昨年12月に時間切れで完歩できなかったコースへの再挑戦です。今回は予定通り歩く事ができましたが、3週間ぶりの歩きでかなり疲れました。
花は非常に少なかったですね。多少アカヤシオが残っていましたが、本格的なツツジにはまだ早くて、スミレなどの野草もわずかしか目に付きませんでした。
ただ、仙人ヶ岳はツアー客まで到来して大賑わいでした。アカヤシオに期待してのツアーなのでしょうが、今回はおおはずれだったでしょうね。面白い尾根歩きは楽しめたでしょうが。
仙人ヶ岳から白葉峠をへて石尊登山口に至るコースでは誰にも会いませんでした。白葉峠から南のコースは今回初めて歩いたのですが、狭い尾根で岩の多い安蘇らしい尾根でした。アカヤシオの時期に歩いて見たいものです。
ルート
ルート数値 距離16.4Km 標高差 (+1,680m, -1,680m) 所要時間 8時間50分(休憩込)
行程 石尊登山口-(60分)-石尊山-(30分)-深高山-(30分)-猪子峠-(75分)-犬帰り-(80分)-仙人ヶ岳-(20分)-前仙人分岐-(10分)-荒倉山-(30分)-一色展望台分岐-(70分)-白葉峠-(65分)-石尊登山口
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
経過
前回は猪子峠近くの林道から歩き始めましたが、今回は石尊登山口からスタートです。登山口に5-6台の駐車が可能です。たくさんの「丁目石」がありました。この丁目石の後は採石場がすぐ近くまで迫ってきています。 杉の木立の参詣道を進みます。すぐ上りが始まります。 「十丁目」は「拾丁目」なんですね。しかし、「拾三丁目」ではなく「十三丁目」でした。 ここからは女人禁制なんだそうです。 少し岩がでてきて安蘇の山らしくなりました。 南側麓には採石場?が広がります。 釈迦岩展望となっているのですが、ここでは、どちらが釈迦岩なのかわかりませんでした。 すこし上に行ったところで、見えました。たしかにそのように見えます。観音様のようでもあります。
石尊神社奥宮です。扉が開いたままになっていました。太鼓などもあるのですが、大丈夫なのでしょうか。雨にさられるような気がするのですが。
神社からは南に眺望が開けていました。富士山が見えました。 桐生茶臼山の先に見えている雪山は八ヶ岳のようです(帰宅後カシバードで確認)。赤岳も見えているのだそうです。 石尊展望台は休憩に最適です。 石尊山頂は展望台から少し東へ進んだところです。私はここで、高度計の基準値を入力しました。 東に進むと南側にテープの張られた場所がありました。「進入禁止」になっています。多分、地図の破線道、湯殿山へ向かう道でしょう。 石尊山・深高山間はアップダウンの少ないすばらしいハイキングルートです。右向こうに深高山が見えています。 深高山です。ここで中高年の夫婦に会いました。少し会話して休憩にしました。 深高山からの下りはかなりの急降下になる場所がいくつかありますが、トラロープがあって気楽に下ることができました。
前回駐車した林道の駐車スペースにはすでに2台駐まっていました。鉄塔脇をすぎて、猪子峠です。 尾根の高度を上げていくと、富士山だけでなく浅間山も見えました。 犬帰りのクサリは2度目です。そこを過ぎると狭い尾根が続きます。今回でこの尾根は三回目なのですが、前回より怖いように感じました。多分、ここに至るまでに歩いた距離が多くて疲れが出てきているからでしょうね。足に違和感を感じるようになってきて、急傾斜のザレ場を登っているときにとうとう痛くなってしまいました。途中で止まって、芍薬甘草を服薬しました。毎週歩いていれば大丈夫なのでしょうが、しばらく休むとすぐ脚力は低下してしまうようです。休んでいるときのトレーニングも考えないと長距離山行は無理なようです。まだまだ芍薬甘草は手放せません。
西側の尾根にはヤマザクラがたくさんあるようです。萌黄色はまだまだ薄いようです。左には先程歩いてきた石尊山の尾根がきれいに見えます。 ダムへの分岐からの眺望です。 やっと仙人ヶ岳に到着です。尾根でも10人以上のハイカーに会いましたが、頂上にも10人近くが休んで居ました。いつものようにカップヌードルを用意していると、20人ぐらいの集団がやってきました。ツアー客のようでした。 いつもより多めに休憩しました。脚の状態によってはここから岩切に下りなければならないのですが、芍薬甘草の効果でしょうか、痛みはありません。計画通りに続行することしました。
前仙人分岐です。 荒倉山から見た仙人ヶ岳です。 前回は、地図とコンパスで現在位置を確認しながらの歩きでしたが、今回はたまに地図をみるだけでコンパスの出番はありませんでした。仙人ヶ岳からの白葉峠までのルートでポイントになる部分は、一色展望台分岐からの踏み跡の薄い下り、P399での方向転換でしょうか。いずれにしてもこのルートは地図読みの練習には良いのでしょうが、面白みは薄いルートです。
高萩山では最近山火事があったようです。枯れ木が燃えて、生木も焦げている部分があります。 高萩山山頂もこんな状態で、山名板も字が読めなくなっていました。 高萩山からの下りです。見通しは良いのですが、摑み所が減って下りるのに苦労しました。落ち葉は完全に燃えてしまったようです。大雨で浸食が進むのではないでしょうか。火事はこの北側で一番燃え盛ったようです。 白葉峠に下りてきました。ここから南の尾根に取り付きます。 峠から南の尾根はしっかりとした踏み跡がありました。 赤城方面を見ることができました。 すぐ急傾斜の上りになりますが、トラロープがありました。 ルートは姥穴山へ向かいますが、途中で右折してカタクリ自生地方面へむかいます(小さな標識あり)。かなり狭い尾根に登ります。西方向に姥穴山を見ます。 東にヤシオ山を見ます。その奥に見えるのは石尊山です。 ヤシオ山とカタクリ自生地の分岐を南に折れました。3月下旬ならヤシオ山に寄ったのでしょうが、今日はもう気力を失せています。 最後にまた岩がでてきました。 この先のコルをトラロープの手助けを借りてカタクリ自生地へ下りて行きました。当然カタクリはなく、鹿除けというロープが張られてビラビラがいっぱいぶら下がっていました。 やっと山からおりてきました。 振り返るとヤシオ山です。左の谷がカタクリ自生地です。 前方は石尊山です。正面やや右の森が石尊神社、石尊登山口です。車は森のなかに駐めてあります。
大いに疲れた1日でした。20Kmを余裕をもって歩けるようになりにはまだまだ先の話です。
花
今回は花を見ることが少なかったですね。アカヤシオは少し時期がずれたのだと思いますが、スミレが少ないような気がします。
石尊山上りでは山つつじが咲き始めていました。 色の異なるツツジも咲いていました。ミツバツツジなのでしょうか。すこし色が違うように思うのですが。 ごくわずかアカヤシオが残っていました。 スミレ(詳細不明)仙人ヶ岳への尾根でも山つつじが咲き始めていました。 これはトウゴクミツバツツジだと思います。 わずかに残るアカヤシオ 頂上付近になんとか2本だけ「アカヤシオだあ」というのがありました。 前仙人分岐付近でボケの花。山桜 高萩山北でミヤマウグイスカズラ
モミジイチゴ
マルバアイダモ タチツボスミレ。