2016年 10月2日 本名御神楽

2年前に行った本名御神楽へ再度行ってきました。主な狙いは秋の収穫を楽しむ事だったのですがそれは大はずれ。しかし、前回曇って見られなかった山頂からの眺望を楽しむ事ができました。それにしても約5時間の藪こぎは疲れます。山頂から作業道終点までの稜線の藪はほぼ前回同様だったのですが、作業道の藪は大幅にパワーアップしていました。もちろん、稜線の藪よりは歩きやすいですが。「もう2度と来ない」というのが下山時の参加者の声でした。
総勢6名の賑やかな山歩きです。
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ルート数値
  距離 14.7Km 累積標高 (+1,120m -1,120m) 所要時間 10時間10分(休憩込)

行程
  駐車地7:00 – 7:20前回駐車地 – 7:30下山合流地点 – 7:38御神楽岳登山口- 8:00八乙女の滝- 8:27(河原で休憩)8:37 – 8:55鞍掛沢渡渉 – 9:15急登開始 – 10:25杉山ヶ崎10:40 – 11:13クサリ場急登 – 11:28管理舎入口11:33-11:55本名御神楽山頂12:20- 13:23(P1091)-15:25作業道終点15:38-16:42下山合流地点-17:00(標高429地点)17:05 – 17:10駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
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経過

前夜の内に金山町に入って仮眠。朝、三条林道に入ってしばらくいくと工事現場で重機が道を塞いでいて、車ではそれ以上進めなくなりました。橋の工事は9月一杯で終了して10月からは入れるという情報だったのですが工事が延期になったようです。手前の広くなった場所に駐車しました。
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工事は休日だったので歩いて現場を通り過ぎます。
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下山は右側の作業道を下りてきます。
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三条林道の終点が、御神楽岳登山口です。
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登山道は、長雨でぬかっていて歩きづらかった。
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八乙女の滝に到着。紅葉すれば良い景色になりそうです。
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滝は右に大きく巻きます。
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その登山道脇に赤いキノコが生えていました。
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太いクサリで滝上に下ります。
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沢沿いに狭い道がついています。クサリがたよりになります。前回同様、ダイモンジソウが迎えてくれました。
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カヤに囲まれた登山道。
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渡渉。難なく。
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その先の川原で休憩。地元のキノコ取りのおじさんが犬を連れて休んでいた。おじさんは対岸の斜面に登っていきました。犬はいい熊よけになりそうです。

狭い登山道。滑りそう。クサリ無し。
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対岸のスラブが黒ずんでいる。この辺はこんな場所が多いようです。来月にそんな場所を登る予定なので気になる地形です。
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前回休憩した八丁洗板。今年は水量が多く休める川原がありません。
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鞍掛沢を渡渉。水量が多いが、渡渉できた。橋は向こう岸に留まっているが使えない。写真を撮るのを忘れました。
その先で、沢へロープで下ります。ロープが少し短いようです。
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その沢から先は登山道は荒れて来ます。今年は工事の影響で登山者が少ないからでしょう。
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急登が始まりました。昨夜の睡眠が少なかったので眠気がでてきました。時々、嬌声をあげて眠気を払います。メンバーには熊対策だと言っておきましたが。
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樹間に荒れた稜線が見えます。
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杉山ヶ崎まで1時間強かかりました。大休止してエネルギーを補給しました。
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本名御神楽の稜線が見えてきました。これから登る「くの字状」に見えるクサリ場が見えてきました。
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西側の稜線。
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クサリ場です。取付きでストックをしまって這い上がります。ホールド・スタンスはしっかりしていますのでクサリがなくても登れますが、あると安心感が倍増です。
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振り返ると西会津のやまなみです。
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管理舎の入り口で一休みして山頂に向かいます。
石祠の前で200名山の御神楽岳への分岐です。もちろん御神楽岳を往復する気力はありません。
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御神楽岳の勇姿。2年前は見ることができませんでした。
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山頂に到着。大休止。
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まさに360度の眺望です。周りは山、山、山です。
西方向。御神楽岳の西側です。中央奥は粟ヶ岳、左手に双耳峰のように見える左峰は矢筈岳です。
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南西方向。中央奥は守門岳、左奥は浅草岳です。その左に越後駒ヶ岳が見えるはずなのですが雲に隠れています。
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中央奥には会津朝日岳、燧ヶ岳などが見える筈なのですがぼやけています。中央手前は先ほど歩いてきた杉山ヶ崎です。
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中央奥は那須岳方面です。手前にこれから下る藪の稜線が見えています。
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東方面。左手前に黒く見えるのが笠倉山です。藪歩きの猛者でも苦労した藪山だそうです。
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北東方面。中央奥が雲がかかっていますが飯豊連峰です。
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休憩後、稜線を東に進みます。2年前にはロープが張られていましたが、無くなっていました。
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少し、東に進んでから御神楽岳を望むと少し雰囲気が違っていました。
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稜線は一部踏み後が分かりづらい箇所がありますが、狭い尾根なので大きくルートを外れることはないでしょうが、細かいルートファインディングが要求されます。周辺は藪状態ですが背丈の低いものでした。
リーダーが岩稜を越えていきました。その先に尾根が分岐する標高1091地点が見えます。
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私達も岩稜に入りました。まず下ります。
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そして岩を越えます。
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下った岩場を振り返ります。下ったのは藪と岩の境目です。ロープなどはありませんが、つかみ所はあります。
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分岐を目指して進みます。小さなアップダウンが有り、そこに岩の段差が隠れています。
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左手に荒れた稜線が見えます。つばくろ尾根です。
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標高1091地点に至る前に藪はこんな状態になりました。
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標高1091地点を右にトラバースして南に延びる尾根に乗りました。前回同様、稜線の西側の踏跡を追って下ります。本名御神楽東の稜線は高木はありませんでしたが、この尾根に入ると樹林帯のなかの藪になります。
私はKRさんと一緒に一番後ろを歩いていました。リーダーの姿は見えません。熊鈴を取り出しました。音を出しながら歩くのは嫌いなのですが、熊には遭遇したくありません。
踏跡はあるような無いような。途中何度かリーダー達が待っていてくれましたがすぐ離れてしまいます。標高1091地点から約2時間で作業道に着きました。
大休止です。
作業道はこんな状態。2年前よりカヤの密度が増しているように思いました。
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また木も増えてきて邪魔になります。
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そうは言っても、かつては車が通った作業道ですから今までの稜線よりは歩きやすくなっています。
約1時間強で作業道を通過。三条林道に合流しました。
標高429地点近くでは美味しい水が飲めました。顔を洗ってすっきりしました。
約10時間の山歩きを無事終えました。後1時間遅れたらヘッドランプを点ける必要が有ったかもしれません。
本名ダム近くになってやっと携帯電波が通じました。17:30頃になっていました。下山報告が無いことに心配した妻からのメールが入って来ました。
前回同様、早戸温泉つるの湯で汗を流してから帰路につきました。
帰宅したのは22時過ぎでした。
多分、もう本名御神楽にはいかないでしょうね。行くとしたら、もう少し時期を遅らせて紅葉時期に御神楽岳往復でしょうね。周回はもういいです。

カテゴリー: 尾瀬・東北 パーマリンク

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