2010年11月21日 足利行道山・織姫

 足利市の行道山から織姫山まで歩いてきました。
このルートは、「関東ふれあいの道」の一部で、また観光案内には「初心者、家族連れ」で楽しめるとあるので、軽く縦走できると思っていたのですが、いざ歩くと運動不足の私には厳しいルートでした。岩の露出が多くて、危険というほどではないのですが、少し気を遣う場所もあります。しかし、途中かなりの年配の人も元気よく歩いていたし、往復するという方もいて非常に驚きました。家族連れで、園児ぐらいの幼い子供も歩いていたのですから、私の体力が低下しているというのが正解かもしれません。とにかく、良い天気で、紅葉を楽しむことができまし。写真は逆光ぎみでうまく撮れなかった。

ルート

ルート数値(カシミール3Dより)
距離 9.3Km 標高差(-16m 累積 +915m、-931m)
所要時間 5時間2分

ルート図(カシミール3Dから作成)(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経過

9:10JR足利駅着。駅前の観光客が多いのに驚きました。足利市で「足利の文化財一斉公開」というイベントを行っていたのですが、それ以上に、ココファームの収穫祭の人出が多かったようです。タクシー待ち、バス待ちの観光客でいっぱいでした。
9:45発の「やまなみ号」というコミュニティバスで行道山へ向かいます。なんとか座れることができましたが、客の大半は「山歩き」の格好です。
10:05頃行道山バス停到着。私たちの乗ってきたバスを撮ります。あっ、私のザックが転がっている。


ここから浄因寺参道までは30分ぐらい歩かなくてはなりません。こんな田舎道を進みます。
途中、小さな池の中の大きな石の上に祠があって、その前に公衆トイレがある。そこに「山門不幸」という掲示がありました。
「山門不幸」とはどういう意味なのでしょう。帰宅後、ネット検索すると「住職が亡くなられた」という事らしい。知らないとは言え、喪中の境内へずかすかと侵入して申し訳ありませんでした。遅ればせながら、合掌。

やっと参道に着きました(10:31)。この前は駐車場になっていて20台ぐらいが駐まれそう。
石段が何段あるか数えようとしましたが、200段を超えたあたりで疲れてしまってやめました(私は数を数えるのが苦手です。途中どこまで数えたか分からなくなるのです)。途中、石仏などを見ながら進むと山門に到着します(10:40)。
ここから数分で浄因寺境内です。
有名な茶室、「清心亭」。手前には2本の柱しかない。大丈夫なのだろうか、少し怖そう。

茶室への木橋。「天高橋」というのだそうだが、少しオーバーなような気がします。
葛飾北斎が描いたという絵(http://4travel.jp/traveler/weekendwalker/pict/17646687/src.html)ではこの右側に本堂があったようだ。本堂が落雷で焼失したのが1623年、北斎が活躍したのが19世紀前半だから、北斎は寺人に伝来を聞いて、本堂の雄姿を想像しながら描いたのでしょう。「あずま屋」の上は紅葉も盛りを過ぎている。天高橋とはすぐ近くなのだが、日当たりの状態で紅葉の進み具合が変わるようです。
さて、浄因寺は、奈良時代に行基上人により開かれたそうですが、今は臨済宗の寺だそうです。
この写真の仏様のお名前を見てくるのを忘れました。帰宅後調べると、「観音菩薩立像」と書いたサイトがあったので、たぶん「観音様」だと思います。いつか再訪時には確認したいと思います。申し訳ありません。合掌。右手の、細い階段を上ると、祠があって、そこが浄因寺で一番のビューポイントです。そこからの眺めです。清心亭右上の山です。紅葉が見事です。

このビューポイントから細い階段を上って、「寝釈迦」へ向かいます。傾斜道を進むとこんな標識があります。
しかし、右側に道はありません。仕方なく岩を乗り越えます。そこには、いくつかの石仏・墓標はあるのですが、「寝釈迦」がありません。よおく探すと一番高いところにありました。私は大きな建造物を想像していたのですが、50cmほどの小さなお釈迦様でした。

ここからの眺めは良好です。ここから先ほどの標識に戻って、頂上展望台を目指します。10人ぐらいのグループに道を譲りました。
展望台に着きました(11:31)。大賑わいです。写真をとってすぐ歩き始めました。栃木県西部と群馬県東部の山々です。わかりづらいですが、正面後ろに白くかすんでいる(頂上に雲がかかっている)のが赤城のようです。
行道山から大岩山へは尾根伝いに進みます。左右が傾斜になっていて、これが尾根だとわかりやすい道です。
大岩山には11:46着。先客がいたので、先に進みました。
大岩山からは日陰の道を降りていくと、舗装道路にたどり着く。その道を進むと小さな展望台(12:05)になっていてそこで昼食。
いつものように、おにぎりを食べていると、猫が近寄ってきました。このような所に飼い猫がいるのだろうか。のら猫かもしれない。しかし、妙に人なつっこい。

昼食後、大岩毘沙門天へ降りていきました。毘沙門様は私の実家の隣にもあるのですが、それと比べると随分と立派なお堂です(12:29)。

毘沙門様の下には、仁王門があります。
ここからは、しばらく舗装道路を行きます。するとまた「関東ふれあいの道」へ入ることができます。
両崖山までの道は、アップダウンが多く、岩も多くかなり疲れるルートです。
こんな歩きやすい道もありますが(12:42)、こんな岩の間も行かねばなりません(12:58)。
山の下では「北関東自動車道路」が最後の工事中(12:59)。2011年春に全線開通するようです。
カタクリの咲く谷もあるようですが、面積は狭そうです(13:21)。
階段を上ります(13:22)。
木々の間から、先ほど通過した大岩山が見えます(13:25)。
このルートには岩が多い(13:33)。転がっている石を見ると、緑がかったものが多い。名前は解りません。

両崖山到着(13:50)。頂上には「御嶽神社」が祀られています。ここで少し休憩。ここまでの1時間は本当に疲れました。
ここには足利城があったようです。
両崖山を後に織姫神社へ向かいます。
御嶽神社からすぐ下の展望台から(14:02)。足利市街がよく見えます。
ここからも、岩の露出した道を進みます(14:10)。
鏡石展望台というが不明(14:30)。織姫神社手前を「もみじ谷」に入りました(14:43)。紅葉真っ盛りです。終点、織姫神社に到着(15:05)。
ここからは、JR足利駅まで歩く予定だったのですが、文化財一斉公開の特別イベントで無料バスが運行されていましたので、神社下から、市役所・鑁阿(ばんな)寺・足利学校経由でJR足利駅まで楽に行くことができました。疲れていた私たちには幸運でした。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です