2012年2月12日 鳴虫山

私は地元の山歩きサークルに籍を置いているのですが、初めてその雪山訓練に参加して日光鳴虫山へ行ってきました。そこでは白根山・男体山と雪山訓練を行っているのですが、私はこれが初めての参加です(これなら私でも大丈夫かなと思っての参加です)。しかし、初めてのアイゼン(私は持っていないのでリーダーにお借りしました)を付けての山歩きは、興味津々楽しくはありましたがいつも以上に疲れました。それで、写真もいつもの10分の1も撮れませんでした。いつものように気楽な山歩きではありませんでしたが、いろいろと勉強と経験をした山歩きでした。

ルート

ルート数値 距離10.0Km  標高差 (+1,076m, -1,076m)  所要時間 7時間30分(休憩/訓練込)

行程(雪山訓練だけでなく読図訓練も兼ねているので随分と時間を掛けています)
駐車地-(60分)-神ノ主山-(85分)-鳴虫山-(135分)-下山(発電所記号横)-(70分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

私は、ほぼ地図の山道通りに歩いていたと思っていました。帰宅後、GPSデータをカシミールに読み込んでみて愕然としました。下りの最後が全然違うではありませんか。最初はGPSデータの違いと思っていたのですが(谷筋のコースでは正確に現在地を把握できないことが多い、熊鷹山で実証済み)、他のヤマレコのデータといくつか照合してみて、独標(925峰)近くはかなりずれているが、その北側はほぼ合っているのではないかと思うようになりました。確か、独標では一休みしたのですが、標識を見てそのまま北東に進んでしまったような気がします。そして、いつもなら尾根の分岐を見る度に地図を広げるのですが、今回は初めてのグループ行なので足を止めてはいけないような気がしてそれもありませんでした。なにより、初めての雪道で神経の大部分を足元に注いで周りを見る余裕が無かったというのが実情でした。近日中にもう一度このルートを歩いて確認してみるつもりです。

(追加記述)
独標から西に向かうか、北東に向かうかについて少し調べてみました。私の予測としては、以前は地図のルートだったが余りに荒れてきたので東側に移したのだと思っているのですが。ネット情報を簡単に列挙してみます。
1.ネット上でGPSログを公開しているブログなどを見てみると、西に向かっている例と北東に向かっている例の両方があります。
2.最近のヤマレコデータを見るとどちらかというと西に向かっている例が多いようです。
3.案内標識は北東を向いていたと思います(自信はないのですが)。
4.1985年に作成したらしい登山口にある「鳴虫山歩道案内図」では北東に向かうようになっています(ネットで公開されている写真の情報です)。
5.2007年に歩いた方は、「地図のルートとは違っている。ミスルートと思ったが正しかったようだ」とブログに明記しているのですが、北東に向かっています。
6.「分県登山ガイド(改訂版)」もヤマケイのホームページの情報でも西に向かっています。

両方歩いて確認するしかないようです。

 

経過

(鳴虫山まで)
栃木に6時に集合して(総勢6人)高速を使って日光へ。7時過ぎに駐車地に到着。駐車地は公民館の南のスペースです。準備後7:35歩き開始。
登山口から早速急な上りが続きました。所々に雪が凍結していて滑りそうになります。
神ノ主山に到着。少し休憩です。

神ノ主山からは眺望が良いときいていたのですが、木々が少し邪魔をしています。女峰も少し雲にかかっています。

リーダーから風に持ち物を飛ばされないように注意を受けました。冬山では万一の為に予備の装備も必要だとのこと。風で飛ばされても拾いに行けないことが多いそうです。アイゼンを装着しました。私は初めてなので直接指導を受けます。紐で結ぶタイプです。

休憩後、鳴虫山へ向かいましたが、初めてのアイゼンに緊張しました。しかし、それがなくては歩けないような場所もしっかりと歩く事ができます。便利なものです。これがあればどこでも歩けそうな気になります。ただ、のべつではないのですが、時々強い北風が吹いてきます。風速15mぐらいでしょうか。厚めの手袋を持ってきて良かったと思いました。

鳴虫山へ到着です。早めの昼食にすることにしましたが、北風が強烈です。ツエルトを被っての食事になりました。

鳴虫山からの展望です。まだ女峰には雲がかかっています。

(鳴虫山から下山まで)
鳴虫山からは急な下りが連続します。雪の凍結している場所も増えて、アイゼンをした足にもより一層の力が入ります。
やっと林道まで下りてきました。ここにきて写真を撮る余裕がでてきました。

女峰も晴れてきました。見事です。

東電の施設の横で、アイゼンを外しました。まだ凍結した場所はあるがそこを歩くのも訓練だとのことです。その後で、私は、見事にみんなの期待通りに転倒してしまいました。後に転倒したので、ザックがクッションになってケガはしませんでしたが、場所によっては危険な状態でした。私が転ぶとすぐ他にも。どうやら伝染するようです。

憾満が淵に到着。地蔵様の数は数えませんでした。無くなっている地蔵様が気になります。

この場所は初めてだったのですが、見事な眺めです。新緑や紅葉の時期にも再訪したいものです。

この後、市街を歩いて駐車地へ。途中、しっかりと全員羊羹を買いました。

まとめ

ゆっくりとした歩きだったのですが、疲れた山歩きでした。初めてづくしでしたから。
初めての雪山。雪は少ないのですが凍結していました。もう少し経験して社山に行きたいものです。
初めてのストック。いままではT字の1本でしたが、今回はI型を2本。これは良いですね。
初めてのグループ山行。少し気を遣いすぎました。これからはもう少し気楽にしたいと思います。そうしないと写真バチバチという訳にはいきません。

しかし、良い経験になりました。装備もいろいろと揃えなくてはなりません。山歩きもお金がかかるなあ。同行した皆さんにはお世話になりました。これからもよろしくお願いします。
 

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4 Responses to 2012年2月12日 鳴虫山

  1. ハシケン のコメント:

    おつかれさまでした。これに懲りずにいろいろと挑戦してみてくださいね。

    • mituman のコメント:

      名前を勝手に「ハシケン」に変えさせて頂きました。
      冬用の靴、防寒装備、..いろいろと揃えなくては。
      まあ、ゆっくりとやっていきます。
      生瀬富士に行く時は声を掛けてください。高所恐怖症なので、滝を見下ろせないかもしれませんが。

  2. たそがれオヤジ のコメント:

    みつまんさん、こんにちは。
    鳴虫山の記事を拝見いたしました。グループで歩くのもまたいいものですね。私なんか、ほとんど一人歩きですから、こういう記事を拝見したり、山中で年代を隔てたグループ歩きを見かけると、うらやましくもなりますよ。
    さて、驚いたことに鳴虫山の雪は少ないですね。かなり以前、膝までの雪をラッセルして、途中でやめにしたこともあったぐらいなのですが。いい体験ではあっても、これでは、もう一度訓練のし直しのような感じですね。
    雪の中の歩きもまた格別でしたでしょう。数回体験したら、やみつきになる人もいますから。いろいろな体験をされるのもいいことだと思いますよ。
    ところで、日光の羊羹が美味とは知りませんでした。今度、買ってみましょう。

    • mituman のコメント:

      コメントありがとうございます。「やみつき」までにはいかないと思うのですが、社山から日光の山々を見てみたいと思っています。羊羹はお薦めです。特に水羊羹(年中売っています)。中心部に3軒ぐらい和菓子店があり、同じくらい繁盛しているようです。私は左党なのですが、美味しくいただけます。

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