2013年1月3日 根本山・熊鷹山

今年最初の山歩きは、根本山(沢コース)・熊鷹山です。このコースは以前より予定していたのですが、一人では少し怖いかなと延び延びにしていました。そこへ所属する会の計画に上がってきたのでそれに参加させて貰いました。総勢5名の一行でした。
危惧していたのはクサリ場だったのですが、クサリ場では掴み場所が充分あり、怖がりの私でもそれ程怖くは感じませんでした。それよりもそこに至るまでの沢沿いで、落ち葉で滑りそうになったり、岩を横バイする箇所で難渋したりと、リーダー(大ベテラン70歳)のスピードについて行くのに苦労しました。
という訳なので今回はかなり写真は少なくなっています。新緑か紅葉の時期に再度訪れてゆっくりと谷筋や尾根を確認しながら歩きたいと思います。


ルート

ルート数値 距離12.7Km  標高差 (+1125m, -1125m)  所要時間 7時間20分(休憩込)

行程 石鴨駐車地-(6分)-不死熊橋-(130分)-本沢との出合-(18分)-鐘撞堂-(40分)-峰の平-(30分)-根本山-(15分)-十二根本神社-(40分)-熊鷹山-(30分)-林道合流-(65分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

ネットでは凍結の為アイゼンを持って行った方が良いという情報もあったので、この機会にアイゼンを購入して(今まで持っていなかったのです)、持参したのですが、リーダーの「不要」の言葉に車中においていくことになりました。結果的には今回はアイゼンは不要でした。「本沢との出合」以降、かなり凍結している箇所は有ったのですが、登山靴で充分歩く事ができました。岩も乾いていたので滑ることはありませんでした。もっと氷結が進めばアイゼンも必要になると思います。
何度も徒渉するのですが、今回はそれが困難になるような水量ではありませんでした。水量が多いと私のレベルではこのコースに入らない方が良さそうです。

経過

8時前に駐車地に到着。すでに数台の駐車がありました。私たちが準備中の時にもハンターグループが到着しました。
約6分で不死熊橋。橋を渡るとすぐ左の斜面に取り付きます。上の林道に登って、すぐ沢へ下りて行きます。

多少の障害物はありますが、最初は山道は明確です。

この沢ルートは、沢を歩く事は余りありません(沢を歩く方もいるようですが)、右に左に沢をトラバースしながら徒渉を繰り返して少しづつ登っていきます。
次第に、山道は不鮮明になっていきます。テープは各所にあるので大きくルートをそれることはありませんが、細かくは歩き安いルートを探しながら歩く事になります。今の季節は落ち葉も多く、斜面から滑り落ちそうになることもありました。斜面でのストックの使い方をリーダーから教わりました。
このルートは奥宮への参詣道でもありますから、各所に祠・丁石などがあります。

石塔です。

もう2時間も登ってきました。

ゆっくり刻まれた文字を確認する余裕はありません。

根本沢本流との出合いです。左側が本流のようですが、右側の谷へ入っていきます。出合いを右に入ってすぐ鉄ハシゴになります。左側は凍結していましたが水量はわずかです。ハシゴの上が滑りやすいという情報がありましたが、乾いていたので助かりました。ハシゴから7-8分で石塔を見て、すぐ、頭部の取れた地蔵様です。頭の場所には石が置かれていました。地蔵様から右上を見上げると、鐘撞堂・奥社が見えます。クサリ場を登って、鐘撞堂の前で小休止しました。鐘撞堂の先に奥宮があるのですが、怖がりの私は近づきたくありませんでした。幸い、メンバーは誰も奥宮に興味は無いようでした。鐘は木槌でたたくものでした。袋田の観音堂で素っ頓狂な音を出してしまった私でも気楽にたたけます。乾いた鐘音が谷に響きました。ここからは、クサリ場が続きます。このルートの心配どころはこのクサリ場だったのですが、ホールドがたくさんあったので恐怖感は余りありませんでした。クサリ場はいくつもありますが、高度を上げてくると、風が強くなって来ました。振り返ると、日光から袈裟丸の峰が見えます。絶景ですが、残念なことにカメラを取り出すほどの余裕はありません。クサリ場を登りきった所に祠がありました。峰の平に着きました。説明板がありますが良く読めませんが、かつて根本山信仰は広範囲に広がっていたようです。峰の平からはクサリのある傾斜を下りて、三境山への分岐、中尾根ルートとの十文字をへて根本山へ向かいます。樹間からは一時皇海山も見ることができましたが、すぐ雲に覆われてしまいました。
根本山に到着。風が強いのでここでは休んでいられませんでした。少し雪ののこる尾根を歩きます。この辺りになると「ひだまりハイク」の趣になります。十二根本神社です。トタン葺きの小屋がいくつかあったようですがすべて壊れていました。この前の広場でランチにしました。風よけにツェルトを張ったのですが、気休めにしかなりませんでした。Sさんが雑煮と汁粉を作ってくれました。自家製の杵つき餅入りです。本当に美味しかった。いつもなら、私のランチはカップヌードルとおにぎりで約15分でおしまいですが、今回は1時間近くも大休止です。ただ、こういうことに慣れていないので、歩きはじめに少し足がケイレンを起こしそうになりました。

十二山と小ピークは巻いてしまって約40分で熊鷹山に到着です。展望台からの眺め。
日光方面は雪雲に包まれてしまいました。

尾出山方向です。

筑波山方面です。

下の写真は同行したKさんの撮ったものです。筑波山が見事に取れています。カメラも違いますが、一番違うのは腕のようです。

赤城です。

袈裟丸です。

皇海山は途中では見えたのですが、ここでは雲に隠れてしまいました。庚申山がうっすらと見えています。中央手前の陽の当たっている山は大萱山のようです。

作原沢入林道はかなり延びたようです。痛々しい傷跡が続いています。

当初の計画では丸岩岳まで行く予定でしたが、時間オーバーで、うすゆき新道経由で林道に下りる事にしました。約 30分の下りで林道にでました。ここからは1時間強の林道歩き。暖かい日差しでゆったりと歩けましたが、各所に凍結が見られました。
15時過ぎに駐車地に到着。
帰りは足利の地蔵の湯で汗を流しました。褐色の温泉でした。メタケイ酸を有する冷鉱泉なのだそうです。

最初はハードで、後半はのんきな山歩きでした。

 

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