久しぶりに大小山に行ってきました。先週は岩トレであまり歩いていないので約1ヶ月山歩きをしていないことになります。トレッキングシューズを新調したのでその足慣らしを兼ねて大小山へ行ってきました。
大小山に関してはいくつか調査・挑戦したい項目があったのですが今回そのうちの4つを実行する事ができました。
1.阿夫利神社から谷コース(?)で妙義山へ
阿夫利神社からは妙義尾根コース、男坂・女坂コース、滝コースは歩き済みです。前回男坂から下りて来ると左下の谷を子供連れの夫婦が歩いていました。その家族は山頂下の岩場で会った家族でした。地形図では神社から破線が谷沿いに延びています。しかし、そのコースを歩いたという情報は見たことがありませんでした。一度調べてみようと思っていました。
2.妙義山北東のピークから鷹巣方向へ下山
妙義山北東のピークには「鷹巣・山百合学園」の標識が有ります。そこを下りたという情報はいくつかあります。
3.採石場上のコース
私は高所恐怖症。それで、採石場上のコースはいつも避けていました。いつか歩いて見ようと。
4.大坊山西下の岩稜尾根
大坊山を北西に下っていくと、左手下に岩の多い尾根が見えます。大坊山から長林寺を往復したとき、その入り口は確認していたのですが、木で「とうせんぼ」されていました。その尾根の先は私有地なので直進はできないようなのですが、折り返しなら許されるのではないかと以前から思っていました。
この4つは果たしたのですが、久しぶりの歩きで大いに疲れました。おまけにスズメバチが多くて。
しかし、人気の山です。多くのハイカーに会いました。
ルート
ルート数値
距離10.2Km 標高差 (+1,134m, -1,134m) 所要時間 5時間40分(休憩込)
行程
阿夫利神社-(18分)-尾根コース合流-(15分)-妙義山-(15分)-分岐ピーク-(25分)-鷹巣-(16分)-病院裏登山口-(15分)-越床峠-(40分)-つつじ山-(12分)-岩尾根-(12分)-つつじ山-(25分)-越床峠-(50分)-分岐ピーク-(17分)-妙義山-(35分)-阿夫利神社
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
経過
阿夫利神社駐車場には7-8台がすでに駐まっていました。こんな中途半端な時期なのに随分と多いものです。
阿夫利神社脇の道をまっすぐ奥へ進みます。男坂・女坂方向には先で少し左に曲がりますが、今日はまっすぐ谷に沿って進みました。しっかり踏み跡はあります。15分ほど急な道を進むと右折します。先が明るくなりました。
妙義尾根ルートに合流しました。約18分。尾根ルートは最初に急な直登があります。合流地点は、ロープのある岩場の上なので、谷ルート(勝手に名付け)は随分と楽なコースといえます。
「大小」を横から見て、
三毳山の先に筑波山を眺めて、
登りやすい岩場(この山域の岩は足がかり、手がかりが多くて登りやすい)を過ぎると妙義山に到着です。
山頂では4人の登山者が山の情報交換に興じていました。
妙義山を北西に下ります。かつての印象としては滑りやすいザレ気味の斜面だったような気がするのですが、滑りやすいということは有りませんでした。新調したシューズは今までのより堅めのソールにしたのでそのせいなのでしょうか。それともザレ部分が流されてしっかりした面がでてきたのでしょうか。 15分で分岐ピークに到着。このピークは「木落し(ケオトシ)」というのだそうです
西南西方面に下ります。
主稜線がきれいに見えました。帰りはそこを戻ってきます。
足利の街並みもよく見えます。歩き安くて景観も良くてお気に入りの感じなのですが、スズメバチを何回か見ました。数匹で地面を掘っていたり、樹木の蜜を吸っていたりと(実際何をしていたのかは不明)。できるだけ刺激をしないように通り過ぎます。
下ってくると、榊の多い道になります。藪があるという情報もあったのですが、藪はありませんでした。
墓地の横に下りてきました。猪除けでしょう、道はフェンスで閉ざされていました。針金を外してフェンスを開けます。元通りに針金でしっかりと閉じておきました。
出てきたところは住宅地です。住宅と畑の間の小道を市道にでて、北方向に向かいました。途中、大坊山付近からホラ貝の音が聞こえてきました。老婆が「時々聞こえるんですよ」と話していました(その主に尾根で出会いました)。 病院脇の舗装道路を奧に進みます。右側は最近よく見かけるソーラー発電場所でした。
こんなのを見ました。
この先から山道に入ります。
作業道が続いていました。
山道を15分登ると、越床峠です。
何の石碑なのでしょう。正装した役人のように見えます。両脇には人名が一杯刻印してありました。寄進した人の名前なのでしょう。
このさき、番屋に寄って少し休憩。 鉱山山頂へ向かいました。こちらは高所恐怖症の私にとっては初めての経験です。しかし、何もなく通過してしまいました(当たり前ですが)。下りで大坊山方向を見る。右側が山を削った跡で、ずっとロープが張られています。少しザレている場所もありますが木に掴まれるので危険という感じではありません。
ツツジ山に到着。小さな山名板がぶら下がっていました。足利百名山なのだそうです。
ここからは大坊山へ向かわずにその西に小さく延びる岩尾根へ向かいます。長林寺方向に向かいます。この標識は前回もありましたが、「かしまえん」という落書きは無かったような気がします。
前回は通行止め方向は枯れ木を置いて「とうせんぼ」状態でした。しかし、今回はそれもありません。行けるところまで行ってみましょう。
十分すぎる踏み跡を下ると樹木が少ない岩尾根に到着しました。この先に日帰り温泉が見えます。
これでは岩場という気がしません。少し進んで逆方向からの写真です。
大坊山から見たときは立派な岩尾根に見えたのですが、実際はそれ程でもなかったです。しかし、そこから大坊山を見上げると、大坊山の西はかなり岩がでています。紅葉すると見事でしょうね。
せっかく「待望」の岩尾根に来たのだからここでお昼にしょうとマットを取り出すと、スズメバチがやってきました。退散するしか有りません。ツツジ山から西は特にスズメバチが多いように思いました。刺激しないようにそおっと通り過ぎました。 それで、ツツジ山でお昼にしました。 帰りは鉱山頂上へは向かわずにトラバースしました。「シルバーコース」なんて標識がありましたが、前回は無かったような気がします。とにかく私は「シルバー」です。
ここから、越床峠・楽しい岩稜・分岐ピークを経由して妙義山へ戻りました。ここからは通常の妙義尾根ルートで山を下りました。最後の下りはこんなにデコボコして歩き安かったかなと思いました。以前はもっと滑りやすい山道だったような気がしたのですが。 しかし、越床峠先の登り辺りから足に疲労感がぐっと溜まってきました。何度も休憩しながらやっと駐車場へ戻ることができました。もっとマメに歩かないと駄目だなあと実感。 新調のシューズは良さそうです。左側の締め具合を少し調整する必要が有りそうですが、以前のよりはグリップはしっかりしているような気がします。
山で聴いた情報
大坊山周辺で熊が3匹いるらしい。
ホラ貝を吹いていた修験者風の方の話。この方、スズメバチ撃退用にジェット噴射の殺虫剤を持参していた。越床峠の西側と、分岐ルートの北側で2回お会いした。随分と明るく元気そうな方だった。
鉱山の採石跡にカモシカがいるらしい。
ツツジ山で会った方に聴きました。
山で見た花
阿夫利神社奧の谷道で。名前不明。
妙義山北壁にたくさん咲いていました。ギボウシの仲間だと思うのですが、葉が違うような気がします。
写真に撮るのは少し怖かったです。そういえば、この北壁を登る人がいるそうな。かなりの急傾斜です。
萩。この時期の大小山の代表でしょう。
鷹巣下り口近くで。
ミズヒキ。越床峠への山道で。
ギンミズヒキ。
ツユクサ。いろんな所で見られますが、ツユクサというと子供の頃の夏休みを思い出します。ずぼらな私の夏休みの課題にはいつも一番身近なツユクサがあったような気がします。押し花にしたり良いわけ程度の観察にしたり。
白いキノコ。山域全体でたくさん見ました。
赤いキノコ
こんばんは。
前回のロッククライミングからの落差、かなり感じてしまいます。
大小山周辺は、何度か訪ねたことはありますが、みつまんさんのように、問題意識というか、テーマを持って歩いたことはありません。ただ、冬の時期なんかに、ぶらっと歩くには、近場でもあるし、手頃な山としての存在感は、自分には大きいですね。
以前の記事も確認させていただきましたが、特に今回のお歩きなんか、すごく参考になりましたよ。
みつまんさんの周回コース、いずれは歩かせていただきます。ありがとうございます。
こんばんは。「落差」はないのですが、大小山は好きな山です。低山でも変化があって好いですね。岩の嫌いな私でも許容できる範囲内というのが好いです。ただ、今日まで筋肉痛にやられました。毎週のように山に行かれているたそがれさんがうらやましいです。