2013年5月18日 沢入トンネルから二子山東峰(台石山)往復

久しぶりの単独行です。沢入トンネルから県境尾根を経由して二子山東峰(台石山)を往復しました。当初の予定では、復路は二子山南東尾根を経由して春場見へ下りる事にしていたのですが、トンネルからの取付を間違えて神経を消耗してしまったので、はじめてのコースでコンパスを駆使して下る根性が消え失せてしまい、県境尾根を戻ることにしました。  シロヤシオに期待していたのですが、全くの外れでした。このコースはヤシオは少ないのでしょうか?  往路では誰にも会いませんでした。二子山東峰(台石山)山頂でマニアックそうな男性1名が東側から登ってきたのには驚きました。復路では男性3名グループに会いました。後で知ったことですが、山頂で会ったのは「たそがれさん」、3名グループは「ノラさん」グループだったのだそうです。そして、二子山東峰(台石山)から下山中に「あにねこ」さんが私を見ていたそうです。あにねこさん曰く「その筋」の人が集まっていたとの事。その筋に入れていただいて嬉しいような、今後が恐ろしくなるような。

(2015.8.16 追記)
「台石山」は「二子山東峰」が由緒正しい名前らしい。気にすることなく「台石山」という名前を使っていたが、たしかに「東峰」が「台石山」になったのでは「二子山」が「二子」でなくなってしまう。と言うわけで、「二子山東峰(台石山)」という表記に変更することにしました。いずれ括弧はとりたいと思います。

ルート

ルート数値
距離11.4Km 標高差 (+1,200m, -1,200m) 所要時間 8時間10分(休憩込)
行程
沢入トンネル北-(30分)-鉄塔下-(10分)-大名峠-(90分)-1169.9三角点-(90分)-二子山東峰(台石山)-(60分)-1169.9三角点-(80分)-大名峠-(25分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)20130518-沢入・台石山

赤:往路、青:復路
経過

自宅を3:30にでて粕尾経由で約2時間で沢入トンネル北口の廃工場に到着。いつも桐生経由と粕尾経由どちらにしようかと迷うが最短コースをとることにしました。粕尾峠のヘアピンカーブは眠気覚ましになるので気に入っています。

国道沿いには藤の花が満開でした。園芸好きな妻が買ってきた藤は葉っぱばかりで花芽が付かないとぼやいていますが、自然では放っておいても花盛りになるようです。不思議です。IMGP0116

沢入トンネル北口。この右手に入っていきました。 IMGP0117
左手は大岩が侵入を拒絶していました。少し奥へ進みます。IMGP0118

砂防ダムの左側が何とは這い上れそうなのでそこから取り付きました。 IMGP0123

しかし、それは大きな判断ミスでした。這い上った先はザレ尾根でした。できるだけ左側を進んだのですが、左側は木は生えていますが、ザレた急斜面です。なぜか中央に電線。 IMGP0124

ストックのラバーを外して、ザレた斜面に突き刺しながらなんとか岩にたどり着きました。 IMGP0125

鉄塔下に着きました。ここまで約30分。疲れてしまいました。IMGP0126

鉄塔下から10分で大名峠(大難峠とも言うそうです)へ着きました。ケルンがあって「大名峠」と書いた紙が挟まれていました。 IMGP0130

尾根は、県境尾根なので杭がたくさん有って少なくとも上りでは迷うことはなさそうです。 「図根」と掘られた杭。IMGP0133

数字が掘られた杭。この種類が多い。 IMGP0135

尾根は最初は幅があって、防火帯?が掘られています。IMGP0134

P921あたりに、こんな石がありました。 IMGP0142

次第に尾根は痩せてきます。左右の傾斜はかなり急です。木の根はむき出しになっているので、バランスを崩すと危険です。ストックのラバーを戻していたのですが、また外すことにしました。 そして、帰りのコースをどうしようかと考えながら歩いていました。春場見への周回は諦めました。ザレ尾根で神経を消耗してしまっていたので、コンパスとにらめっこの下りはしたくありませんでした。しかし、この県境尾根を下るのも疲れそうです。塔ノ沢へ廻ろうか。沢筋なら花も見られて楽しいかも知れない。しかし、林道歩きが長い。などと考えていたのですが、一番楽なのはやはり県境尾根を戻ることだという結論になりました。 IMGP0147

大石があったりします。 IMGP0151

三角点(1169.9m)の手前で平になった尾根を登ります。県境尾根が主尾根だと思うのですが、ここでは、南に延びる尾根から県境尾根が派生しているように見えます。ここを上った所が下りでは迷いのポイントになるだろうと思いました。下り口が判りづらそうです。(この予感は見事に的中しました。我が身を持って証明しました。ボケボケです。)IMGP0155

三角点手前の?。(次三角点なのだそうです。下りで見ると周りが少し掘られていました。) IMGP0157

三角点です。木の標識杭は朽ちかかっています。IMGP0159

次第に大岩が増えてきます。 IMGP0171IMGP0174 IMGP0172

南側はかなりの急傾斜ですが、北側は緩やかになってきました。 ヌタ場でしょうか。水が少し湧いていました。IMGP0179

そこを上ると平らな場所にでました。左手に大岩の小ピークがあって、ミツバツツジが綺麗に咲いていました。前方には二子山が見えています。 IMGP0187

ワラビがたくさん生えていて、しばらく休んで居たくなるような場所です。 IMGP0191台石山は右の山で、まっすぐ向かうこともできますが、できるだけ県境を歩こうということで、左の尾根に上って、途中から台石山西のコルに向かってトラバースしました。 IMGP0193

急傾斜を少し上って、二子山東峰(台石山)に到着です。二度目ですがこの石は見事です。小動物の頭蓋骨がおいてありました。IMGP0198小さな山名板が有るはずと探していると、男性が一人で東側から上ってきたのには驚きました。その御仁といっしょに山名板を探したのですがみつかりませんでした。その御仁は足尾トンネルから上ってきたそうです。トンネル旧道に変な「登山口」の看板があること、そこからの上りは落葉が深いらしいと言うことはいくつかのブログで読んでいましたが、そちらから実際歩いてきた人に遭遇すると不思議です。「たそがれさんかも知れない」と直感しましたが間違っていると失礼なので伏せていました。小丸山から餅ヶ瀬に下りるとのことで、先に下っていきました。(その方は直感通りたそがれさんでした。) 台石山では、私としては珍しく40分も滞在しました。カップヌードルとおにぎりといつも同様のランチと温かいお茶を飲みながら、袈裟丸尾根・小法師尾根を眺めました。アカヤシオは少しですが残っていました。 IMGP0201IMGP0202

帰りは、一気に尾根を下ります。主尾根を外すことは無いだろうと安心して下っていきました。そして、自分でも気付いていた罠に単純にはまってしまいました。気付くと杭が見当たりません。地図を開いてすぐミスに気付きました。分岐まで戻ると確かに判りづらい場所です。下り口にテープは有るのですが、事前に「左に斜面を少し下ってヤセ尾根に乗る」と予測していないと正確にルートを下るのは無理でしょう。

ヤセ尾根を下ります。IMGP0204

大名峠からは北に折れました。峠なのできちんとした山道が続いているのかと思ったのですがすぐ道らしき物は消えてしまいました。 IMGP0131

沢に下りて行きます。 IMGP0205

狸がいました。私は斜面を歩いていたのですが、狸は谷底で落葉の下から何かを掘り出しているようでした。逃げて隠れたところでやっと後ろ姿を写真に撮ることができました。 IMGP0208

谷には多少岩もありますが、難なく下りる事ができました。朝のザレ尾根よりもずっと気楽に歩けます。こちらがお薦めのコースでしょう。谷はクリーンセンターに出ますが、そこには入らずに少し南に廻ると、朝の取り付き地点に戻ることができました。

 

途中見た花

取り付き地点で見たマムシ草。帰りに見ると廃工場周辺にはたくさん生えていました。 IMGP0121

県境尾根の山つつじ。つつじはたくさん咲いていました。 IMGP0127 IMGP0137

P921辺りからは、ミツバツツジも。でも株数は少ない。 IMGP0139IMGP0153 IMGP0154

三角点辺りからは山ツツジはつぼみでした。 IMGP0166

そして、やっとシロヤシオが。尾根全体がシロヤシオに包まれていることを楽しみにしてきたのですが、完全に見込み違いでした。まあ、見られただけでも良しとしましょう。 IMGP0167 IMGP0168

P1358辺りのミツバツツジIMGP0185 IMGP0186

二子山南東の斜面で。スミレ。 IMGP0194白い小さなスミレ。IMGP0197

二子山東峰(台石山)山頂のアカヤシオ少し。 IMGP0200

 

カテゴリー: 足尾 パーマリンク

10 Responses to 2013年5月18日 沢入トンネルから二子山東峰(台石山)往復

  1. ノラ のコメント:

    みつまんさん はじめまして。ノラといいます。昨日みつまんさんが降って来られた時に出会った,4人グループでは無く3人グループの一人です。みつまんさんが当初降られることを予定していた尾根を春場見まで降りました。南東尾根は1209m峰で突然展望が良くなります。ここがあの尾根降りのハイライトではないかと思います。後は1070mからの降りが難しいことでしょうか。途中に大岩降りで大巻き降りがあり尾根の末端までこだわると最後は篠竹薮に出会うという面白さがあります。機会があったらぜひトライしてみてください。GPSは必携でしょう。1070mからの降りは間違え易いので。それでは今後ともよろしくお願いします。

    • mituman のコメント:

      3人でしたか失礼しました。南東尾根は今秋にでも挑戦したいと思います。GPSは最終手段として持参しています(通常はログ記録として使用しているのですが、最近、最終手段に安直に頼る傾向にあります)。

  2. たそがれオヤジ のコメント:

    みつまんさん、こんばんは。
    ノラさんからコメントをいただき、もしかして、みつまんさんとは、あのみつまんさんかと思いましたが、まさに、そのみつまんさんでしたね。
    東側から登って来たマニアックは、まさにたそがれオヤジです。
    足尾の薬師岳以来ですね。お久しぶりでした。どうも、私の思い込みのイメージと違っていて、まったく気づきませんでした。
    しかし、おもしろいものですね。みつまんさんだと知っていたら、無理やり、小丸山までご案内し、あやうい歩きも共有できたのに…。残念至極です。
    記事のアップを楽しみにしております。
    取り急ぎ、ご挨拶まで。

    • mituman のコメント:

      「無理やり、小丸山までご案内」されずに良かったです。最近、技術も体力も伴っていないのに、急斜面を上ったり、降りたりすることが多くなりました。自重しなくてはと思っているのですが、つい進んでしまう事があります。石橋をたたいてたたいて、ただ、単独でなければ...いつか「ご案内」ください。

  3. たそがれオヤジ のコメント:

    こんばんは。
    みつまんさんの記事、拝見いたしました。翌日は谷川岳だったようで、さらにお疲れさまでした。
    みつまんさんのルート、県境尾根ですが、もう6年前の歩きで、記憶も薄れかかっていましたが、写真を見ながら、記憶がいくらか戻りましたよ。もっとも、私が歩いたのは積雪期でしたから、鮮明とまではいきません。
    沢入トンネル脇道のさらに先、そちらからだと出口寄りになりますが、馬頭観音碑があります。ここから入ると、ヤセながらも、比較的楽に鉄塔に着きますよ。
    それから、初めて知りましたが、大名峠(大難峠)の表示がありましたか。やはり、沢入トンネルの上ですね。ということは、足尾トンネルの上に小難峠があったというのは、正しい説かもしれません。
    マムシ草の写真、あれがマムシ草ですか。餅ヶ瀬林道を歩きながら、一つ見つけました。何という植物かなと思っていましたが、草花の知識がまた増えました。

    みつまんさんのお歩き、記事を拝見していると、やはり、「その筋」に近づいている気配有りですね。いい傾向ですよ。飛躍を楽しみにしております。

    • mituman のコメント:

      マムシ草に似たものに浦島草があります。こちらは浦島太郎の釣り糸のようなものが出ていますので見分けが付きます。「その筋」に近づいても、慌てずにゆっくりとやっていきたいと思っています。生来の臆病者ですから。

  4. あにねこ のコメント:

    みつまんさん、初めまして。あにねこと申します。18日にほぼ同じルートで二子山に登っていました。みつまんさんのHP(WordPressを活用して、とても奇麗に作成されていますね)は以前から拝見していたのですが、18日に台石山に登ったと速報が出て、ビックリしました。私が二子山の最後の急坂を登っているときに、カラマツ林の中を下っている方を見かけたのですが、みつまんさんだったのですね。ちょっと距離が遠かったのですが、声をお掛けすれば良かったなあ。今後も宜しくお願い致します。

    • mituman のコメント:

      コメントありがとうございます。山歩きを初めてまだ3年ですから、まだまだゆっくりと歩いて行きたいと思っています。私はあまりデザイン能力がないのでWordPressテンプレートもいじらずに使っています。あにねこさんはhtmlを直に記述されているとか(どこかでそのようなことを読んだ記憶があります)。私にはまねのできないことです。
      こちらこそ、よろしくお願いいたします。

  5. ハイトス のコメント:

    みつまんさん、初めまして。ハイトスと申します。
    今回「その筋」の方々が期せずして参集されたようで、記事を読んでいてにんまりとしておりました。
    たそがれさんと山頂で会われて、あにねこさんとニアミス、そしてノラさんご一行と、普段この山で人影を見ることはまれと思いますが、6人もとはなんとも奇遇ですね。
    自分もこの季節に行きたいと思っていながらどうも今年も機会がなさそうです。
    小さな山名板が見つからなかったのは少し寂しいですね。
    同じ職種のようですが、これからも宜しくお願いいたします。

    • mituman のコメント:

      ハイトスさん、コメントありがとうございます。おKさんとの楽しい山歩き、毎回楽しく読ませていただいてます。
      山名板、確かにありませんでした。ハイトスさんに倣ってマジックで上書きすることもかないませんでした。花には満足できませんでしたが、「二子平」の雰囲気は気に入りました。秋にも再訪したいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です