アカヤシオを見に、人気の袈裟丸山に行ってきました。ハイカーのあまりの多さに驚きました。団体が多いようです。アカヤシオは賽の河原辺りまではグッドタイミングでしたが、それより高い場所ではまだまだという感じでした。しかし、尾根からの眺望はすばらしいものでした。今回は単独歩きです。
ルート
ルート数値 距離10.8Km 標高差 0m(+1,083m, -1,083m) 所要時間 5時間50分(休憩込)
行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。写真を撮るために実際より大幅に時間を要した箇所もあります。)
折場登山口-(20分)-爽快な尾根-(18分)-1549峰眺望の岩山-(11分)-賽の河原-(20分)-雨量観測所-(27分)-小丸山-(11分)-避難小屋-(49分)-前袈裟丸山-(38分)-避難小屋-(11分)-小丸山-(25分)-雨量観測所-(18分)-賽の河原-(10分)-1549峰眺望の岩山-(42分)-折場登山口
ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
(2017.3.28ルート表示不可を修正。)
経過
駐車場の混雑が予想されてので4:30に自宅を出た。国道50,122号を経由して、沢入から林道に入ります。林道入口です。「寝釈迦」まで6Kの表示があります。
林道は狭いですが舗装されているので対向車さえ無ければ快適です。早朝はまず対向車は無いと思いますが。塔の沢との分岐です。ここは左にすすみます。この写真は帰りに撮りました。
この分岐から折場駐車場まではかなりあります。おまけにカーブが多いので気も抜けません。今回私は初めてだったので少し心配になりました。しかし、空が広く見えるようになると駐車場に近くなります。私が着いたのは6:30頃だったのですが、すでに満車状態でした。マイクロバスも止まっていて大勢が出発準備をしていました。仕方なく少し先の多少広くなった路側帯に駐車しました。ちなみに、登山口まで歩く覚悟をすれば、駐車地は前後にかなり確保できると思います。ただ、林道なので作業車の邪魔になるかどうかは私には判りません。
私が準備を終えて登山口に着いたときは、大勢のハイカーは出発した後でした。
(6:55 登山道入口) 山歩き開始です。階段を上ります。
頭上の木々はやっと芽吹いた木もありますが、萌葱色になるのはまだまだ先のようです。
アカヤシオが咲いています。
アカヤシオの先に滝が見えました。
山は渋滞気味です。私はここで団体さんを追い抜かせていただきました。「イケメンさんが一人通りますよ」というオバサンの声。いったい何年前のイケメンなんだ。
尾根にでました。すばらしい景観です。どうしてここには木がないのでしょうか。でもそのおかげでこのような光景を見ることができるのですから、とにかく感謝です。写真は下山時に撮影したものも含まれます。
渓流をアップ。
尾根ルートは、下から見上げた写真は逆光でうまく撮れなかったので、上から振り返った写真です。
これから上る前袈裟丸山が見えます(正面)。下に見える尾根はアカヤシオが満開です。
こちらの尾根も満開のアカヤシオです。少し本数が少ないですが。
尾根を進むと、歩道がぬかっていて歩きづらい地点に着きます。この先すぐ右に低い岩山が見えます。興味を覚えた私はそちらへ進みます。
岩は柔らかいものです。ここからはたくさんのアカヤシオを遠望できました。地図で確認すると、1549峰のようです。頂上までアカヤシオが満開です。帰りにもここに立ち寄って、休憩したのですが、「この山は道はないが、歩き安い笹なので上まですぐいけるよ」と山へ進んでいったおじさんがいました。
振り返ると、袈裟丸山の各峰が見えます。左から、前・後・中・奥でしょう。
この岩から、笹道を約5分進むとツツジ平です。ここにもたくさんのアカヤシオがあります。
足下に地に這うように頑張って活きている木があります。
枯れ木のようですが、よくみると、新しい芽吹き間近です。この木の名前は分かりません。
ここからも、アカヤシオの先に、しっかりと袈裟丸山の各峰が見えます。
案内板。
(7:46 賽の河原) 初めて見るとやはり異様な雰囲気です。
ここは塔の沢ルートとの合流地点でもあります。寝釈迦経由で塔の沢登山口まで続きます。このルートは秋に歩く予定です。
お地蔵さんに託した願いは何でしょうか。
この周りにもアカヤシオが咲いています。
また笹道を進みます。
この辺りでは、倒木をたくさん見ました。これは最近折れたような感じです。今年は雪が多かったのでしょうか、風が強かったのでしょうか。
山の上から下方向に倒れかかっています。
雨量観測所の少し南でみたアカヤシオ。まだつぼみのものがたくさんあります。
(8:06 雨量観測所) どのような仕組みになっているのか判りませんが、自動で観測データが送られるのでしょうね。
雨量観測所から10分ほど進んだところのアカヤシオ。多分、ルート内では、開花しているものでは一番上でみたもののような気がします。
小丸山への登りはじめ辺りのアカヤシオです。全部つぼみです。かなり膨らんでいますが。
小丸山からは北半分の眺望が開けています。
右手で薄く見えているのが男体山、その左で平らな山が黒檜岳、その左前方がオロ山、中央でずんぐりしているのが庚申山、その左奥で雪をかぶっているのが白根山、その左で白いのが錫ヶ岳、手前でギザギザしたのが鋸山、その左奥(この写真では前後がよくわかりませんが)に見えるのが皇海山でしょう。
これから進む前袈裟丸山が中央に見えます。
ここではアカヤシオはまだしっかりしたつぼみです。
小丸山から下ります。
コルに着きます。南側は笹原です。多分、「爽快な尾根」から見えた沢を登り詰めるとこの辺に着くのでしょう。興味津々です。
しかし、北側は崩落しやすい危険な状態です。この小丸山・前袈裟・奥袈裟に続く尾根は、南・西側と北・東側では随分と異なる顔を持っているようです。
このコルからもう一つ先のコルに避難小屋があります。
(8:55 避難小屋) 中をのぞいてみました。割ときれいに維持されています。小丸山への登りで、もう下山されているハイカーが居たので「ずいぶんと早いですね」と尋ねると避難小屋に泊まったとのこと。そのように利用している人もいるんですね。ところで、外から「かんぬき」をされたら中から開けることはできるのでしょうか。少し心配になりました。トイレは使用禁止になっています。
小屋からは、1685峰に向かうと思っていたのですが、そこには上らずに、南に巻くようになっていました。笹とダケカンバの楽しい巻き道です。
経験豊富そうなハイカーが「あのガレ場の右側を上っていくんだよ」と説明してくれました。それからすると二本見えるガレ場の右側を上るのかもしれません。
前袈裟への急登まえの緩やかな笹道です。ダケカンバの間から前袈裟が見えます。
急な登りが始まりました。道がぬかっているので進みづらいですが、木の根っこや笹に掴まって慎重に進みます。
右を見ると後袈裟でしょうか中袈裟でしょうか。
皇海山・鋸山も見えます。
谷には随分と雪が残っているようです。ルートのすぐ脇にも雪があって触れることができました。
急登の最後の難所にはロープが数カ所有ります。登りでは使わなくとも大丈夫だったのですが、下りるときは大いに使わせてもらいました。
難所を過ぎると緩やかな笹原です。
ここからは、南西から南東の眺望を楽しめます。
南西の赤城山です。
南の山々です。鳴神山・栗生山も見えているのでしょうがよく分かりません。ただ、遠くの山は新緑の季節を迎えているのに、手前の山はまだまだというのがよく判ります。
(9:44 前袈裟丸山) 念願の袈裟丸山に到着しました。
三角点。
前袈裟からの眺望はよくありません。少し、先に進むと北への眺望が開けます。
正面が後袈裟丸山です。頂上にハイカーがいるのが見えました。この眼下に八反張はあるのでしょうね。今回は行くのを控えます。永遠に控えるかもしれませんが、もう少し進んで花は見てみたいですね。
後袈裟丸山から西に延びる郡界尾根です。計画では数週間後にそのルートを歩く予定です。
郡界尾根の先に雪山がいくつか見えています。帰宅後、調べてみました。
右から至仏山、武尊山と真ん中辺でうっすらと見えるのが(元の写真で判るのですが縮小したものでは解りづらいです)谷川岳のようです。武尊山。
至仏山
後袈裟から東側を見てみます。左手から、後袈裟、奥袈裟、皇海山、鋸山、白根山、庚申山だと思います。
白根山をアップします。皇海山の右手に少し見えるのは錫ヶ岳のようです。
前袈裟頂上に戻ると随分とハイカーが増えていました。
そろそろ退散することにしました。
前袈裟を下りた辺りで見たシャクナゲ。開花はまだまだ先のようです。
(1041: 避難小屋)
(10:52 小丸山)
(11:17 雨量観測所)
(11:35 賽の河原) まだまだ、これから前袈裟に向かう団体もいます。すっと下の尾根でも団体とすれ違いました。何時頃下山の予定なのでしょう。結構年配者の団体でしたので心配になります。
(11:45 岩山)ここで昼食にしました。この岩山のすぐ下でアカヤシオを鑑賞しながらランチを楽しんでいるグループがいました。なんとそのすぐ近くに、残雪があります。標高はかなり低いこの辺でも雪があるとは驚きです。
登山口直前の階段で見つけたリンドウ(フデ?)。朝は気がつきませんでした。今回は谷筋を通らなかったからでしょうか、小さな花を見つけることはあまりありませんでした。それだけに貴重な写真です。
(12:42 登山口) 約6時間の山歩きの終わりです。駐車場にはマイクロバスが2台止まっていました(下の空き地にも1台止まっていました)。
最後に
帰りに、今後の山歩きの参考にするために、塔の沢登山口、郡界尾根登山口を確認しました。郡界尾根登山口で気づいたのですが。八反張の通行について、東村の掲示には「禁止」となっていますが、みどり市・大間々警察の掲示には「通行注意」になっています。
どちちらでも良いのですが、一本化して欲しいと思います。もちろん、現在東村はみどり市になっていますから「通行注意」が最新の状態なのでしょう。だとすれば、東村の掲示は撤去して「通行注意」をもっと強調して欲しいものです。一番困るのは、ハイカーの安全の為に、尾根の両側をコンクリートで補強しましたという事態ですが、いくらなんでも、それは無いでしょうね。
いつか、五十肩が治った時には、袈裟丸山を再訪して八反張を通行してみたいと思います。
もう一つ、あの「爽快な尾根」はなんという名前なのだろうかと調べましたが、適当なデータが見当たりません。「県界尾根」「郡界尾根」はありますが、ここには名前が見当たりません。ルート名は「弓の手コース」となっているので、「弓の手尾根」「弓の手コース尾根」あたりが適当なのでしょうが、増田宏氏の「袈裟丸山」によると「弓の手沢」は「爽快な尾根」から見える沢より西側の沢です。「沢には名前があるが、尾根には名前がないものが多い」という見解をどこかで読んだような気がしますが、これほど有名な尾根なのですから名前があってしかるべきと思うのですが。
はじめまして。
袈裟丸山ファンの一人です。
アカヤシオ楽しみにしてます。
情報ありがとうございます。
明日、予定してます。
みつまんです。コメントありがとうございます。本当にアカヤシオはすばらしい花ですね。
これからのシロヤシオも楽しみです。今週末は、横根高原の井戸湿原を歩く予定です。
どんな花が咲いているか楽しみです。日光連山の眺望が良いといいのですが。