昨年はこの時期に浄因寺から織姫神社まで歩いています(こちら)。今回は逆に織姫神社から歩き始めて、尾根を名草尾根の分岐まで歩きました。あくまで尾根歩きにこだわったので浄因寺には寄りませんでした。
天候に恵まれて楽しい尾根歩きでした。紅葉も眺望も喝采するほどではないので、「どうしてそんな所を歩くの?」と聞かれると困りますが、なぜかこの尾根は気に入っています。今度は枯れ葉が完全に落ちる真冬に歩きたいと思います。
ルート
ルート数値 距離15.0Km 標高差 (+1,359m, -1,241m) 所要時間 6時間40分(休憩込)
行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
織姫神社P-(50分)-両崖山-(40分)-275峰-(30分)-大岩山-(10分)-石尊見晴-(5分)-仏法僧峠-(30分)-行道峠-(15分)-ふれあいの道合流-(15分)-馬打峠-(40分)-388峰-(50分)-藤坂峠-(35分)-名草尾根分岐-(25分)-湯の沢BS
経過
(両崖山まで) 6:35 織姫神社東側の駐車場に到着。私が最初の利用者でした。準備をして6:55歩き開始。
もじみ公園の駐車場には数台駐車していました。両崖山までに数人の軽装のハイカーに会いましたがその方々が利用しているのかもしれません。両崖山までのルートは朝早くから散歩道に利用している地元の方が多いようです。
鏡石からの風景。東側です。逆光で暗く見えますが、7時過ぎで十分明るいです。
同じく東側ですが、少し北寄りには大坊山が見えます。
尾根上から西側を見ると里山にも紅葉が進んでいます。
岩の多い尾根道の先には両崖山が見えます。私の好きな光景です。
(仏法僧峠まで) 両崖山から先もしばらくは落葉樹の尾根歩きが続きます。しかし、難点は「関東ふれあいの道」に多い階段です。歩き安い面もあるのですが、あまり続くと足が悲鳴を上げます。
このルートは尾根のアップダウンも多くて脚を鍛えるには好適です。
尾根から、これから進む大岩山が見えます。
左後方にはこの夏に歩いた天狗山が見えます。ここで戴いた御札はいつもザックに付けています。
カタクリの里です。規模は小さいです。カタクリの時期にはここを歩いたことがありません。
途中、車道を横切ります。
三角点(275m)があります。
その先で少し車道に降りるのですが、すぐ登り口があります。大岩毘沙門天へは車道を進むのですが、今回は尾根歩きに専念するので毘沙門天には立ち寄りませんでした。
大岩山の周りは常緑樹が多くなります。ツバキにサカキでしょうか。サカキは両毛地方の低山に多いですね。
大岩展望台です。林道の終点でもあります。
ここから大岩山(登り口のハイキングマップには剣が峰という名前になっていました)へは、杉とツバキとサカキの下を九十九折りに上っていきます。
大岩山山頂です。「関東ふれあいの道」の標石はありましたが、山名板はありませんでした。
石尊展望台に到着しました。あと1時間もするとハイカーで賑わうのでしょうが、まだ誰もいませんでした。昨年、浄因寺から上ってきたときは満員でした。
南西方面です。街並みの先に八王子丘陵が見えます。今度の冬に歩く予定です。
西側です。赤城が見えます。左手の鍋割山は特長のある形をしています。手前右手は石尊山・深高山の尾根です。近々歩く予定です。
西側です。左手奥は袈裟丸山連峰、その右には皇海山が見えます。そして雪をかぶっているのが白根山だと思います。白根山の手前に頂上に白い点が見えている山がありますが、これは反射板で、その山の左手が赤雪山です。そして、袈裟丸の手前左手が仙人ヶ岳になるはずなのですが、よく判りません。
北側には、男体山・女峰山も見えていたのですが、写真ではかなりぼけています。
眺望を楽しんでから、5分で仏法僧峠に来ました。右に下りて行くと寝釈迦経由で浄因寺。直進すると行道峠です。時間帯が早かったためか、両崖山からここまで一人のハイカーにも会いませんでした。
(行道峠からふれあいの道に合流するまで)
関東ふれあいの道は、仏法僧峠から浄因寺方面に下ってまた上ってくるルートです。今回は尾根歩きという事でふれあいの道から外れて行道峠へ直進しました。事前にネットで検索して「さびしい道。踏み跡は薄い」という情報を得ていたので歩けましたが、事前情報が無ければ、引き返していたかもしれません。
まず、皆無に近い踏み跡を探しながら小ピークに上ります。祠の壊れた跡がありました。
ここを左寄りにおれて進むと赤いテープがありました。ここからは少ないですが、赤・白(かなり古い)のテープがあるので、テープと踏み跡と地図を頼りに進みます。
杉の森にそって進みます。左右ともかなりの傾斜です。
落葉樹の尾根はササの為に踏み跡が判りやすいですがすぐ終わってしまいました。
この辺りに行道峠への標識が有るという情報があったのですが見つかりませんでした。この先で杉の森に沿って急降下します。この下りは5分ぐらいで終わりますが、このルート一番の難所でした。。
急降下を過ぎると、篠竹の生えた場所を通ります。この先、ルートの判りづらい場所もありました。
行道峠に到着しました。標識が壊れていました。この標識が無くなったら、どこが行道峠なのか判らなくなります。
笹藪を直進します。
5-6分で右に折れます。地図によるとここを直進すると支尾根に入って急降下してしまいます。高さ20cmぐらいの小さな標識ですが、このルートを歩く人にとって重要な標識でもあります。
右に折れると少し下ります。下ったところに、多分、猪が泥を体にこすりつけたであろうと思われる場所がありました。
ふれあいの道に合流しました。仏法僧峠から約40分の冒険が終わりました。
ところで、ふれあいの道から行道峠へ行こうとすると、木の「とうせんぼ」を跨がなくてはなりません。推奨ルートではないようです。事前に調査が必要なルートであることは事実だと思います。間違って入ってしまったら大変なことになるかもしれません。
(藤坂峠まで)
尾根歩きが続きますが、馬打峠の手前で尾根から外れて杉林の斜面を斜めに下りて行きます。その降り口です。
杉の森を進むと、馬打峠に到着です。
東方向に50mほど車道を歩いた所に、登り口があります。
馬打峠からは杉の木が多いので、日陰の多い尾根道を進みます。おもしろいのは、両側が杉になることは少なくて、杉林は右になったり左になったりします。
388m峰に到着です。三角点があります。すぐ横にベンチが作られていました。もう少し離してベンチを作っても良いのではないでしょうか。
1株だけ花を咲かせているツツジがありました。どうしたのでしょうか。
小さな石祠がありました。
両側に杉林がある狭い尾根を通ります。
319m峰です。このような標識があると現在位置を判定しやすいですね。
藤坂峠への下りでは北西方向に遠望がききました。右側で一番高いのが赤雪山、その左で一番高いのが仙人ヶ岳のようです。
藤坂峠の切通の上から峠を覗きました。 藤坂峠に降りてきました。
西寄りに50mぐらい行ったところが、名草方面への登り口です。当初の計画では、藤坂峠で尾根歩きを終わりにして、松田町へ下りる予定だったのですが、予定より大幅に早く着いたので、ふれあいの道を名草分岐まで行ってみることにしました。そこまで行くと、その先は今年の2月に名草・赤雪山まで歩いているので、つながることになります。降り口から湯の沢歩道へ廻るか、藤坂峠へ戻ってくるかはそこまで行ってから考えることにしました。
ところで、馬打峠から藤坂峠の間では7-8人に会いました。入名草までバスできて名草から尾根を下っていく人たちです。最初にあった元気そうな若者は織姫まで行くと行っていましたが、その他の人たちは浄因寺まで行くのだそうです。
(湯の沢BSまで)
登り口は、急な階段で始まりました。
一気に上ると、急ではありますが、見晴らしのよい尾根になりました。
右手に岩峰が見えました。
右手後方には、名草上町の集落が見えます。
後を振り返ると、歩いてきた尾根が見えます。
426m峰です。
名草への分岐に付きました。ここで尾根歩きは終点です。
西側は、湯の沢歩道です。2月と変わっていませんでした。
ここで、藤坂峠まで戻るか湯の沢歩道を下るか思案しました。湯の沢の谷を見ると陽が当たっています。それで、湯の沢歩道へ下りる事にしました。どのように変わっているか見てみたいという興味もありました。
何も変わっていませんでした。人が歩いた気配はありません。猪の足跡ばかりが目立ちました。
しかし、道迷の心配はないので適当に歩き安そうな場所を探してどんどん進みます。
尾根の分岐から10数分で普通の林道に到着です。
そしてそこから5分も行くと、立派に整備された林道に到着しました。2月にはこの辺りも草だらけだったのですが。このような整備をするなら最終の10数分の歩道を整備して欲しいものです。
林道では今回の歩きで一番の紅葉を見ることができました。
予定より大幅に早くバス停に到着しました。1時間以上ここで待ちました。湯の沢歩道で汚れたシューズを手入れしながら。
コミュニティバスで織姫神社の近くまで行きました。神社前の石段はきつかった。しかし、今回は脚は絶好調でした。午後によく起きた痛くなる予兆を感じることもなく最後まで歩くことができました。これで完全に復調と思いたいですが、はたして。