2011年5月3日 熊鷹山

 今日は佐野市(旧田沼町)の熊鷹山へ行ってきました。以前より興味はあったのですが、震災で、登山口までのルートが荒れているようなので(3/26に三床山に登ったときにドライブで確認)、のびのびになっていました。しかし、花のシーズンでもあります。そろそろ良いかなと決めました。「熊鷹山と周辺の地図http://kumataka.net/kumataka/map/index.html」を参考に、「白ハゲ沢コース」で上って、十二山・井戸尾根・三滝経由で戻るコースです。今回のコースはハイキングコースでもあるのでしょうが、かなり怖い場所もいくつかありました。怖がりの私は、慎重にゆっくりと進みましたが、無鉄砲な方には危険が一杯だと思います。沢コースと井戸尾根では花を楽しむ事もできました。ただ、天候が思わしくなくて、熊鷹山での眺望はよくありませんでした。また、雨の心配もあったので、休憩も少なめで一気に下りてきました。今回も単独行です。

ルート

ルート数値(カシミール3Dより)GPS実績値
距離 9.8Km  標高差 0m(累積 +1352m, -1352m)   所要時間 4時間45分(休憩込み)

行程
熊穴駐車場 -(23分)- 白ハゲ口 -(11分)- 山C沢C分岐 -(28分)- ワサビ田跡 -(18分)- 沢出合 -(27分)- 尾根合流 -(16分)- 熊鷹山 -(23分)- 十二山 -(4分)- 井戸尾根分岐-(16分)- 1045P-(26分)- 宝生山分岐 -(4分)- 山C川C分岐 -(16分)- 三滝 -(34分)-白ハゲ口-(21分)- 熊穴駐車場

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
GPSデータが不正確な部分があります(特に谷部分)。万一このデータを参考にする場合はご注意ください。

(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経過

(7:00 熊穴橋駐車場) 駐車場が一杯になることを心配して早めにでてきたのですか、私が最初の駐車とは、少し拍子はずれでした。途中の西沢駐車場でもまだ車は駐まっていませんでした。
準備して出発。先人に倣って、坂から写真を撮ったのですが、ボケボケでした。替わりに、駐車場からの風景。もえぎ色は始まっていますが、尾根付近はまだまだのようです。

最初はこんな道を歩きます。これでは車でも通れそうですが。
震災の影響か、岩の崩落がいくつかあります。少し片付いていますが。一般車両での通行はやめた方が無難です。
林道の周辺でもツツジが咲き始めています。

対岸には山サクラも咲いています。
(7:33 白ハゲ口) バイクが2台止まっていました。渓流釣りが解禁になったようで、駐車場に着くまでにも随分と釣り客がいました。バイクも釣り客のものかもしれません。東屋の右を奥に進みます。
すぐ木橋になります。かなり朽ちています。できるだけ体重を分散できるようにチャップリンのような足取りで進みます。
この橋はしっかりしていました。
橋を渡るとすぐ、山コースと川コースの分岐です。
山コースに入って、杉林を進みます。
一部、倒木で道がわかりづらい箇所がありますが、すぐ山コースと沢コースの分岐になります。でも「沢コース」の名前は標識にはありません。沢コースはマイナーなルートのようです。この標識から山へ登らず、沢沿いにすすみます。
沢コースの最初の15分は狭い道からすべり落ちないように、体重をできるだけ山沿いに寄せて、危ないところは山に手をついてカニ歩きのように慎重に進みます。格好など気にしません。
でもこの間にいくつかの花に巡り会いました。ヒトリシズカです。
ミヤマハコベ?
ニリンソウ。手前はイチリンソウ?。調べると、やはりニリンソウです。2輪だけでなく1輪3輪もあるそうです。
やっと、滑りそうな狭いルートは終わりました。ここからは沢筋をすすみます。先ほどの道よりは安心して進めます。所々にテープが案内してくれるのでそれに従えば危険はなさそうです。
朽ちかけた橋も渡ります。私は右側の石にしっかりと手をかけて渡りました。
ただ、この橋は渡れませんでした。もしぐらついたら谷に落ちてしまいます(1mぐらいの落差しかありませんが、濡れるのは勘弁して欲しいと思います)。平衡感覚に乏しい私には無理です。手前に大きな木があるのでそこから沢に下りて岩をまたげば、危険もなく渡れます。このルートでは何度か沢を渡りましたが、岩の間隔が踏み石に合っているのか、みんな簡単に渡れました。この橋は撤去した方がいいですね。
(8:12 ワサビ田跡) いつごろまでワサビを栽培していたのでしょうか。
ここからは、右岸に渡って進むのですが、落ち葉が多くて道がはっきりしません。
この先で見た花。コガネネコノメソウ。
コケです。名前不明。
(8:30 沢出合い) この出合を左の沢へ進みます。左の方が小さな沢です。
この沢は枯れ沢です。ときどき「チョロチョロ」程度の音が聞き取れますが、先ほどの渓流の音がなくなり、急に静かになったことに気づきます。標識がありました。
遅咲きのカタクリも見かけます。
これは何でしょう。
この先で、木に「←」マークがありました。右側の尾根もそこはかなり低くなっています。そこを右に上って尾根に至るのが正解だったようですが(後で気づいたのですが)、まだ先にテープがあったので私はもう少し谷を上ってから尾根に上りました。尾根では、「白ハゲ尾根ルート」と合流します。
標識がありました。西沢口ルートとの合流でもあるようです。
尾根から丸岩岳?が見えます。
尾根歩きはいいですね。
ツツジはまだまだです。これが咲く頃はもっと多くのハイカーが集まるのかもしれません。
熊鷹山のシンボルが見えました。
(9:13 熊鷹山)

三角点です。展望台からの眺望です。今日は遠くの山は見えませんでした。
南方向です。丸岩岳からの尾根がこちらへ向かってきます。丸岩岳の右側に薄く見えるのは野峰でしょうか。
西側です。根本山がすぐそこに見えます。その向こうに薄く見えているのは、袈裟丸山と皇海山だと思います。
北側です。中央に見えるのは井戸尾根分岐のピークのようです。その右側に宝生山が見えます。この分岐ピークの右向こう側薄くとんがっている山は何でしょう。帰宅後、カシバードでいろいろと調査してみたのですが不明です。十二山はピークの少し左側のようなのですが見えません。
北東側です。林道が山を刻んでいます。林道は私たちにとって非常にありがたい存在ですが、こういう光景を見ると考えさせられます。
展望台から何カ所かでアカヤシオが見られました。
熊鷹山では1組の中年夫婦と会いました。小戸川から上ってきたそうです。カメラのシャッターを押していただきました。
熊鷹山を出発しました。快適な尾根歩きです。この尾根では数組のハイカーと会いました。
十二山近くの石鴨林道への分岐です。標識は随分とカラフルです。
(9:55 十二山) 十二山は目立たない山でした。今日はここで引き返します。
井戸尾根への分岐の標識です。
ここを振り返ると、アカヤシオが咲いていました。アカヤシオをみながら尾根を下ります。
1045ピーク辺りから、ミツバツツジが咲き始めました。
ミツバツツジとアカヤシオの競演です。
クマの被害でしょうか。
倒木がルートを塞ぎます。左側へ避けて通りました。
次第に険しいルートになります。足下に注意しながらゆっくりと進みます。ときどき足を止めて、花を観賞します。
(10:41 宝生山分岐)わかりやすい標識があります。三滝へ進みます。
ここからは、歩きづらい細道が続きます。滑落にも注意します。
山コース・川コースの分岐。このすぐ近くに炭焼き跡があります。
(10:51 展望台) この標識の先では木々が邪魔になります。この標識の後ろの岩に上るのが一番よい展望だと思います。

三滝を直近で見るには沢に下ります。私は沢に下りたのですが、滝まで行く勇気がありませんでした。木橋がかなり朽ちています。それよりも、左側の岩が崩れてきそうな気がしてやめてしまいました。

左側の岩の下に支えがありました。細腕でしっかりと支えてください。大きな余震がきたら怖いですね。と言うわけで早々にここから退散しました。
三滝を見られなかったのでタイコオロシの滝はしっかりとみてきました。
沢を対岸に渡りますが、簡単に渡れました。
滝をみた後は白ハゲ口へ急ぎます。雲行きが怪しくなってきました。途中、子供連れのグループに会いました。険しいルートをよくぞここまで歩いてきたものだと思いました。お弁当を食べる場所を探していたのかもしれません。
三滝周辺で見た花です。
名前は不明。
フデリンドウ?。
ニリンソウ。
名前は不明(2011.5.19 ワチガイソウ? 「フーさんの山歩ある記」より。2011.05.26 葉の形状が違うようです。現在名前不詳。)。
ヤマエンゴサク。
右下はヤマエンゴサク。中央は不明。
タチツボスミレ?。
(11:35 白ハゲ口) 軽トラックが止まっていました。バイクはありません。
林道脇で見つけた花。ムラサキケマン?
(11:56 熊沢橋駐車場) 一杯になっていました。
帰りにみたところ、西沢駐車場でも7-8台の車がありました。

最後に

白ハゲ沢コースは歩く人が少ないのでしょうか。今日は釣り人一人にあっただけでした。熊鷹山はいくつかのコースがありますので、次回はコースを変えて挑戦したいと思います。好天をねらって行きたいですね。念願の熊鷹山に上れて、少し山歩きに自信が持てるようになったと思います。

今日は天候がはっきりしなかったので、山での弁当はあきらめて一気に下りてきました。車にのって数分すると雨が降り出しました(小雨でしたが)。子供連れのグループどうしたのでしょうか。尾根で出会ったハイカーはどうしたのでしょうか。

しかし、ルートの保全はどのようにされているのでしょうか。自治体の予算も限られているでしょうから、観光地以外のルート保全は厳しいでしょうね。ボランティアに委ねられているのでしょうか。よく「清掃登山」という言葉は見かけますが、古くなった木橋などの保全もボランティア任せなのでしょうか。そういう機会があれば参加したいと思います。といっても五十肩の私では足手まといになるだけかもしれませんが。

昼食は、蓬山ログビレッジでそばを食べました。おいしかったですが、すごい混雑でした。

カテゴリー: 安蘇 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です