2011年10月2日 大小山(西場富士から)

膝裏が痛くなる症状が2回続いて出たので、先週は山歩きを休んで、整骨院でのマッサージ治療を続けました。今週は距離を短くしてのリハビリ山歩きです。
最初に計画したのは粕尾峠近くの地蔵岳でした。昨日、そちらに向かったのですが、登山口に到着することができませんでした。先日の台風の大雨で県道が崩壊して通行止めになっていたのです。
そこで、1日遅れで、大小山に変更してリハビリ山歩きを実行しました。この山歩きでは、コンパス実習・地図読み実習も兼ねることにしました。
結果は、
脚はまだまだダメ。4Kmの山歩きだったのですが、3Kmぐらいからしこりを感じ始めて、最後の山下りでは多少痛みもでてきました(脚を引きずるようなことはありませんでしたが)。来週には日光高山(約8Km)を予定していたのですが、やめるか短い距離に変更する必要がありそうです。
コンパス実習・地図読みはまだまだ学習と経験を続ける必要がありそうです。
なお、今回は、今年の1月30日とほぼ同じルートなので写真は大幅にカットしています。

ルート

ルート数値 距離4.2Km  標高差 (+471m, -471m)  所要時間 2時間30分(休憩込)

  行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
  駐車場-(12分)-稲荷神社-(13分)-西場富士-(28分)-キレット-(40分)-妙義ルート合流-(10分)-妙義山-(15分)-大小山-(30分)-駐車場

 ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

 経過

(駐車場まで)  前2回が早朝と云うより深夜に出発しているのですが、今日はゆっくりとした出発でした。8:10 自宅発。9時前に阿夫利神社着。なんと駐車スペースは満車です。なんと人気の山なのでしょう。仕方ないので下の臨時駐車場に駐めました。準備をして、9:12歩き開始。準備体操は2分(これでは準備不足でした)。

(西場富士まで) 大小山の尾根を左に見ながら、西場集落を稲荷神社まで進みます。神社で簡単に祈願して(何を祈願したか忘れました。ただ、拍手と礼をしただけのようです。)、右側の標識に従って登山口へ進みます。数分で登山口。左に90度折れて、西場富士に直登します。途中はかなり急傾斜なのですがまだ落ち葉が多くないので助かりました。新しい落ち葉が敷き詰められる12月を過ぎるとかなり滑るでしょうね。
西場富士に到着。山頂からの眺望はありません。

(コンパス実習) 山頂をすこし北に下りたところ(A地点)で、北への眺望が開けました。そこで、コンパスを取り出しました。北側に、217峰と210峰らしきピークが見えます。その2つをコンパスで確認します。
手順1。地図上で、現在位置と目的地点(210峰)をコンパスの左辺に合わせて、リングを廻して地図上の磁北に平行になるようにします。
手順2。コンパスを地図から離して、体の正面において、磁針とリングの磁北が重なるように体を回転して、前を見る。
すると、なんとピッタリ目的地点(210峰)が見えるではないですか。地図上での現在地点認識があっていることと、目的地点が210峰であることが確認されました。少し感激です。同じように217峰も確認しました。実をいいますと私はこの手順がなかなか覚えられませんでした。覚えられるようになったのは下記のように考えることができたからです。
「コンパスは現地点と目的地点を結ぶ線と磁北線の角度を、地図上と現場で照合する道具である。」
磁北線という絶対的基準(これが絶対的でなくてはコンパスの操作は無意味になります)を使って、地図と現場で角度を比較しているに過ぎません。距離は考えていません。ということは現地点と目的地点を結ぶ線上であれば多少現地点がずれても同じ結果になるということも理解しておく必要があります。
この考えでいきますと、手順1は「地図上で現地点と目的地点を結ぶ線と磁北線の角度をコンパスに記録する」作業になります。手順2は「コンパスに記録した磁北線との角度を現場で実現する」作業になります。地図上での現在地と目的地の認識が正しければ、「正面に目的地が見える」という結果になります。もし、現在地と目的地点のどちらかもしくは両方が違っていれば、正面には目的地は見えません。
というわけで最初のコンパス実習は無事終わりました。

(地図読み実習) A地点からD地点まで、現在位置を確認しながら歩きました。結論から言いますと、地図読みは自信を持っていたのですが、未熟であることが実証されました。
B地点まではきちんと把握できていました。A地点から下りてきて、B地点から北東に延びている尾根を確認しようとしたのですが、樹木が邪魔をして見ることはできませんでした。B地点が小ピークを南に巻いていることを確認して、次の北に延びている尾根は何とか確認できました。しかし、そこからは、地図にないアップダウンの繰り返しで、キレット位置を実際より西側に考えてしまいました。そのミスは、キレットから上った北への眺望が良い地点でコンパス実習をしたときに気がつきました。210峰の位置が少しずれているのです。そうなのです、コンパスを体の前にセットして、磁北に磁針を合わせて前を見上げます。すると峰が少しですがずれているのです。最初はこれは誤差の内だと考えましたが、実際は現在位置の把握が間違っていることに気づきました。あらためてコンパスによる測定の正確さを痛感しました。本来ですと、おかしいと気づいた時点で確かな場所まで戻って確認作業をやり直すべきだと思います。しかし、今回は、脚に不安を抱えているのでまたミスルートの可能性は無かったので戻ることはしませんでした。
では、どうして現在位置の把握を間違えたのでしょうか。それは、アップダウンの回数だけを考えて、もっと肝心なことを漏らしていたようです。それは距離感と地形の特徴です。10m未満の起伏は地図に隠れていることがあることは認識しています。しかし、私が地図を見ながら「隠れていそう」と感じた地点以上に隠れていたようです。しかし、私の一番のミスはキレット東の特徴ある登りを認識できなかったことにあると思います。この登りは左に尾根を見ながら約40m上ります。このような場所は地図上では1カ所しかありません。
距離感を養う必要があります。20mの上りと40mの上りを明確に分ける必要があります。また、直登しているのか、巻きながら上っているのかも分ける必要があります。
D地点では確実に現地点を把握できました。コンパスでも確認しました。しかし、地形を読みながら歩くことの難しさを痛感しました。
実際はどうなのでしょうか。現地点の把握ばかりに気をとられていては山歩きの楽しさは半減するかもしれません。だとすると、把握ポイントを事前に決めておいて、そこは確実に検証していくという姿勢で臨めば良いのかもしれません。

(妙義山まで)キレットです。どうしてこんな地形ができたのか不思議です。

キレットから上った所です。北への眺望が開けます。麓の集落、佐野赤見地区の集落の先に葛生の山々が見えます。

東を見ると、唐沢山から諏訪岳の山並みが見えます。その右奥は晃石山だと思います。
この地点から西に進むと大きな岩があります。左に巻いて岩に上ると南にすばらしい眺望が開けます。
岩の上からの眺望です。曇っていたので遠望はききませんが、天気が良ければ東京の高層ビル・スカイツリーも見えるはずです。
D地点です。ここでルートは左に90度折れます。
ここからは南西方向に尾根を進みます。途中から岩の多い尾根になります。この岩は右に巻き道があります。
すぐ先にまた岩がありますが、これは左側に巻き道があるのですが、まっすぐ進む事もできます。
岩の上からの眺望です。南麓の西場集落が見えます。先には三毳山が見えています。
この辺りで、脚に違和感がでてきました。少しマッサージをしましたが状況は変わりません。
ここから数分で、妙義尾根ルートに合流します。西場富士からここまでは一人のハイカーにも巡り会わない静かな山歩きでしたが、ここからは賑やかになります。
妙義山下の分岐です。右に行っても左に行ってもそれ程の違いはありません。岩を上るとすぐ合流します。前回は右に行ったので今回は左に行きました。
妙義山頂に到着しました。遠望は良くありません。日光の山々も見えませんでした。脚をマッサージしながら少し休憩しました。頂上には数名のハイカーがいます。大小山は4度目ですが山頂はいつも賑やかです。休んでいると、地元の60台と思われるおばあさんが上ってきました。この山は地元の方に愛されている山です。
(駐車場まで) 妙義山から大小山に向かう途中から脚に痛みが起きました。びっこを引くほどではないのですが下山するまで続きました。
大小山山頂です。南側から撮影しました。

大小山尾根からの降り口です。

ここを南に下りていくと、「大小」の看板の下の展望台に着きます。そこのベンチで再度脚をマッサージしましたが状況はかわりません。
男坂・女坂の分岐では少し迷いましたが、前回、男坂で下りたので今回は女坂にしました。
なんとか、歩くのが苦痛になる前に下山できました。阿夫利神社前はほぼ満車で、臨時駐車場にも10台ぐらいの駐車がありました。いったいどこを歩いているのでしょうか。それ程のハイカーには会わなかったのですが。朝会った行田からきたという男性もまだ帰っていませんでした。大坊山まで廻っているのでしょうか。

 ランチは「おぐら家」でチャーシュウ大盛りを食べました。45分待って10分で食べ終わります。

今回見た花

萩。西場富士から妙義ルート合流までかなり見ることができました。すこし、盛りを過ぎています。

岩の上の萩。
岩尾根で。不明。
女坂で。萩同様にマメ科のようですが、名前不明。
女坂で。ミズヒキ。


まとめ

脚には本当に困ってしまいます。しばらく休んだ方が良いのか。距離を短くして続けた方が良いのか。いずれにしてもどのような対処方法があるのか研究してみたいと思います。
整骨院でのマッサージは当分続けます。山歩きは、地図読み訓練として短距離で時間をかけて楽しむしかないのかなと思います。

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