2013年12月28日 三峰山(鍋山)

栃木の三峰山へ三人で行ってきました。 計画では粕尾峠から大萱山を往復する予定だったのですが、粕尾峠での雪の状態とこちらの装備を考えて諦めました。急遽、三峰山に変更しました。
三峰山は信仰の山で、修行の場が随所にありました。注意して歩けば大丈夫なのですが、危険な場所もあります。
しかし、約4時間の歩きを楽しむことができました。下山後は近くの大越路でおいしい蕎麦を食べて帰りました。

ルート

ルート数値 距離7.0Km 標高差 (+830m, -830m) 所要時間 4時間(休憩込)

行程 駐車地-(5分)-御嶽神社登山口-(50分)-御嶽大神御岩戸-(30分)-奥の院-(55分)-分岐-(15分)-三峰山-(10分)-分岐-(40分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)20131228-三峰山

 

 

経過

当初は粕尾峠から大萱山縦走の予定だったので、県道を峠に向かったのですが、次第に路側帯に雪が見られるようになりました。スタッドレスを履いていて、また除雪もされていたので峠にたどり着くことはできましたが、斜面に入ってみると10数センチの積雪です。多少の積雪と強風は覚悟して来たのですが、三人ともスパッツを忘れてきていて、おまけに私はミドルカットのシューズというお気楽ぶりです。結局装備不足ということで縦走をあきらめました。 峠を少しおりた県道から地蔵岳をのぞみました。IMGP2004

ではどこに行こうかと言うことになったのですが、地図がなくとも歩けてそれなりに楽しめる場所ということで三峰山にきまりました。Kさんと私は初めてなのですが、Sさんは何度か登っています。

御嶽神社脇に駐車場が有ることは知っていましたが、申し訳ないので神社近くの路側帯に駐車しました。 神社へ向かいます。大きな銀杏の木がありました。右側奧に見えるのが奥の院のある尾根です。 IMGP2006

神社南側には整備された駐車場がありました。 IMGP2008

西側斜面下の神社の右脇に石段があって、これが登山口になります。 IMGP2009

石段を登ると、祖霊殿があって、その右脇を奧に進みます。 IMGP2011
そこからは杉の植林地を進みます。 IMGP2013

清滝不動。ここの滝での修行者の為でしょうか、小屋があってその中では焚き火で暖がとれるようになっていました。 IMGP2014

普寛堂へ登っていきます。 IMGP2016

急な石段状の参道の脇にはたくさんの祠がありました。IMGP2017 IMGP2021

振り返ると谷倉山が見えました。 IMGP2020

御嶽大神御岩戸に着きました。急なガケに祠が置かれています。修験者はクサリの先の洞窟で修行するのでしょうか。ここには小さなベンチがおかれていて私たちも少し休みました。 IMGP2024 IMGP2026

ここから、左に進むと阿留摩耶大神や三笠山大神に行けるようなのですが、足下はかなり悪そうです。 IMGP2025

休憩後、岩戸を右に巻いて奥の院へ進みます。その巻き道は見晴らしは良いのですが、急斜面で注意が必要です。やがて、杉林に入ります。脇に大きな窪地がありました。何でしょう。この辺りは石灰が多いので昔に落盤があったのでしょうか。まもなく尾根にでます。 IMGP2030

尾根からは永野地区の集落を見ることができました。 IMGP2032

尾根を東に進むと約5分で奥の院です。尾根では北風が冷たかった。 IMGP2034

三神が祀られていました。IMGP2035

奧の院の前で風を避けて、休憩しました。風さえなければ、暖かい日だまりです。 休憩後は、尾根に沿って三峰山へ向かいます。 IMGP2037

剣が峰手前辺りからトラロープが張られていて、その先は採石場です。 IMGP2038

「八坂様入口」の標識がありますが、のぞき込むとかなり急で歩きづらそうでした。 IMGP2041

権現山への登りを進みます。 IMGP2042

権現山から少し下りたところに左への分岐がありましたが、標識は壊れかかっていました。帰宅後調べると三峰大神経由で倶利伽羅不動に下りるルートで避けた方が賢明な場所らしいです。 権現山からコルまで下ると右手に窪地があって、分岐になっています。テープはかなり巻かれているのですが、明確な標識はありません。しかし、ここが御嶽神社への下り口になるようです。 ひとまず、直進して三峰山へ向かいました。植林地内の尾根を進みますが、やがて尾根を外して左に進みます。採石業者のトラロープに沿って進むのでルートを間違うことはないでしょう。 IMGP2046

三峰山に到着。 IMGP2047 IMGP2053 IMGP2048

正面はササの間から葛生の山が少し見えます。写真には撮れませんでしたが、1歩前に進むと遠くに真っ白の浅間山が見えました。IMGP2049

北に少し進むと北側が開けます(少しだけロープ内に立ち入らせてもらいました)。 男体山がかすんでいます。男体山の手前は夕日岳と古峰ヶ原の地蔵岳です。左手の平に見えるのが横根山山系です。前日光の山々もかなり積雪があるようです。IMGP2051

前の写真の左の風景です。右手奥に白根山が見えている筈なのですが、雲に隠れているようです。その手前の白錫尾根から錫ヶ岳・三俣山・皇海山・袈裟丸の連山が白い姿を見せています。中央やや右の黒く見えるのが本日最初に計画していた地蔵岳のようです。またその手前に2週間前に登った尾出山・高原山が見えます。 IMGP2052

さらにその左手には赤城の山々が見えました。 IMGP2055

 

山頂のすぐ近くまで採石は進んでいます。三峰山がいつまで存在できるかは判りません。発破で壊されることはないでしょうが、次第に、少しずつ崩壊していくのでしょうね。Kさんの写真2枚です。131228 004 131228 005

分岐まで戻るとそこからは急な下りを進みます。凍結するとかなり危険かも知れません。途中、カモシカの遺体の一部が残っていました。ケガをしたところを襲われたのかも知れません。頭の一部しか残っていませんでした(直視していないので詳細は不明)。思わず「南無阿弥陀仏」。
急な下りも25分ぐらいで林道にでると後は気楽な歩きで無事下山しました。
静かな山歩きでしたが、ハイキングクラブの男1女2の元気な3人づれに出会いました。

ところで、鳥居のかたちなのですが、こちらでみた鳥居はすべて女神のかたち(伊勢神宮と同じ)でした。しかし、奧の院で見た三神では左の神様は女神でしょうが、他はどう見ても男神のようにみえます。不思議です。少し調べてみようと思います。

下の横棒が出ているのが男神で出ていないのが女神というのは俗説のようです。それを真に受けていました。古来の様式は出ていなかったが、仏教の影響もあって華美になって出るものがつくられたのだそうです。もちろん、古来の様式だから古いとは言えないでしょうが。

 

 

 

 

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