2016年 3月 18日 大明神山・広戸山・馬不入山周回

岩舟の大明神山・馬不入山はよく周回されているようですが、もう少し大きく、広戸集落北・東の尾根を周回してみることにしました。藪が予想されましたが、藪は薄く、予想していたよりずっと歩きやすい尾根でした。踏み跡がなかったのは、大明神から広戸への下り、羽田公民館から広戸山までで、それ以外は踏み跡はありました。少しですがテープもありました。
今回、大平山の人気コースを青入山から馬不入山まで歩きましたが、かつて一度岩舟駅から大平山神社まで歩いていますが、その時は「暗い」という印象を持っていたのですが、今回歩いたコースはずいぶんと魅力的なコースに感じました。季節・天候で印象はかなり変わるものです。
今回もミスルートしています。ピークを勘違いしたために進行方向を間違ってしまいました。
一人歩きです。
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ルート数値
距離 11.6Km 累積標高 (+950m,-950m) 所要時間 6時間15分(休憩込)

行程
駐車地(7:05)-大明神山(7:45-7:55)-羽田公民館(9:00)-広戸山(9:35-9:55)-三角点292.7(11:03)-青入山(11:41-1 11:52)-馬不入山(12:28-12:32)-林道(12:52)-駐車地(13:20)

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20160318-大明神・馬不入山・広戸山

経過

今週の土曜日は天気は良くないようなので金曜日の山歩きです。リタイア者の特権です。
広戸集落の尾根を周回しようと計画してネットで情報を集めたのですがこの尾根の情報は少ないようです。しぼれさんが今年の2月に歩いていました。その情報で「広戸山」という名前を知りました。
大明神山・長坂峠・馬不入山の周回は結構歩く人が多いようです。ただそれでは距離が短いので岩舟山をセットで歩かれる方もいらっしゃるようです。

岩舟運動公園の駐車場を利用する予定で来たのですが、ゲートが開いていません。仕方ないので交通量の少ない道に入って路肩に駐車しました。
大明神山が見えています。
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腹の具合がよくありません。昨夜の残りのカレーライスを食べてきたのが原因なのでしょうか。山に行く朝はいつもは梅干しであっさりとすませるのですが、今朝は刺激が強すぎたようです。
通常の入口まで待てなかったので早めに山に入りました。スッキリして直進すると一般ルートに合流できました。
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小さな標識があります。ここを右に入りました。
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先週も見た岩舟町の図根点杭。今日もたくさん見ました。
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この辺りのお決まりのサカキの樹林帯です。落ち葉が多いですがはっきりとした山道です。
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大明神山で一枚脱ごうと思っていたのですが、今朝は気温が高いようで山頂まで待たずに途中で脱ぐことになりました。
約40分で山頂到着。
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四等三角点。
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感じの良い山名板。
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北西方向に眺望が開いています。尖がっているのは先週行った諏訪岳。霞んでいて遠くの山は見えません。
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北側。これから歩く尾根を確認しました。
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大明神山を下ります。一般ルートは長坂峠へ向かいますが。途中でそのルートを外れて左に入っていきます。
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そこにはこんなテープが巻かれた木がありました。バリエーションルート入口を表しているのでしょうか?多少は歩く人がいるようです。
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少し歩くとたいした傾斜でもないのに斜面にトラロープがでてきました。踏み跡は無いので歩く人はあまりいないと思うのですが。
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小さなピークにこんな標識が。
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そのピークの東側はこんな状態。採石場(採土場)になっていてかなり削られているようです。トラロープは「危険。入るな」の印だったようです。
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そのピークからの下りでルートを間違えてしまいました。単純に北西に下れば間違える筈のないルートなのですが、間違えてしまいました。下るときの地図読み結果は「北に延びる尾根に引き込まれないように注意しよう。左に谷を感じながら下れば間違いはない。」ところが、「左に谷を感じながら」が良くなかった。地図ではよくわかりませんが、谷に向かって小さな尾根が2本延びていたのです。
下った尾根。僅かに尾根型があります。
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下りながら方向の違いに気付きました。右を見ると別の尾根があります。浅い谷をトラバースして尾根を乗り換えました。しかし、その尾根も先ほどの尾根と同じ向きです。もう一つ尾根を乗り換えました。その尾根は予定した尾根でしたが多少藪っぽくすぐ右側は山が削られて荒地になっていました。
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少しその荒地を歩いてからまた尾根に戻りました。麓の集落が近くなってきました。右手は崖になっているので直進か左しかありません。
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薄い藪を突き進むと作業道にでました。ため池の脇にでます。イノシシ除けの柵がありますが、開けられるようになっていました。出てきた作業道を振り返ります。左の尾根を下りてきたことになります。
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広戸集落の谷です。奥に見えるのは青入山のようです。
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車道をあるいているとウグイスの鳴き声がしました。先日妻と「最近ウグイスの鳴き声を聞かない」という話をしたばかりでした。我が家周辺では区画整理後、環境が大きく変わってしまいました。

正面のこれから歩く尾根。なかなか良さそうです。
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羽田公民館。この奥から尾根に取付く予定でした。しかし、入りにくそうで、隣には人家もあります。
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それで、手前の配水場の右手から急傾斜を這い上ることにしました。農家のおじさんが通り過ぎるのを待ってから取付きましたが、強烈なイバラがありました。退却してよく見ると1cmはあるかと思えるような三角形のとげがあるバラのようなやつです。そこを避けて上りました。
登りながら誰かに声をかけられたら何と返答しようかと考えていました。「面白そうな尾根なんで歩いてみようと思うんです」では理解されないでしょう。「上に三角点があるのでそこまで行ってみます。三角点を見るのが趣味なんです」こちらの方が分ってもらえるかもしれません。言い訳を考えていましたが誰に声を掛けられることもありませんでした。

狸の溜め糞。イクラのようなオレンジ色の球形のものが混じっています。なんでしょう。消化されずに残ったようです。別の場所でも同じような溜め糞を見ましたがそれにもこれと同じものが混じっていました。
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この尾根は三角点ピーク(広戸山というらしい)に至るまで踏み跡・テープの類はみえませんでした。
広戸山に到着。
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四等三角点。
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樹幹に大明神山が。左の山はトラロープが張られていたピーク。
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広戸山で大休止。以前はセブンレブンのおにぎりが定番でしたが、最近は朝自分で作ってくるようになりました。塩コンブと梅干しの粗末なものですが、買ったものよりおいしいので続けています。

広戸山から下るとすぐ林道にでます。舗装された立派な林道でした。
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切通し。右から下りて左に登りました。
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広戸山からはしっかりした踏み跡がありました。テープは多くはありませんが散見できます。
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今回の歩きで最大のミスルートを引き起こしたピーク。標高約240m地点。
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全くあり得ないようなミスなのですが、このピークを約500m先の旧市町境界のピークと勘違いしてしまったのです。切通しから直進・左・右と現在位置を確実に把握しながら歩いてきたのですが、ピークに着くとすべてをリセットしてしまいました。そのきっかけになったのが左に延びる尾根。境界杭があって踏み跡もあるのです。これをみて把握していた現在位置を忘れて500m先のピークと思い込んでしまいました。実はそのピークでは進行方向をコンパスで確認しています。そしてわずかですが方向の違いに気付いていました。それなのに、まちがった尾根に突き進んでしまいました。その尾根には境界杭がありました。そしてピンクテープまでも。恐ろしい限りです。もちろん、少し進んで「小さなピークがない。30mの登りがない」ので間違いに気付き戻ることになりましたが。約15分のロスでした。
ピークに戻って少し考えました。しかし、はっきりとした原因など分かりようがありません。ぼーとしていた。としか言いようがありません。今日は単独なのでバリエーションルートに入ってからは鈴を鳴らしています。この鈴の音を聞きながら歩いていると瞑想の世界に入ってしまうような気がします。正しい判断ができなくなるような気がしてきて、鈴をザックにしまいました。

このテープの場所を左に下りていきました。先ほどはこのテープを見てまっすぐ下りてしまいました。どうして、左を見なかったのでしょうね。
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いい経験をしましたとすべきなのでしょうが、学習することなく、これからも同じような経験を何度も繰り返すのだろうなと思いました。それが山歩きなのだと勝手に納得しながら先へ進みました。
旧市町境界に合流するピークを右に折れて30mの登りにかかったところで、50mぐらい先に黒いものが動きました。イノシシでした。大きな咳ばらいをして先ほどしまった鈴を取り出して鳴らしました。左の谷でザザと音がしてその方向を見ると6-7頭のイノシシの群れでした。その群れは私を避けて少し大回りするように先のイノシシに続いて右の谷へ下りていきました。左側はゴルフ場です。何かを漁ってきたのでしょうか。

三角点292.7への登り
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三角点ピーク
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四等三角点
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「点名 上広戸」なのだそうです。山の名前は?
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早いツツジ。今日もいくつかツツジをみましたが、三角点ピークでもきれいに咲いていました。
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三角点から下ったところで悩みました。踏み跡は南に延びていますが、地形図の境界は南東へ延びています。少し藪っぽい南東へ進むとまた踏み跡がでてきました。
コルには多少竹がありますが支障のある程ではありません。
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少し上ると植林地に入りました。
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青入山への登りは篠竹の藪でした。尾根も踏み跡もハッキリはしませんが、境界杭がありました。
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青入山へ到着。ここから出てきました。誰もいなくてホッとしました。
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「青入山」とわかります。
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少し休憩。ボトルのポカリが少なくなったので追加しました。最近は粉末と水を持ち歩いています。今日は暑い割には水をあまり飲みませんでした。休んでいると何人かのハイカーが通り過ぎていきました。人気のルートに入ったことを実感しました。当然、今日あった最初のハイカーです。多分イノシシはハイカーの部類には入らないでしょうから。
桜坂へ下りてきました。
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諏訪岳が見えます。左の緑の崖はトラロープのあったピークです。削った崖が崩れないように緑色のシートを被せているのでしょうか。それとも草の種を植え付けるシートなのでしょうか。
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今日一番のツツジ。
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いい雰囲気の尾根です。かつて一度この尾根を歩いているのですが暑い時期でした。そして暗い印象しか残っていません。ルート東部分の印象なのでしょうか。でもこちらはずいぶんといい雰囲気です。ツツジの時期はもっと良いでしょうね。
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馬不入山へ到着。年配ハイカー3人が休んでいました。
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三角点。本日4つ目です。
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ここから南西に下る計画でしたが、歩いたことのない長坂峠方向に下ることにしました。
少し下ると展望地がありました。右手は大明神山です。「斜面は危険」の表示あり。たしかに急傾斜です。誰か転落した人がいるのでしょうか。
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もう少し進むと今度は西から北方向の展望地がありました。春霞で遠くはぼやけています。
今日歩いた尾根が見渡せました。
大明神から広戸への尾根。
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広戸から点名上広戸(右側の飛び出たピーク)への尾根
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点名上広戸から青入山への尾根
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峠近くまで下ったところで、ミヤマウグイスカグラが咲き始めていました。
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長坂峠はゴミだらけでした。
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大明神山への登口には表札のようなものが。
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林道を下っていくと、こんなものが。多分、意図して置いたのでしょうね。
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この辺には動物捕獲のワナがたくさんあるようです。この注意書きをたくさん見ました。
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林道の周りもゴミだらけ。恥ずかしい限りです。振り返って。
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たっぷり林道をあるいて駐車地に戻りました。
足は快調です。最近は毎週歩いているので調子が良いようです。2週ぐらいブランクがあると痙攣をおこしやすくなります。

運動公園内の風呂で汗を流しました。300円なり。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

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