2011年10月29日 薬師岳・夕日岳

日光と足尾との旧道にある細尾峠から、薬師岳・夕日岳・地蔵岳を往復してきました。すばらしい天候に恵まれて、日光連山の雄姿を見ることができました。
脚の状態を考えて地蔵岳へはやめておこうかと考えていたのですが、思いのほか脚は好調で、地蔵岳までコースを伸ばすことができました。しかし、油断してはなりません。最後の下りで、左脚に少しですが痛みが出てしまいました。完治はまだまだのようです。

ルート

ルート数値 距離10.0Km  標高差 (+893m, -893m)  所要時間 5時間25分(休憩込)

  行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
  細尾峠-(36分)-薬師岳-(5分)-薬師の肩-(70分)-三つ目-(15分)-夕日岳-(15分)-三つ目-(12分)-地蔵岳-(12分)-三つ目-(62分)-薬師の肩-(47分)-細尾峠

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

(経過)

(細尾峠まで) 自宅を5:30出発。日光清滝側から、日足トンネルの手前を左に曲がり、くるりと廻って旧道に入ると、いろは坂のようにくねくね廻りながら高度を上げていきました。あまり整備はされていませんが、普通車でも難なく細尾峠までたどり着くことができました。約2時間。
すでに3台の車が側道に駐車済で、準備中にさらに1台やってきました。7:45歩き開始。

(薬師岳) 登山道入口は標識があるので間違うことはありません(前日光高原方向に進みます)。反対に進むと「茶の木平」へのコースになります。この写真は戻ってからのものです。 上から峠を見ました。
 薬師岳までは、最初は狭い尾根を進みます。
 何カ所か崩落している場所の横を歩きます。山道は狭いところもあります。
樹間からは、男体山・半月山などを見ることができました。青空に映える半月山です。今日も多くの観光客が「半月山展望台」を目指していることでしょう。ドライブウェイを走る車が見えました。
 ルートは途中で2つに分かれます。薬師岳へ直登するコースと「薬師の肩」経由のコースです。ネット情報では直登ルートは木でふさがれて、「薬師の肩」経由が一般的なように書かれていましたが、踏み跡は直登コースがしっかりしています。私は、往きは直登、帰りは「薬師の肩」経由と決めていましたが、実際歩いてみて、絶対に直登コースが歩き安いと思いました。
直登コースを登ります。かなり傾斜はあります。落ち葉で滑りやすくなっていますが、注意して登りました。
足尾の谷が見えてきました。
そして、あこがれの皇海山も見えました。
傾斜が緩やかになるとすぐ薬師岳頂上です。

(薬師岳にて) 薬師岳に到着しました。

山名板も賑やかです。

三角点もあります。
少し下りたところに祠があります。新しい御札も奉納されているので現在も信仰をあつめているようです。手を合わせました。
山頂は北側に眺望が開けていました。日光の山々が見事に見えました。なんと良いお天気なのでしょう。本当に雲一つありません。男体山・大真名子山(小真名子山は後に隠れていますが、頂上が少し見えました)・帝釈山・女峰山・赤薙山。
ズームアップします。この夏に歩いた赤薙から女峰に至る尾根(一里ヶ曽根)が見えます。本当になだらかな尾根です。キスゲ平で大雨にあったことを思い出します。

北東方面には、高原山系の釈迦ヶ岳、その左には那須連峰が見えます。

東側です。三の宿山までの尾根もいつか歩いてみたいコースです。

南側です。樹間にこれから向かう夕日岳が見えています。

(三つ目まで) 薬師岳から三つ目までは楽しい尾根歩きです。
薬師岳を少し下りたところで、西側に眺望が開けました。半月山の左に皇海山、そして袈裟丸山までの県境の山々が見えます。

皇海山をアップします。左に鋸山・庚申山が見えます。
薬師の肩です。
最初は歩き安い尾根が続きます。
石祠があります。お不動さんの剣がステンレスなのか日光を反射してまぶしく光っていました。
1365峰は西側に巻きます。巻き道は細い道でした。まっすぐ伸びる踏み跡もあります。帰りは尾根上を歩きました。多少アップダウンがあっても尾根道が歩き安いと思います。
細い巻き道です。
巻き道が終わるとまた歩き安い道になりました。
1406峰(どれだかはっきりしませんでした)を過ぎたあたりに大木がルートを塞いでいました。随分古い倒木なのですが、ルートのアクセントに残してあるのでしょうか。ここを過ぎるとルートは少し左に折れます。
この辺りの東側はかなり崩れていました(尾根道はしっかりしています)。

三つ目手前の上りです。一瞬、あの岩をのぼるのかと思いましたが、少し左によけて簡単に登れました。ここが笈(おい)吊しの岩場のようです。少し名前負けしています。
三つ目に到着しました。

(夕日岳まで)
三つ目から夕日岳を見ます。

最初は下って、上り直します。
約15分で、夕日岳に到着しました。ところで、私が頂上に着いたときに、左手にもうひとり一人男性がいました。後でわかったことですが、夕日岳新道から登ってこられた「たそがれオヤジ」さんだったようです。
三角点。
「夕日岳新道入口」の標識が落ちていました。
夕日岳からも日光連山がきれいに見えました。
左から、まず皇海山。薬師岳下で見たときより少し尖って見えます。おもしろいものです。
太平山・黒檜岳・社山です。手前右に半月山第二駐車場が見えます。黒檜から社山へのルートは来年再挑戦したいと思っています。
薬師岳で見えなかった白根山が見えます。夕日岳が約100m標高が高いのと、少し離れたからでしょうか。手前左は半月山ですが、その右奥に錫ヶ岳、そのさらに右手に白根山がみえます。その右に前白根があって、さらに右側でぽこっと飛び出しているのが金精山(夕日岳で山座同定をしていた方に教えてもらいました)です。

男体山から東側です。小真名子山が少し見えてきました。
夕日岳では、山座同定をしていた方にいろいろと日光の山の話を教えて頂きました。その後、早めの昼食にしたので、私にしては珍しく30分以上もそこに留まっていました。

(地蔵岳まで) 三つ目に戻ったとき、足の調子がよかったので地蔵岳まで足を伸ばすことにしました。往復約30分でした。
地蔵岳からは眺望は良くありません。木の間から皇海山が見えました。

さすがにこのルートは信仰の尾根です。ここにも石祠がありました。そしてここにも新しい御札が納められています。
シラカバ(ダケカンバ?)です。青空に映えて見事でした。

(復路) 往路で、尾根上で歩いているときに会った人は2人でしたが、復路では10人ぐらいに巡り会いました。年配者のグループで古峰神社までいくと言っていましたが、最後の下りは大変でしょうね。1365峰あたりから左膝後に違和感を感じ始めていましたが、巻き道をやめて尾根をまっすぐ進みました(実績ルートで多少東にずれている部分です)。地蔵岳から約75分で「薬師の肩」に到着しました。
ここから、細尾峠に向かいます。最初は西にのびる尾根を下ります。細い笹道が多くて歩きづらい道でした。その尾根を途中で右に折れてます。普通は踏み跡を追えば間違うことはないと思いますが、積雪時には直進してしまうかもしれません(直進してしまったという記事をネットでみたような気がします)。この折れる所には木に標識が掛かっているのですが、目立つとは言えません。
流れのない谷を2つ渡ります。
細い笹道を進みます。
 薬師の肩からの下りはかなり時間がかかりました。それは左足に少し痛みがでてきたので休みながら下りてきたからです。

(紅葉) 紅葉に期待してこのルートを選んだのですが、紅葉は良くありませんでした。しかし、部分的には良いスポットもありました。
夕日岳山頂で。
1406峰付近で。

1365峰付近で。

薬師の肩の下で。
薬師直登コースとの分岐少し南側で。この黄色が今回で一番の紅葉だと思います。


(終わりに) 帰りには、「やしおの湯」で汗を流して、脚をよくマッサージして帰路につきました。久しぶりに小来川経由で帰りました。35年ぐらい前に、まだ舗装されていないこのルートを通ったことがあります。道が細くて怖かった記憶があります。その道も、細いですが舗装されて随分と通りやすくなっていました。
脚は完治したと思っていたのですがそんなに甘くはなかったようです。しかし、右脚は全然痛くなくなったので、左足もまもなく直るでしょう。しばらくは、気楽にこの痛みとつきあっていこうと思います。

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1 Response to 2011年10月29日 薬師岳・夕日岳

  1. たそがれオヤジ のコメント:

    みつまんさん、あらためましてこんばんは。

    明日は普通に仕事がありますので、急ぎ足で、身近な山の記事のみ拝見させていただきました。時間がある時に、ゆっくりと全部の記事を読ませていただきます。
    みつまんさんは、結構、まめにお歩きになっていらっしゃるのですね。うらやましい限りです。失礼ながら、お選びの山も趣味がいいですね。つまり、私に似た趣向性の山ということですけど。歩いたことのない山は、今後の参考にさせていただきます。
    写真の構図もなかなかいいです。どんどんお歩きください。

    さて、今回の足尾の三山ですが、私は夕日、地蔵だけでしたが、薬師の方の紅葉がいいですね。地蔵岳の南尾根を下るという目的があったものですから薬師には足を向けることはできませんでしたが、お写真を拝見するに、ちょっと残念な気持ちも残ります。
    夕日岳から三ノ宿山にかけての歩きはなかなか渋くていいですよ。ぜひ、お歩きになってみてください。特に、三ノ宿山に近づくと、石祠もありますし、南側の眺望もなかなかいいですからお薦めです。

    白桧で痛めた膝ですか、長引いているようですが、やはり、リハビリは歩くにこしたことはありません。無責任ながらも、自分の経験から言わせていただくなら、荒療治というわけでもありませんが、「足を仕向ける」という観点から、きつい山を短時間で歩くと、いい薬になりますよ。

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