2011年11月5日 行者岳・地蔵岳(古峰ヶ原から)

古峰ヶ原峠から、行者岳・地蔵岳を往復しました。落葉を踏みしめての尾根歩きですが、眺望の開ける場所が無くて残念でした。このルートは、新緑の頃か初夏のツツジのころがベストかもしれません。しかし、先週は細尾峠から地蔵岳まで歩いて、今回は南から地蔵岳まで歩いたので、修験道延長して歩いたことになります。これを一筆書きで南に延長していく計画は今のところありませんが、途切れ途切れになっても南に延長していくのも楽しいかなと思っています。
紅葉は全体としては終わった感じですが、一部に見所が残っていました。帰りは粕尾峠経由で帰ったのですが、粕尾峠の紅葉は見事でした。
今回なによりも嬉しかったのは、左足の痛み・違和感が起きなかったことです。歩きはじめで芍薬甘草を飲みましたが、午後は違和感がなかったので服用しませんでした。これで完治とは言えなくとも、この状態が少しでも続いて欲しいと思います。
単独行です。

ルート

ルート数値 距離12.2Km  累積標高差 (+1,060m, -1,060m)  所要時間 5時間15分(休憩込)

  行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
  古峰ヶ原峠-(45分)-行者岳-(35分)-大岩山-(55分)-ハガタテ平-(30分)-地蔵岳-(30分)-ハガタテ平-(40分)-大岩山-(40分)-行者岳-(35分)-古峰ヶ原峠
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過

(古峰ヶ原峠まで) 6:10自宅発。7:45分峠着。すでに5台の車が駐まっていました。山歩きと云うより古峰ヶ原湿原の写真を取りに来た人が多いようです。入口左手に駐めて準備を始めたが、カメラマンが一人出ていったので、その場所に車を移動してから歩き始めました。
湿原は枯れ草に覆われています。カメラマンはどのような風景を撮りに来たのでしょうか。
駐車地の様子。

(行者岳まで) まず、舗装道路を粕尾方面に進みます。数分でカーブ40の標識があるので、そこから林道に入ります。この脇に駐めれば少し楽ができたのにと思いました。林道は最初は車でも進めそうな道ですが、すぐひどい状態になります(深い溝ができています)。車では入らない方がよさそうです。行者沼です。魚は棲んでいるのでしょうか。
林道を5分ぐらい進むと、壊れかかった鳥居があります。大天狗之大神の鳥居です。
大天狗之大神は直に風雨にさらされていました。
ここを右に折れて行者岳へ向かいます。笹道ではありますが、刈り取りもされて歩き安い道です。
紅葉を見ながらの道です。

このルートは眺望が開く場所が無いのですが、樹間から多少遠望の効く場所もありました。これから進む行者岳方向です。
奥日光の山々も見えました。中央一番奥が白根山、その前右手は社山です。斜めにドライブウエイが見えるのが半月山だと思います。眺望が効いたのはここだけでした。
行者岳手前に水の湧いている箇所がありました。ここには、動物が泥遊びをした形跡がありました。実際は、遊びではなくて皮膚に着いた害虫をとる行為なのでしょうが。
行者岳に着きました。植林されたような木がかなりあるのですが、私にはその種類はわかりません。
約45分で行者岳に着きました。
三角点もあります。
山名板もありました。
御札が木に貼り付けてありました。なぜか有り難みがないような気がしました。
行者岳山頂は狭く、眺望も木の間から覗くしかありません。男体山が見えているのですが。
行者岳へは長沢林道方面から登ってくる事もできます。頂上にはそちらからの踏み跡も確認できましたが、明瞭ではありませんでした。

(ハガタテ平まで)
尾根は歩き安い道が続きます。このルートはアップダウンはそれなりにありますが、長い上りや下りが続くことはないので歩き安いと思います。ただ、修験者はジグザグに上り下りするのは嫌いなようで、まっすぐ上って下りる道が多いような気がします。
行者岳から10分弱で金剛童子に着きます。大岩の前に祠があります。
山歩きの無事を祈願しました。

アップダウンはありますが歩き安い道が続きます。
樹間からは男体山が見えるのですが、木が切れることはありません。
これは半月山です。
大岩山に着きました。大岩山も狭い山頂です。
「行者岳 唐梨子山」の標識も地面に落ちていました。字も読みづらくなっています。ここで少し休憩しました。

(ハガタテ平まで) 大岩山を下りたところは、すばらしい樹林のトンネルになっています。落葉するまえは本当にすばらしいトンネルだったでしょうね。ここは後日再訪したい場所です。新緑の時期がいいでしょうね。
また、歩き安い道が続きます。この辺りで山中で最初のハイカーに会いました。唐梨子山で折り返して古峰ヶ原へ戻るということでした。
唐梨子山に着きました。唐梨子山は山とは言えない平地に標識だけが立っていました。メイド姿の黒木メイサが待っているということもありませんでした。残念。
「竜ノ宿」です。大岩を木の根がくさびのように容赦なく入り込んでいます。
岩の隙間に根を張る木。

岩の下には小さな地蔵が祀られていました。岩をも砕く木の生命力を祀っているのでしょうか、それとも、それを許す慈母神のような岩を讃えているのでしょうか。
尾根道は続きます。
ハガタテ平に着きました。
古峰神社方面への下り口です。
(地蔵岳まで) ハガタテ平から地蔵岳までは上りが続きます。
1カ所涸れ沢を渡のですがそこは崩落している箇所があります。このルートでもっとも注意をしなくてはならない場所です。この右側は滑っても5-6mで止まるとは思うのですが落ちたくはありません。杉の根がでているのでそれに掴まって歩くと安全です。この先で沢を渡るのですがそこはロープがあります。写真を撮るのを忘れました。ここで2人の男性と会いました。往路では3人に会ったことになります。
沢をわたると杉林の中の狭い笹道になります。一部かなり狭くなっているので足下を見ながら注意して進みます。
少し進んで、振り返った写真。
尾根にでました。もうすぐ地蔵岳です。
地蔵岳に着きました。先週も見た標識です。
夕日岳が樹間に望めます。
皇海山も。
ところで、地蔵岳へは古い地図ですとハガタテ平から直登する感じで上っていますが、今は南へ大きく回り込んで上ります。理由は不明ですが、頂上から西北西の方向にかつての道ではないかと思える跡がありました(古いテープが残っていました)。現在のルートも沢渡りのあたりで歩き安いとは言えませんが、それ以上の危険がこの先にはあるのかもしれません。見てみたいという気もしますが、今の私にはそのような余裕はありません。その方向を見下ろします。
頂上で早めの昼食をすませて帰路につきました。帰り道では7-8人のハイカーに会いました。

戻りは快調に進めました。なによりも脚に変調をきたすこともなく歩くことができたのが感激でした。
古峰ヶ原峠に戻ると随分と車が増えていました。

(紅葉)
山全体として紅葉は終わっている感じですが、踏ん張って残っている紅葉もありました。

古峰ヶ原峠から行者岳

行者岳からハガタテ平

ハガタテ平から地蔵岳


最後に

帰りは粕尾峠経由にしました。この秋の大雨の影響でながらく通行止めが続いていたようですが何とか通行できるようなので、状況を見たいと思いました。一部通行止めの箇所があるのですが、旧道を利用して普通車は難なく通行できました。
粕尾峠の紅葉は最盛期でした。

道の駅「かすお」で「にっこり」を買いました。今日は感謝デーということで、たまごと里芋をもらいました。「にっこり」は美味しかったです。

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