2015年4月29日-30日 雲取山

雲取山へ行ってきました。
初めてのテント泊です。いままでもテント泊をしたことはありますが、大抵は駐車場の近くに設営するので大きなザックを背負ってそれなりの距離を歩く事はありませんでした。私はボッカトレなどはしたことがありません。
今回は、テント泊の達人Uさんと若き頑張り屋Aさんと私の3人旅です。
ルートは秩父の三峰神社から雲取山荘、そのテント場で1泊。翌日、雲取山山頂を経て鴨沢へ下りるルートです。果たして重い荷物を背負って1日10Km歩けるかどうかが不安でしたが、何とか歩き通す事ができました。天候にも恵まれてハードですが充実した山歩きを楽しむ事ができました。残念なのは、山頂から富士が望めなかったことです。
約21Kmの距離ですが、下山してから駐車地に戻るまでもバス・電車を乗り継いで4時間以上かかるのが難点です。
今回大きな失敗をしてしまいました。それはデジカメ・GPSを忘れたこと。それで、ルート図はありません。写真もスマホで撮ったものだけです。

ルート数値
距離21.9Km 標高差 (+1,660m -2,210m) 所要時間 11時間30分(休憩込)

行程
 (29日)三峰神社登山口-(120分)-霧藻ヶ峰-(160分)-白岩山-(50分)-大ダワ-(25分)-雲取山荘
  (30日)雲取山荘-(30分)-雲取山頂-(50分)-奥多摩小屋-(50分)-七ツ石山-(180分)-鴨沢バス停

経過

小川町駅の近くに駐車しました。そこで荷物の振り分け。ビールをどうするか迷いましたがUさんの一声で持っていくことになりました。多分15Kgぐらいでしょうか。ザックを背負うのも一苦労です。小川町駅でデジカメなどを入れた袋を忘れたことに気付きました。デジカメ・GPS・帽子・私のトレードマークになっている茶のタオル・アミノ酸。歩きはじめの時にその袋から取り出して身につけるものが多いので「出発袋」と名付けているものです。山歩きに致命傷になるようなものは忘れていないのでそのまま続行。しかし、少し気分が弾みません。
登山口までが遠い。小川町から寄居へ、そして秩父鉄道で三峰口へ、そこからバス。朝5:30に小山をでてバスを降りるまでに5時間近くかかりました。
まずは、三峰神社へお参り。左右の杉の大木に触れてゲットパワー。さあ登り開始です。
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登山口。
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妙法ヶ岳分岐。鳥居がありますが、妙法ヶ岳への分岐はそこから30分ぐらい歩いた先にもありました。
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歩き安い山道。
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このルートには花は少なかったですね。スミレが少し。
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霧藻ヶ峰手前の地蔵峠。小さな小屋に地蔵様が祀られていました。
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霧藻ヶ峰山頂は味気ないものでした。山道に三角点があるだけ。
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山頂から少し進んだ所に休憩舎がありました。避難小屋でなく休憩舎。だれが休憩したのでしょうか。この手前にはトイレもあります。
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前方には前白岩山が。あれを登り返すと思うと重いザックが一層肩に食い込みます。
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お清平。ここから急登が始まります。
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登りついたところが、前白岩の肩。これが前白岩山かと思いましたが、実際はもう少し登らなくてはなりません。スローペースなのですが次第に疲れて来て「まだか、まだか」という気になります。
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コバイケイソウでしょうか。湿地状になった場所に群生していました。
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20分ほどで「肩」から「山」に到着。
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白岩小屋です。中はお化け屋敷状態でした。左下のボケはお化けではありません。スマホカメラに慣れていない私の指です。
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白岩山手前に、バイカオウレンの群落がありました。この花は雲取山への最後の登りでも多く見られました。
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白岩山です。頂上は道から外れているのですが、山頂へ近づく気にもなりません。道端のベンチで休憩。
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芋ノ木ドッケ。冬季にはこの先は凍結していて危険だという標識がありました。山の西側をトラバースします。確かに凍結していると怖いだろうと思われる箇所がいくつかありました。白岩山まで疲れ気味だったAさんが快調になりました。芋ノ木ドッケからは下り基調です。
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大ダワ。ここで冬季危険地帯は終了。
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雲取ヒュッテ。巻いてしまったので近くには寄りませんでした。
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やっと、雲取山荘に到着。立派な山小屋です。トイレもきれいでした(これが最高に嬉しい)。しかしテントはすでにかなり張られていて、傾斜地しか空いていませんでした。仕方ありません。
テント設営後、まずビールで乾杯。夕食は野菜カレー。9時過ぎに就寝。傾斜地とUさんのいびきが気になって何度か目を覚ました。隣のテントからもいびきが聞こえます。隣は一人テント。近くのテントに知人がいるようでしたが、なるほど、ガッテンの一人テントです。

3時頃には目覚めていました。まもなく外が白んできます。5時になってから起床。朝食はフリーズドライのパスタ。テントをかたづけて荷造りすると、昨日よりはビールの分だけ(約1Kg)軽くなっているはずなのですが、そうは感じられません。多少昨日の疲労が残っているのでしょう。
6:40出発。
雲取山荘です。
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約40分弱で雲取山頂に到着。
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快晴なのですが、一部雲がかかって居ます。西南西方面です。正面の山は大洞山です。その左右奧に南アルプスが綺麗に見えたのですが、カメラではよく判りません。
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正面に富士山が見えるはずなのですが頂上は雲に隠れていました。右手樹木後方は大菩薩嶺のようです。
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雲取山の頂上には「原三角点」というものがあります。現在全国に3基しか残っていないそうです。左側が一等三角点、右側が原三角点です。てっぺんの高さが合っていないように思うのですがそれで良いのでしょうか。
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頂上を少し下ると避難小屋があります。綺麗な小屋でした。
少し下って、これから進む尾根を展望します。なだらかな尾根です。左前方にヘリポートがありました。何に使うのでしょう。
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奥多摩小屋です。素泊まり専用です。かなり古いですが、中には冷蔵庫があってビールが入っていました。利用する登山者がいるのでしょう。
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少し登って七ツ石山です。
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この岩が七ツ石なのでしょうか。祠がありましたが崩壊寸前でした。
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七ツ石小屋まで下りてきました。
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2016.6.12追加 キランソウ。ツクバキンモンソウに似ていますが、地を這い、紫の花です。
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ミツバツツジは少し咲いていました。山桜が見事なピンクの花を咲かせていました。
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歩き安い山道なのですが、かなり疲れてきました。
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山道は植林地に突入して、堂所あたりから尾根ではなく少し東側をトラバースして進みます。左側はかなり急な傾斜です。転倒したらかなり下まで転がりそうです。私はこのような道は嫌いです。時々左手に谷が見えるのですがなかなか高度が下がりません。疲れが一気に高揚してきます。
やっと、舗装道路に下りて、丹波山村の駐車場まで下りてきました。そこを直進します。
鴨沢までの最後の20分は、新緑の中を進む楽しいルートなのでしょうが、もう脚はガクガク、おまけに最後はまた舗装道路になって、一層堪えます。しかし、12:24のバスに乗り遅れないように必死になって歩きました。
しかし、何と、バス停で確認すると12:24のバスは無くて、90分も待たなくてはなりませんでした。そうだ今日は休日ではなかったのです。
近くの食堂でビールと生姜焼き定食。美味かった。
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バスで奥多摩湖へ。電車を3回(青梅・拝島・高麗川)乗り継いで小川町に戻りました。
疲れた。
でも、テントを買おうかなと少し思い始めています。一人テントにしようか。

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2015年4月29日-30日 雲取山 への2件のフィードバック

  1. たそがれオヤジ のコメント:

    みつまんさん、こんにちは。
    雲取山にテント泊で行かれましたか。
    何で小川町かなと思ったのですが、そういうことでしたか。なるほど、その手が使えますね。私の場合、小川町に知り合いがいますので、そうなると、駐車代もタダですわ。
    私は、雲取山はもっぱら三峰神社経由で、その他のコースを歩いたことがありません。車を主体にしても、そういう発想を持てば、どのコースも歩けるといったところなのですね。参考になりました。
    自分のことで恐縮ですが、雲取ヒュッテが現役の頃に行った時のことです。山歩きも大して経験もせず、山小屋は尾瀬の長蔵小屋に泊まったことがあって、ここは風呂に入れるのですね。雲取山はその直後だったのですが、雲取ヒュッテにも風呂があって、当然、山小屋には風呂があるものと思い込んでいて、雲取小屋にチェックインした直後に「風呂にすぐ入れますか?」と聞いてしまった。オヤジさんに怒られましたね。「あんた、山に来て風呂に入れると思ってんの」って。写真の雲取ヒュッテを見て、思い出しましたよ。苦笑いな思い出です。
    写真といえば、掲載の写真、すべて携帯ですか? きれいに撮れていますね。実際には何倍も撮ったのでしょうし。よくバッテリーが持ちましたね。私の古い感覚でしょうか。
    富士山、残念でしたね。私、雲取山から眺める富士山が好きなんですよ。大きさも手頃だし。大菩薩からの富士山もきれいです。みつまんさん、大菩薩は? まだでしたらぜひお薦めいたします。

    ところで、話が長くなりますが、野球親爺さんの「二子山」記事、ご覧になりました? みつまんさんの苦労話、ちょっと出ていましたよ。

    • mituman のコメント:

      たそがれさん、コメントありがとうございます。
      雲取山は北側と南側で趣の異なる山でした。北側は秩父で南が多摩なのでその違いなのでしょうか。天気にもよるでしょうが、南側はやたらと明るくて、私のような田舎者には場違いのようにも感じました。大菩薩もまだです(私はメジャーな山はほぼ行っていません。アルプスは北も南も中央もまだです)。是非行ってみます。
      今は仕事と野暮用で、山歩きに行く回数を増やせないのが悩みです。
      野球親爺さんの情報ありがとうございました。

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