市民登山教室に参加して蓼科山へ行ってきました。天気に恵まれてすばらしい遠景を見ることができました。噴煙を上げている御嶽山も見ることができましたが、その頂上に多くの登山者が犠牲になっていることを思うと複雑な気持ちです。登山は自然の見事さを見せてくれますが、そのダイナミックな現象で私たちに危険をもたらすものでもあることを再認識せざるを得ません。
蓼科山は結構ハードな山でした。蓼科スカイライン七合目登山口から山頂へ、山頂からビーナスライン蓼科登山口に下りるコースでしたが、特に下りが足に堪えました。ルート数値としてはそれ程でもないのですが。自分のペースで歩けないのも一因かも知れません。
しかし、全員無事歩き通すことができました。グループ登山なので写真は少なめです。
ルート
ルート数値
距離6.6Km 累積標高 (+690m -840m) 所要時間 6時間30分(休憩込)
行程
蓼科ビーナスライン登山口-(90分)-蓼科山荘-(40分)-山頂-(170分)-ビーナスライン登山口
経過
青天の蓼科スカイライン七合目一の鳥居の登山口に到着。写真では少し雲がかかっていますが快晴でした。これから目指す将軍平・蓼科山が綺麗に稜線を見せていました。
最初は、なだらかに樹林内の登山道を上っていきますが、次第に傾斜はきびしくなりました。将軍平に向かってほぼ直登の山道なので振り返ると視野は限られますが綺麗な遠景が見えます。
登山道は石の多い少しガレ気味のルートです。広いので登山者が多くても安心してすれ違いできます。
随分登ってきました。振り返ると山名は判りませんが北アルプスの稜線が消えます。紅葉も始まっています。
将軍平に到着。蓼科山荘の有料トイレ(200円)に行列ができていました。南西方向に蓼科山が見えます。頂上付近には樹林が無く岩だらけなのが判ります。
山荘からの登りはすぐ急登になります。私はストックをしまいました。岩だらけなのですが、大岩はないので手掛かり・足掛かりが小刻みにあって安心して登れます。ただ、万一落石があれば怖いですね。
クサリが登場しました。クサリは小刻みに岩に固定されていました(そうでないと登山者の多い場所ですから怖いですね)。樹林が薄くなりました。
さらに登ると樹林帯が消えて前掛山方面がきれいに見渡せました。将軍平の山荘が見えています。前掛山でも縞枯現象が見えました。後方左手に見えている2つの山は浅間山と黒斑山のようです(帰宅後カシバードで確認)。
山頂ヒュッテに到着。トイレ200円も繁盛。頂上は賑わっているようです。
山頂はスナップ写真を撮る登山者でなかなか空きません。やっと撮れた写真。後方左手に御嶽山が見えます。
岩だらけの山頂を展望台方面へ進みます。どこを歩いても進めそうです。山頂真ん中の蓼科神社奥宮。
展望台近くで景色を楽しみながら大休憩。すばらしい眺めです。
槍ヶ岳方面。
八ヶ岳方面。右手は南アルプスです。
休憩後、山頂ヒュッテに戻って、そこから南西に岩場を下ります。
見事な横岳の山容。
岩場を下ります。一部危ないなあと思う場所もありましたが、大勢の登山者が何も言わずに通っているので危ない箇所ではないのでしょう。
縞枯の場所を下ります。ほぼまっすぐに下っているので傾斜は急です。すばらしい青空です。
標高1930mを過ぎた辺りで次第に傾斜は緩やかになり、すぐササの小径になります。そしてそのササ道は急傾斜になり、平地に下りると右に折れてまもなく下山口です。
登山口バス停の少し北側の駐車場でバスが待っていました。その駐車場には簡易トイレも完備していました(行楽シーズンだけのようです)。
少し疲れました。石を踏みながら歩くと足裏が応えます。でも、すばらしい天気に恵まれて楽しい山歩きになりました。
こんにちは。
みつまんさんは蓼科山でしたか。いい色づきですね。
実は、この山、一度行ったきりでよく知らないのですよ。写真を拝見し、へぇ、こんな山だったのかといった思いなのです。
自分は雪の時期に行きましたので、ゴロゴロ石の登山道も針のムシロのような山頂もまったく知りません。
今回使われた上下のコースのいずれかをピストンしたのですが、快適な尻セードであっさりと下ったことだけは覚えています。その意味では、雪の時期が安全登山かもしれません。
みつまんさんも御嶽山の噴火、確認されたようですね。今なお、捜索活動も滞り、何とも痛ましいことです。必死に逃げるあまり、コースから転落してしるハイカーもいるんじゃないですか。
今日、たまたま、地元出身の方から聞いたのですが、地元では、噴火の数日前から「お山が揺れているから危ない」という話があって、登山を自粛していたようですね。
気象庁が予知できずに地元の方が予想していたのは何とも皮肉な話です。
コメントありがとうございます。蓼科山は頂上が平らで岩だらけの不思議な山でした。
御嶽山の地元の方の話、興味深く読みました。毎日山を見ている人は何かを感じることができるのでしょうね。予知は難しいのでしょうが、空振りを恐れずに警報を出して欲しいものです。