2013年12月15日 尾出山 南東尾根から

念願だった尾出山の南東尾根を歩いてきました。最初Kさんとの二人連れの予定だったのですが、急遽山行中止になったパーティから女性二人が加わって総勢4人の隊列となりました。南東尾根、どう見てもマイナーなルートだと思うのですが、桐生から来たという5人組と遭遇して相前後しながら登るという事になりました。今日だけは賑やかな尾根です。
南東尾根は正直しんどかった。岩場が理解していたより多かった。そして何より尾根への最後のガレ場が怖かった。(30cmぐらいの落石がすぐ近くを襲ってきたのです。)
しかし、歩き終わって女性陣から「いろいろあって楽しいルートだったわ」との声。タフなお歴々です。それに引き替え私は、3週間ぶりの山で脚はパンパンです。12月から仕事環境が変わって余裕のない日々を送っているので多少心配もあったので、無事歩き通せただけでも良しとしなくてはならないのですが、情けない限りです。おまけに、明日・明後日の筋肉痛が心配です。

ルート

ルート数値 距離9.0Km 標高差 (+1,174m, -1,174m) 所要時間 6時間10分(休憩込)

行程
駐車地-(40分)-188鉄塔-(70分)-669P-(100分)-尾出山-(115分)-185鉄塔-(20分)-186鉄塔-(10分)-林道-(20分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)20131215-尾出山東南尾根

経過

寺沢林道入口を見つけられずに、何と林道の終点(遮断機地点)まで行ってしまいました。注意して戻ると入口は、与州地区の4-5件の集落の南にありました。地図で良く確認すると明らかなことなのですが、「こんな奧に立派な家があるなあ」と他のことに注意が向いてしまって見過ごしたようです。私が助手席で目を凝らしていた筈なのですが恥ずかしい限りです。
寺沢林道は悪道ではありませんでした。東電巡視路入口を過ぎてしばらく行くと左に車が数台止められるスペースがありました。そこに駐車して準備を始めました。するとすぐ群馬ナンバーのRV車が到着(スバルでは無かった)。私たちが先に歩き始めました。

東電巡視路入口は対岸の木橋が目標になります。 IMGP1915
徒渉して木橋を渡ると、植林地内をジグザグに杉林の巡視路を進みます。かなりはっきりした道でした。谷筋なので落葉に埋もれていたら嫌だなと思っていたのですが、植林地なのでその心配は無用でした。IMGP1916

徒渉から30分程で188鉄塔に到着しました。IMGP1918

小休止していると、桐生のにぎやかな5人組も到着しました。私たちは先に出発です。
すぐ第1の岩が登場です。IMGP1920

そして次の岩。IMGP1922

尾根は地図で窺えるように細尾根で左右がかなり切り立っています。転落すればかなり下まで落ちそうです。このような尾根は何度か歩いていますが、尾出山ほど連続している場所は初めてです。IMGP1925

630Pに到着。IMGP1927

樹間に、上永野の最奥部が見えています(しかし、帰宅後調べるとこんな鉄塔は地図に載っていない)。IMGP1928

急な下りを下りるとIMGP1929
また岩の始まりです。IMGP1932 IMGP1933

先頭はS女史で岩のルートファインディングに長けているので大助かりなのですが、私は最後尾で、ついて行くのがやっと。岩が来る度に離されてしまいます。
669P手前のピークへの上りです。IMGP1935

植林地の尾根を過ぎると669Pです。IMGP1936
669Pを過ぎると広い尾根にでます。IMGP1937

700Pに到着IMGP1938

730Pへの尾根。この辺りは倒木(放置された伐採林)が多くて歩きづらいですが文句は言えません。登山道でも無いところを歩いているのですから。IMGP1939

730Pあたり。IMGP1940

730Pを過ぎると樹間に尾出山の山容を見ることができます。IMGP1942

最後の急登を前にコルで休憩しました。その間に5人組に先を越されました。
急登に取り付きます。IMGP1943

岩が登場。IMGP1946

岩を過ぎるとザレ場が尾根まで続きます。落ち葉の下はすべて浮き石です。おまけに急傾斜。約15分間、ストックで必死にバランスをとりながら登りました。
IMGP1947 IMGP1949

怖かったのは上り始めてからしばらくして上から「ラク!」の声。30cmぐらいの岩がどんどんスピードを速めて襲ってきました。幸い方向が私の居る位置から少しずれていたので助かりましたが、よく考えると岩にぶつかって方向を変える可能性もあったのだからしっかりと退避するべきでした。転がっていく岩を見ながら後に誰も居なくて良かったと痛感しました。それからは凹部をさけて少しでも高い場所を進みました。凹部の方が石が大きく歩き安いのですが。
やっと尾根に到着。谷倉山方向だと思います。すこし休まずにはいられませんでした。IMGP1950

尾出山へ数分の最後の上りです。IMGP1952

頂上に着いて驚きました。なんと尾出山の頂上が大賑わいなのです。20数名の年配パーティが休んでいて、私たちを含めると総勢30人以上がいたことになります。桐生の5人組はすき焼きを始めていました。IMGP1959
おなじみの祠。「第一はどこ?」とネットで読んだような。IMGP1955 IMGP1957

三角点IMGP1953

ゆっくりと休んで下りる事にしました。5人組はすき焼きパーティの真っ盛り。ビールも。でも私たちは急な下りに挑み始めました。急なだけでなく右も左も急傾斜。慎重に下りました。IMGP1962
20分強で峠に下りてきました。左右に踏み跡が分かれますが私たちは直進します。霜柱がありました。IMGP1963
山田山への上りです。次第に風が強くなってきました。風花が舞っています。私は我慢しきれなくなって雨具を着込みました。IMGP1964
振り返ると尾出山が。IMGP1965
山田山です。名前は???ですが。IMGP1967
陽だまりハイクの様相になってきました。IMGP1971

熊鷹山が見えました(中央です)。この辺は尾根の西側には網が張ってありました。鹿除けでしょうか。IMGP1975

急な下り、上りを経て高原山に到着。IMGP1979 IMGP1983

祠が壊れていました。IMGP1982
尾出山が少し小さくなりました。IMGP1981
高原山から数分で185鉄塔です。IMGP1984
東方面の景観です(Kさんの写真)。186,187,188鉄塔(左中央で大きく見える)が確認できます。131215 015
鉄塔からは尾根から離れて巡視路を進みます。IMGP1989

巡視路は植林地のなかをジグザグに下っていきます。186鉄塔に到着。IMGP1984
ここからはまた折り返すように下っていきます。約10分で小さな沢を渡って林道へでます。IMGP1998
林道は寺沢林道に合流します。林道は岩を切り刻んで作られたようです。
IMGP2001駐車地に到着しました。5人組はまだ祝宴を上げているのでしょうか。IMGP2002
無事、歩き通せました。岩場の多い南東尾根を歩けて満足な一日にでした。少し怖かったですが。

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