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名前不詳。熊打場手前で。
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ナナカマドは紅葉していませんでした。
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名前不詳。廃林道で。
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カテゴリー: 尾瀬・東北 パーマリンク

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