2012年6月23日 田代山・帝釈山

福島の田代山へ行ってきました。所属しているグループの2人の計画に同行させて貰いました。深夜2時頃に猿倉北駐車場に到着してテント設営・仮眠。早朝の歩きはじめになりました。
花の百名山だけあってたくさんの花を見ることができました。天候に恵まれて思い出深い歩きになりました。
  花は後にまとめてあります。
次回は、もう少し時季をずらせばまた違う花に巡り会えそうです。キンコウカの盛りにも訪れたいですね。

ルート

ルート数値 距離9.5Km  標高差 (+822m, -822m)  所要時間 5時間40分(休憩込)

  行程
  猿倉南登山口-(70分)-小田代-(20分)-湿原入口-(25分)-大師堂-(70分)-帝釈山-(60分)-大師堂-(25分)-湿原入口-(50分)-猿倉南登山口

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)このルートは間違えることの少ないルートです。分岐も少なく標識もしっかりしています。恥ずかしい限りですが、一度も地図を見ることなく下山してしまいました。

経過

湯ノ花温泉を過ぎると林道に入りますがすぐ舗装されていない道になるので車のスピードは一気に落ちます。しかし、登山口まで普通乗用車でも無理なく到着できました。小山から4時間弱。北登山口にはきれいなトイレも完備されています。そこにテントを設営して仮眠をとりました。早朝5時に朝食・片付け・準備をして南登山口に移動。6時前に歩き始めました。
南駐車場には5-6台の駐車がありました。歩きはじめに、「ここはストック禁止ですよ」という指摘が他の登山者からあり、私たちは忠実にそれに従い、ストックを車において歩き始めました。しかし、正確には「ストックは湿原では使用禁止。上り下りでは先にキャップを付けて使用してください。」となっているようです。 歩きはじめの空は快晴でした。
すぐ沢を渡ります。手前の標識横には田代山のパンフレットが置いてありました。「田代山はプリンみてぇな山だなあ」には感心しました。
10分ぐらいで水場に到着します。すぐ右下に沢が流れています。
ここから本格的な登りになりますが、湿原までは危険な場所はありません(降雨時は滑りやすいかもしれません)。
途中、老木がありました。「ネズコの熊穴」なのだそうで、ネズコの巨木で、洞になったところで熊が冬眠していたとか。
登山口から約70分で小田代に到着。小さな湿原があって、その上が田代湿原です。
田代湿原と小田代は標高差が100mぐらいあります。しかし、小田代でも上と同じような花が咲いていました。
田代山への最後の登りは石の多い道です。

ムラサキヤシオの先に見えるのは日光の霧降・一里ヶ曽根・女峰の稜線です。

田代湿原に着きました。山の頂上とは思えない平らな湿原が驚きの広さで広がっています。湿原の遊歩道は一方通行になっています(反時計回りに歩きます)。
池塘が広がっています。
花はまだ小さいものが多くて一面一色という程ではありません。
木賊(とくさ)方面へからの合流地点に「田代山頂」の標識が有ります。休憩している人を避けたら随分と間抜けな写真になってしまいました。山頂となっていますが、標識のあたりより高い場所もあります。全体が「田代山頂」ということなのでしょう。
深く窪んだ場所もあります。水はどこへ流れていくのでしょうか。
山頂には湿原を区切るように低木が生えています。
弘法大師堂(避難小屋)です。
中を見させて貰いました。中には工事関係者の荷物がおいたままになっていましたが、奥に弘法大師が祀られています。避難小屋としては使いやすそうですが、土間が狭いかも。
大師堂の前にはトイレの工事中でした。今秋までかかるのだそうです。古いトイレは現在は使えないようです。登山口でトイレは済ませる必要があります。
大師堂の左側を帝釈山へ向かいます。
一部まだ雪が残っていました。
帝釈山へのルートはオサバグサがたくさん見られる(花はオサバグサしかない)ルートでした。
ダケカンバの小さい木が群生している場所がありました。大きい木はありませんでした。平らな場所なので、湿地が次第に林に移行しているのかもしれません。
帝釈山への最後の登りは、岩が増えてきます。ロープが用意されている場所もあります。日光連山の山の端が見事です。
田代山方面を振り返ると、その先は低く雲が立ちこめています。しかし、雨には降られませんでした。
帝釈山に到着しました。山頂は賑やかでした。
馬坂峠からもどんどん上ってきます。なんと87歳のおばあさんが上ってきました。息子さんと一緒だそうです。馬坂峠からコースタイムで約一時間、かなりの登りです。敬服します。
山頂からはすばらしい眺望が開けています。
日光連山方面です。中央が女峰、少し右に帝釈山、V字に切れて、小真名子山・大真名子山です。男体山は太郞山と重なっていますが、奥が男体山です。
左から山王帽子山、於呂加羅山で、右手奥の左下がりのなだらかな稜線は黒檜岳から社山に至る尾根の一部が見えているようです。
白根山です。その右前は根名草山、その右奥は笠ヶ岳だそうです。
至仏山方面は雲がかかっていました。手前は馬坂峠からの登りです。

燧ヶ岳は最初に雲に隠れていたのですが、見事な姿を見せてきました。
北側の会津駒ヶ岳方面は雲に覆われたままですが、谷に残雪があることはわかります。
北東方面です。薄雲と青空が層になっているように見えます。
帝釈山からの下りるときに東側を見ました。左側が、田代山に至る尾根で、中央が釈迦ヶ岳・鶏頂山の高原山系です。開拓農場が見えました。右の谷は馬坂沢のようです。
田代山へ向かっているときに、北側の山脈が見えてきました。雲がとれてきたようです。大戸沢岳のあたりでしょうか。
西側からみた田代湿原です。見事。
木道脇に糞らしきものがありました。古いもののようですが。まわりが踏まれた形跡はありませんでした。果たして何でしょう。
湿原から見た会津駒ヶ岳方面。帰宅後カシバードで確認すると、大戸沢岳から三岩岳の稜線が見えているようです。会津駒はちょうど木が邪魔をしているようです。北側の歩道へ廻ればバッチリ撮れたと思います
田代山降り口でみた高原方面。前黒山・釈迦ヶ岳・鶏頂山・西平岳が見えます。手前右は明神ヶ岳だそうです。
一気に山を下りてきました。水場で少し水をのみました。
登山口は車で満車になっていました。
帰りには、湯ノ花温泉の共同浴場で汗を流しました。200円でした。


今回の山歩きで巡り会った花

登山口で見た花。
ラショウモンカズラ。

 コンロンソウ??

 ズダヤクシュ。

 登りはじめの花。

ラショウモンカズラ。名前を調べるのに時間がかかりました。

オククルマムグラ。

 マイズルソウ。

 ズダヤクシュ。違う株の葉が混じっていますね。花はズダヤクシュです。

オオバミゾホオズキのようです。

 シラネニンジン?。

 ゴゼンタチバナ。

 ゴゼンタチバナ。

 ギンリョウソウ。まだ出たばかりです。株は少ないですね。

 ツクバネソウ。

小田代での花。
イワカガミ。

 エゾリンドウ。

 イワカガミ。

 タテヤマリンドウ。

 ミツバオウレン。

 イワカガミ。

ワタスゲ。

 名前不詳。

 チングルマ。

 ヒメシャクナゲ。

 モウセンゴケ。

 タテヤマリンドウ。

 田代山への登りでの花

ゴゼンタチバナ。

 ベニサラサドウダン。

 ムラサキヤシオ。

 オオカメノキ。
 田代湿原の花

チングルマ。

 チングルマは今が花の盛りのようです。

 

イワカガミ。たくさん咲いていました。

ヒメシャクナゲ。

 ヒメシャクナゲ。

 チングルマ。

チングルマ。花弁がとれて、果穗になる前でしょうか。

タテヤマリンドウ。

灌木の下に残っていました。ミズバショウ。 

 ショウジョバカマ。花の終わったものが多かったのですが、少し残っていました。

帝釈山への尾根。

オサバグサ。葉がユニークなのですぐ覚えられます。しかし、「オバサングサ」なんて覚えてしまったらいつまでもまず「オバサングサ」がでてきてあとから「オサバグサ」に訂正するようになってしまいます。帝釈山への道脇はオサバグサのオンパレードです。他の花はごくごく控えめでした。

 ルートの斜面にかなりの群落が見られました。

 ツボスミレ。オサバグサに負けそうですが、少し見ることができました。しかし、ここにもオサバグサが忍び込んできています。あの葉が..

 ミツバオウレン。

エンレイソウ。

帝釈山への登りにはムラサキヤシオがいくつか咲いていました。

 枯れ木の隙間にミツバオウレンが。

 イワナシ。

アズマシャクナゲ。
 

 

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