2016年 6月26日 宿堂坊山

3週ぶりの山歩きです。佐渡から風邪を持ち帰ってしまって快復までに時間がかかってしまいました。今年は梅雨に入ってからも好天が続いていたのでとても歯がゆい思いをしていたのですが、やっと山に行けるようになりました。
宿堂坊山は初めてです。登り下りとも南東尾根を使いましたが、急斜面で苦労しました。しかし、心配した脚の痙攣は起きず無事歩き終えました。宿堂坊山へはこれからも何度か訪れるでしょうが、この尾根を使うことは無いと思います。今回はルートミスで最初の取り付きも急斜面になってしまいましたが、それは尾根端からの登りで回避できても、東尾根への急斜面は残ります。次回からは渡渉があっても東尾根または北東尾根を選択することになると思います。
SGさん、OMさんも同行してくれて3人旅です。
s-RIMG4335
ルート数値
距離 10.3Km 累積標高 (+840m,-860m) 所要時間 6時間20分(休憩込)

行程
 西ノ湖入口BS(8:15)- 西ノ湖吊橋(8:28)-南東尾根取付(8:35) – 南東尾根稜線到達(8:55-9:05) – 東尾根取付(9:40) – 東尾根稜線到達(10:38-10:43) – 宿堂坊山(11:13-11:53) – 東尾根から下り地点(12:40)-南東尾根へ(13:05)- 南東尾根末端(13:53)-西ノ湖吊橋(13:58)-千手が浜BS(14:35)

ルート図
私たちが歩いたコースはお勧めできません。参考にしないでください。
20160626-宿堂坊山

花へ

経過

   
快復してさあ何処へ行こうかと考えたとき、まず気になったのは脚の痙攣が起こるだろうということでした。そこで短いルートをかんがえたのですが、この暑い時期に低山は堪えそうです。それで、日光の宿堂坊山にしました。まだ行ったことが無かったと言うことと、万一痙攣が起きそうになっても途中折り返しすれば問題ないだろうということです。
最初単独のつもりだったので東尾根で登って南東尾根に下るつもりでしたが、会の二人が参加してくれることになったので、梅雨の増水しているであろう川の渡渉は申し訳ないので登りも南東尾根にしました。
朝5時に出発して6:40頃には赤沼Pに着いてしまいました。7:50発のバスまでには1時間以上有ります。
s-RIMG4313

バス停で待っていると徐々に人が集まってきます。探鳥グループは立派な双眼鏡をぶら下げています。登山スタイルは少数派でした。ほぼ満員で7:50にバスは出発。いつもは小田代ヶ原で下車する人が多いのですが、誰も下りませんでした。約20分で西ノ湖入口BSにつきました。
この林道を西に向かいます。
s-RIMG4315

あざみ橋を渡る。
s-RIMG4316

林道分岐。右に進むと赤岩滝方面。宿堂坊山の北東尾根・東尾根に行くには右に進むのでしょうが、私たちは左に西ノ湖方面へ進みます。私たちの前を歩いていたグループは赤岩滝を見に行ったのでしょうか、右に進みました。。
s-RIMG4317

すぐ吊り橋に到着。柳沢川は水は流れているのですが幅は2m弱。これじゃ渡渉も簡単だったのにと思いましたが今から東尾根へのルート変更も面倒なのでそのまま進みます。それにしても、梅雨の時期にこの水量でこれからどうなるのでしょう。心配になってしまいます。
s-RIMG4318

吊り橋を渡ってすぐ右に入れば良かったのですが(踏み後はありました)、少し先に進んでしまいました。すると右はネットで囲まれています。直ぐ先に南東尾根が見えているのに進めません。もう少し進むとネットが敷設されていない場所がありそこからすぐ尾根に到達しました。そこからはかなりの急斜面です。
s-RIMG4322

何とか登れるだろうと、その急斜面に取り付きました。本当は右に進んで尾根の末端から登るべきだったと思います。
急斜面は落ち葉と腐葉土で柔らかくて足場が安定しません。ストックを使って四本足でなんとか這い上りました。約20分の急登でした。帰りに上からその斜面を見下ろしましたが、絶対に下りでは使わない斜面でした。
大休止して歩き再開。左に樹間から西ノ湖が見えました。
s-RIMG4324

南東尾根では1444m地点手前からこんな藪が待ち構えていました。特に標高1500m付近は濃密でした。こんな藪は記憶にありません。
s-RIMG4325
s-RIMG4326

南東尾根は標高1500m付近から広尾根になって尾根型がはっきりしません。東尾根への登りもかなりの急傾斜です。獣道に誘われてトラバース気味に進んだのですがなかなか標高が稼げません。標高1600m付近から獣道を諦めて直登しました。
s-RIMG4327

約1時間で300mを這い上がってやっと尾根につきました。
宿堂坊山東尾根は広い倒木の多い尾根でした。笹はありません。地形図では分かりませんが、小さな谷が尾根上にあります。下りでは迷いを誘発します。
ヌタ場。
s-RIMG4330

尾根には沢山テープがあるのですが、広すぎて方向を間違えそうになります。左に斜面を感じながら進むと良いようです。
s-RIMG4331
s-RIMG4332

低い笹が出てきて進行方向が明るくなったらまもなく頂上です。
s-RIMG4333

宿堂坊山に到着。予想していたより明るい山頂でした。
s-RIMG4334

日光らしい歴史を感じる山名板
s-RIMG4335

御料局の三角点
s-RIMG4336

おなじみの山名板
s-RIMG4337

休憩後、祠を探して頂上の周りを歩いたのですが祠は見つかりませんでした。事前に調べておくべきでした。
西方向。錫ヶ岳方面への下り。鉄板の案内がたくさんあります。
s-RIMG4339

北側にぽっかりと開いた場所がありました。太郎山が見えます。小真名子・大真名子も。
s-RIMG4343

すこし右に回ると奥白根が見えました。手前に大岳が見えました。
s-RIMG4346

山頂下の空き地。ここに修験者の宿坊が有ったのかもしれません。頂上から数メートル下に、yamaga1banさんのブリキの山名板が落ちていました。山頂の木に取り付けておきましたが、針金が短かったのでまたすぐ飛ばされてしまうかもしれません。
s-RIMG4347

長時間の休憩後、東尾根を下ったのですが、早速方向違い。広い尾根を下るときはコンパスでしっかりと方向を定めなくてはいけません。ミスは毎度のことで慣れっこになっていて、おまけに道迷いから復帰するのを楽しみにしているので一向にこの失敗癖が直りません。
東尾根から南東尾根へは朝よりかなり先で下ることにしました。地形図ではその方が少し傾斜が緩いように見えました。急傾斜地を下りて傾斜が緩やかになってから現在位置の確認でGPSを使いました。最近はGPSに頼ってコンパスを使うことが減りました。今日は一度もコンパスを取り出しませんでした。反省反省。
南東尾根も末端近くでは傾斜が強くなります。
s-RIMG4359

南東尾根は末端まで進んで下りました。ネットの敷設状況が心配だったのですが川添いにはネットはありませんでした。川沿いに5分ほど歩くと吊り橋にでました。
吊り橋から川を見て驚き、朝あった流れがきれいに無くなっているのです。いったいどうなっているの。見事です。
s-RIMG4361

千手ヶ原をのんきにバス停へ向かいます。所々に「頭上注意」の標識があるのですが一体何が落下してくるのでしょうか。
s-RIMG4374

約5分ほどでバスがやってきました。このバスはバス停以外でも手を上げれば乗車できます。私たちが乗ったバスもバス停以外で3カ所で人を乗せました。できるだけ歩いてみるというのも楽しいかもしれません。ただ、満員の時は止まってくれるのでしょうか。

帰りの風呂は、洗い場の少ない「やしおの湯」はやめて(洗い場を増やしてください、温泉は気に入っているのですから)、湯元の「おおるり山荘」にしました。タオル付きで500円は安い。
18時頃、無事小山に帰着。

経過へ

タツナミソウの仲間。詳細不明。吊り橋の先で。
s-RIMG4319

ミゾホオズキ。吊り橋の先で。千手ヶ原でかなりみられた。
s-RIMG4321

ギンリョウソウ。東尾根への急斜面で沢山見られたが全部小さな個体だった。
s-RIMG4329

不明。宿堂坊山山頂付近で。
s-RIMG4348

タニギキョウ?。東尾根から南東尾根への急斜面で。千手ヶ原でも見られたが写真はピンぼけになってしまった。
s-RIMG4353

ショウキラン。東尾根から南東尾根への急斜面で。この1株のみ。
s-RIMG4357
s-RIMG4358

名前不明。千手ヶ原で。
s-RIMG4368

?。千手ヶ原で
s-RIMG4369

サワギク。千手ヶ原で
s-RIMG4378

ジシバリ(別名 イワニガナ)。千手ヶ原で
s-RIMG4381

ノイバラ。千手ヶ原で。1株のみでしたが大きな株でした。
s-RIMG4384

クリンソウ。少しだけまだ残っていました。
s-RIMG4388

千手ヶ浜BSでバスを待っていると綿毛のようなものが待っていました。この木からでているようでした。
s-RIMG4392

カテゴリー: 日光 パーマリンク

2016年 6月26日 宿堂坊山 への4件のフィードバック

  1. ふみふみぃ のコメント:

    はじめまして、ふみふみぃと申します。
    26日はみつまんさんが山頂を去った2時間後辺りに宿堂坊山の山頂でだらけていました。
    錫ヶ岳に直登した疲労とバスの時間が気になり宿堂坊山からは楽そうな東尾根を末端まで下りましたが大した藪もなく沢の渡渉も簡単でした。斜面が急な個所はありましたが。
    私が歩いた時は曇って薄暗かったのですがみつまんさんの歩かれた時は日差しがさして明るく、雰囲気がかなり違いますね。同じ日の同じ山でありながらも違った側面を見させていただきました。

    • mituman のコメント:

      はじめまして、みつまんです。
      錫ヶ岳を南東から登った記録は初めて見させて頂きました。山部ルート、沢ルートは時々見ますが、2092経由は始めて読んだような気がします。私の山資料に加えさせて頂きます。それにしても、最近つとに怖がりになっている私では絶対近づかないルートですね。藪は短い距離なら何とか耐えられますが、登りでシャクナゲ・コメツガの濃密な藪に次から次へと挑む気力は私にはありません。しかし、ブログで読むのはおもしろいので、是非これからも挑戦して報告してください。
      私たちが宿堂坊山東尾根を歩いた時は鹿の踏み後と少し古い熊の糞はありましたが人の踏み後はありませんでした。多分、ふみふみぃさんが見たのは私達の踏み後だと思います。ところで、東尾根の先の沢には水があったのですね。南東尾根の吊り橋の辺りでは水は朝はあったのですが、午後には消えていました。地下に潜ってしまったようです。

  2. 今日は。ご無沙汰しております。
    運動不足等による足の痙攣にはチタンテープを痛い所に貼ると、
    速攻で効果が有ります。(私も、友達数人も速効でした)いつもの持ち歩いています。
    魔法のテープです。

    インターネットでロール状の物を買いハサミで適当にカットしてます。
    ご参考までに。

    • mituman のコメント:

      有益な情報ありがとうございます。チタンテープですか、初めて聞きました。血流をよくするらしいですね。
      私は、芍薬甘草に頼っています。今回も、歩き始める前に服用しました。痙攣が起きそうになったら追加で服用するつもりだったのですが、おかげさまで追加の服用は不要でした。漢方ですが、めずらしく即効性があります。
      チタンテープも高価ではなさそうなので一度試してみます。

ぽんぽこ狸の登山日誌 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です