2015年10月3日 那須紅葉周回(姥が平・三斗小屋宿跡)

紅葉で有名な那須姥が平へ行ってきました。以前から行ってみたかった三斗小屋宿跡へも足をのばしてみた。
単独での歩きです。姥が平の紅葉は見事。観光客も多かったが。誰しも美しい物は見てみたいのだから人が多いのは仕方でしょうね。
日の出平から沼原への下りの紅葉は穴場といえます。人が少ないのでゆっくりと楽しめる。
今回最大の収穫は久しぶりに17Kmを快調に歩けたことか。

ルート数値
距離 17.3Km 標高差 (+-1100m) 所要時間 8時間15分(休憩込)

行程
沼原P-(15分)-湿原-(25分)-湿原出-(65分)-湯川の橋-(30分)-三斗小屋宿跡-(80分)-三斗小屋温泉-(80分)-姥が平-(15分)-牛ヶ首-(15分)-日の出平-(80分)-日の出平分岐-(25分)-沼原P

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20151003-那須裏紅葉周回

経過

車中泊をする予定だったのだが準備が整わず、早朝3時に家を出ました。快調に進んで朝5時頃には沼原駐車場に到着。まだ暗い。すでに20台近くが駐車している。工事用車両が置いてあった。舗装工事のようでした。たしか前回ここに来たときは砂利道が多かったが今回はほぼ舗装されていた。コンビニおにぎりで朝の腹ごしらえして準備を終えると明るくなってきました。
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5:40歩き始める。沼原湿原へ向かいます。
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麦飯坂経由で三斗小屋宿跡へ向かう登山者への注意看板。
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私は当初反時計回りに歩く予定でした。しかし、橋が流されて湯川徒渉ができずに引き返したというブログを見て時計回りに変更しました。歩きの最後近くで引き返しもしくは深山ダムへの迂回は勘弁して貰いたい。反時計回りなら引き返して姥が平の紅葉だけは見に行けるだろうという訳です。
湿原には花は少なかったが、湿原越しにみる流石山・大倉山は見応えがありました。
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湿原から白笹山・南月山(中央で低くみえる山)。
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湿原から麦飯坂へ向かう。
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坂の下りはじめ近くの石仏。
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麦飯坂はジグザグに道が切られていて傾斜の急な箇所が無く歩き安かった。
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坂は約25分で緩やかになった。
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沢を渡る朽ちかけた橋。この橋を渡らなくとも大股で徒渉できそうな場所があったが、恐る恐る渡りました。
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怪しげな小屋がある。誰が泊まるのだろう。小屋への入口に立入禁止の札がかかっていました。
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湯川徒渉地点に到着。確かにこの橋が流されてはこの川は渡れないだろう。バランスの悪い私はストックのラバーを外して慎重に渡りました。
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湯川からすぐ林道に出ました。標識が判りやすい。後の石碑は読めなかった。深山ダム方面からきのこ取りの夫婦がやってきた。少し会話したが、湿原から三斗小屋温泉までで会ったのはこの夫婦だけでした。
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林道を進む。シラカバが見事。胴回りが1mぐらいのものまであります。
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宿跡の入口に墓地がありました。たまにしか墓参には訪れないでしょうがあまり荒れているようには見えなかった。
戊辰戦争での戦死者の墓がありました。この地でも戦いがあり大勢が無くなったという。住民も大勢無残な最期を遂げているらしい。
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馬頭観音。ここに宿があったときは馬は貴重な動力源だったでしょう。
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三斗小屋宿跡。昭和33年まで住民が住んでいたらしい。後は流石山から大倉山への稜線のようです。
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三斗小屋宿は「白湯山信仰」で江戸時代には随分と栄えたようです。戊申役で一度壊されたが、最近再建されたという鳥居が残っている。
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この鳥居の先は谷への崖になっている。この先に白湯山があったのだろうか。帰宅後調べると朝日岳の西側に白い湯の出る場所が有ってそこで仏菩薩が現れたというのが発端らしい。とすると、この鳥居の方向は合っている。白湯山に向かうにはこの崖を下りて、川を渡ってシズノ平を経由するらしい。シズノ平と思われる場所は存在して石仏などがたくさん残っているようだ。

宿跡北に「白湯山神社」がある。向きが先程の鳥居と向き合っている。どういうことだろう。出開帳なのか?
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石仏。
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林道終点に車が駐まっていました。さらに少し下った所にも3台が駐まっている。こちらは県内ナンバーなので温泉旅館のものかもしれません。

那珂川源流の碑(誰が建てたのだろう)
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碑の後に橋が架かっていて川を渡る。
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橋は古い。
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下を流れる沢。
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三斗小屋温泉への山道は歩き安かった。旅館の方が手入れしているのでしょう。
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山道が明るくなりました。紅葉が始まっています。
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宿跡から約80分で三斗小屋温泉に着きました。2軒の宿がある。
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すでに9時過ぎていたので、宿泊者は出発した後なのでしょう、宿の方が布団を干して次の宿泊者を迎える準備をしていました。

旅館の上でも紅葉が始まっています。
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温泉を過ぎると急に人が増えました。いままで、黙々と歩いていたが、「こんにちは、こんにちは」と賑やかになる。中には知らんぷりして行きちがう人も居る。山道は紅葉真っ盛り。
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まだ、青葉を残している木もあります。そのコントラストも良いものだ。
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水場の記載がある沢。飲んでみました。大丈夫。
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姥が平・沼原の道に合流。姥が平へ向かいます。茶臼岳も見えてきます。
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姥が平の端に岩山があってその上に男性が登っていました。眺望は良いでしょうね。
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姥が平南の尾根。
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姥が平に到着。ひょうたん池に向かう。人で一杯。木道で交差するのも大変です。
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木道終点からひょうたん池。木道から下りては行けないという標識があるのですが、下りて池の端に行っている人が多いのには驚きです。
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姥が平の広場。
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予定では、姥が平から沼原へ戻る予定でしたが、足の調子がよいので日の出平経由で戻る事にしました。牛ヶ首へ向かう。
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大倉山方面と手前の紅葉。
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牛ヶ首から
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東側は黙々と雲が湧いていました。
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峰の茶屋方面からやってくる登山者。
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日の出平への登りから
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日の出平で少し休んで沼原へ向かう。日の出平は名の通り平らですが、高い木がない。強風のためか。
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南月山から日の出平への稜線が見えます。前回そこを歩いたときは強風に悩まされました。
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山道はほぼ地形図の破線どおりに進んでいる。南に進んでくるりと方向を変えると調整池が見えてきました。
中央やや左よりの一番高い山が大佐飛山のようです。中央やや右よりが男鹿岳。はたして私がその2峰に登ることはあるのだろうか。
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道は笹の斜面をトラバースしています。中央に小さく前を行く登山者が見えています。良い眺め。
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笹の緑に紅葉の模様。
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少し進むと、日の出平の南に出っ張った部分の紅葉が見えました。
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池があった。畏敬池というらしい。
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下りの紅葉。
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沼原・姥が平の山道に合流して、約25分で駐車場に到着。最後は随分と元気に歩けました。

駐車場は戻ったとき空きがありましたが、道路脇にも20台以上駐まっていたので、一時的には満杯になったのでしょう。
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紅葉も楽しめたし、三斗小屋宿後への静かな歩きも楽しめたし、充実した山歩きでした。



観察できた花はわずかでした。

沼原湿原で
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麦飯坂で
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湯川徒渉地点近くで
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三斗小屋温泉への登りで
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姥が平で (2016.6.12 シラタマノキ)
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日の出平への登りで (2016.6.12 トモエシオガマ)
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2015年10月3日 那須紅葉周回(姥が平・三斗小屋宿跡) への4件のフィードバック

  1. まっちゃん のコメント:

    ご無沙汰しております。

    なんとも豊かな山歩き。
    静かな旧跡逍遥の後の鮮やかな紅葉。
    自分も見習いたいですが、なかなか叶いません。

    • mituman のコメント:

      コメントありがとうございます。比較的アップダウンが少なかったので無事歩けたのかなと思います。それにしてもすばらしい紅葉でした。でも、私は静かに歩ける方が好きです。「白湯山」は面白いテーマになりそうですが、熊が怖いので単独で行くのはやめようと思います。
      ところで、私も「まっちゃん」にならって黒岩山へ行ってみようと思っています。来年になりそうですが。それまでにテントを買わなくては。

  2. たそがれオヤジ のコメント:

    那須の紅葉は噂に違わず見事なものですね。
    うらやましいですよ。私には那須は遠くてねぇ。
    これだけ堪能されたら、今季の紅葉はもういいのではないでしょうか。
    私も紅葉を楽しませていただいた感じがいたします。
    それにしても17キロ歩きですか。大したものですよ。

    • mituman のコメント:

      コメントありがとうございます。私にとっても那須は遠い地なのですが、一人で行ける最遠の地でしょうか。現在の私はたそがれさんのようにテーマを持って歩くと言うことはできそうにもありません。後、数年すればそういう境地に至るかもしれませんが。
      これから低山を歩くには良い季節になります。どこを歩くか思案中です。

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