会のメンバーと総勢6人で長野県の飯綱山へいってきました。すばらしい天気に恵まれて北アルプスの遠景を楽しむことができました。多く登山者で賑わっていましたが、子連れの家族が多いのには驚きました。おまけにその子供の元気なこと。小学生ぐらいの子供が私たちを追い越して行きました。
日頃私が歩いている安蘇の尾根はアップダウンの繰り返しですが、今回は一気に上って一気に下るルートで距離・累積標高の数値以上に疲れました。
多くの花を見ましたが、花の写真は後ろにまとめました。
ルート
ルート数値
距離10.3Km 累積標高 (+930m , -860m) 所要時間 6時間00分(休憩込)
行程
一の鳥居園地駐車場-(20分)-一の鳥居登山口-(70分)-駒つなぎの場-(45分)-分岐-(10分)-南峰-(15分)-飯綱山山頂-(10分)-南峰-(10分)-分岐-(60分)-萱ノ宮-(30分)-林道へ-(30分)-中社
経過
前夜に登山口近くまで行ってテント泊。毎度の前夜祭で寝たのは12時を過ぎてしまいました。
朝のバスで中社まで行って、西コースを登って南コースで下山予定でしたが、バスの時刻まで待つより南から登ってしまおうということになり、計画の逆順に歩くことになりました。結果的には南・西の順が正解です。南の方が傾斜が西よりきついので上りに使った方が足腰には優しいですね。
最初はなだらかな登山道を進む。奥に薄く飯綱山が見えています。
途中から別荘地の舗道を進みます。木々に贅沢に囲まれた別荘地でした。
石祠。一瞬、十三仏の始まりかと思いましたが、こちらは神社マークです。
一の鳥居登山口。登山口の前は駐車場になっていてほぼ満車状態でした。トイレは無し。
南コースには13の仏様が祀られていています。これが最初の仏様、不動明王です。となりに縁起を記した標識がありますが私にはよく理解できませんでした。
第三は写真の撮り漏れ。文殊菩薩があった筈です。
多少荒れた場所もありますが、このコース、登山道としてはよく整備されていると思います。
登山道の脇には笹が多いのですが、その笹に花が咲いています(写真では判りづらいかな)。笹に花が咲くのは凶事と聞いたことがありますが、果たして。ちなみに、登山道の笹はきれいに刈られています。
いい天気で、日陰が気持ち良かった。でも暑すぎることはなく、涼風もあって、快適な山歩きでした。
駒つなぎの場に到着。すぐ下の馬頭観音から推察すると、この道は交易にも使われたのでしょうか(どちらへ向かったのでしょうね)。
駒つなぎの場には第十一 阿閦(あしゅく)如来がありました。ここで少しエネルギーを補給。
ここからは傾斜が急になりますが、樹間にすばらしい景色を見ることができるようになります。
遠くに見えているのは八ヶ岳ですが、その左には富士山も見えました。
次第に樹林がなくなって、北アルプスがパノラマになって見られるようになります。槍ヶ岳が見えました。周りの頂は雪を頂いていますが、槍ヶ岳は黒ずんでみえます。
高い木は少なくなってくました。ツツジ・ズミなどの低木が増えてきました。アブラツツジ・ズミ(コナシ)が満開でした。北アルプスの手前に戸隠の険しい尾根が見えています。
飯綱山南峰です。平らになっていてすばらしい景色が見られます。
その途中にトイレブースがありました。トイレではありません。携帯トイレを使用する場所です。
中を見せてもらいました。携帯トイレのお試しセットが置かれていました。使用済みの携帯トイレは下山すると回収ボックスがあるのでそこに入れるようです。下山時にHさんは試してみて感心していました。「栃木にも広めるべきだ」と。栃木はトイレ設置が他県に比べて遅れているそうです。
飯綱山山頂の売りはこの景観です。
南西方向。正面は飯綱山南峰ですが、その後方右側には北アルプスの尾根が続いています。写真ではっきり見せることができないのが残念です。
北側。正面は妙高山。その手前の山は黒姫山・御巣鷹山。妙高の左手に火打山。その左の焼山は木が邪魔しています。
休憩後、南峰に戻りました。その東に少し下りると飯縄神社があります。
ここからは分岐まで下りて、西ルートで中社方面に下山します。
西ルートは南ルートに比べると傾斜は緩やかですが、ぬかるんだ場所がかなりあります。
途中で道なりに右に折れて急傾斜を下ると舗装された林道にでました。
そこを右に進めば中社なのですが、地図では尾根を直進する破線ルートがあります。その確認に行きました。しかし、林道からはごく薄い踏跡が見えるような気がするのですがとても道と言えるものではありません。それで林道を戻ることにしました。
途中、ちびっこ忍者村は大いに賑わっているようでした。戸隠神告げ温泉を過ぎると、すぐ戸隠神社中社前に到着して今回の山歩きを終えました。
バスの時刻を確認して、戸隠そばを味わう。美味しかった。中社参拝。
南コース登山口の駐車場に戻るとほぼ満車状態でした。人気の山です。
花の写真
ベニバナイチヤクソウ。駐車場近くの登山道脇に群落を作っていました。
ランの仲間だと思いますが、名前不詳。少しですが広範囲でみることができました。(2014.6.24加筆 ササバギランのようです)
下山道で
名前調査中。モミジイチゴの小株かと思ったが、葉が違うようだ。(2014.6.24加筆 やはりモミジイチゴのようです)
ズミ。コナシとも言うようです。見事に花を咲かせていました。
中腹辺りでは花は散り始めていましたが、頂上近くでは満開でした。
2014.6.28追記。エゾノコリンゴという似た木があるそうです。ズミとの違いを説明したサイトもいくつかあるようですが、その違いを見つけるのは難しいようです。違いをまとめると、ズミは3~5裂する葉が少し混じるがエゾノコリンゴは混じらない。若葉が、ズミは2つ折りになっているが、エゾノコリンゴは巻いているそうです。また、エゾノコリンゴの方が花柄が長めで花も大きめ。
撮ってきた写真をすべてチェックしたのですが、中裂した葉はみつかりませんでした。しかし、若葉が2つ居れしているように見えるのでここではズミという事にしておきます。現地でしっかり観察してこないと正確な判定は無理ですね(ベテランが現地でしっかり観察しても断定できない株もあるようです。それからすると素人にとってどちらでも良いような気がします)。
咲き始めはピンクが目立ちます。
タチツボスミレ。たくさんみられましたが、これは南峰から本峰の間。
イワカガミ。南峰から本峰の間では見頃でした。中腹以下では花は終わっていました。
クルマバソウ。オククルマムグラかもしれない。
オドリコソウ。林道脇で。
花の多い山歩きでした。
立て続けに失礼いたします。
飯縄山に行かれましたか。この時期なのでしょうか、緑がきれいですね。
ササの花ですか。何やら不吉な感じがいたします。夜中の地震も続いていますし。
昨年の10月に行ってきましたけど、この山、紅葉もきれいでしたよ。
十三仏、すべて確認されたようですね。私、南コースのピストン歩きでしたけど、後で写真を確認すると、四番目と七番目が欠落していました。往復歩きをしながら、見落とししていたようです。
西コースって、そんな感じですか。南に比べたら、ぬかるみ以外は整備されているようですが。
天候に恵まれてよかったじゃないですか。私なんか、霧の中の歩きで、遠くはさっぱり見えませんでしたよ。
さすが、たそがれさんは山行済みですか。今回は北アルプスが見事に見えて感激でした。私は、北アルプスなんて歩きたいと思っていないのですが(単なる怖がりです)、遠くから見るのは好きです。遠景が見えなかったらちょっとつまらなそうですね。