2011年4月16日 赤雪・仙人ヶ岳

 昨秋、山歩きを始めて「花」を目当てにあるいたことはあまり無かったのですが、前回の三毳山のカタクリに続いて「花」目当ての山歩きです。アカヤシオを求めて、赤雪から仙人ヶ岳を歩いてきました。ダム下の駐車場から、赤雪山・仙人ヶ岳・猪子峠と廻る少し疲れた山歩きでした。しかし、アカヤシオは見事でした。初めてなので例年と比較することはできませんが、見事だと思います。とりわけ、赤雪から仙人ヶ岳縦走の中間地点のアカヤシオは豪華でした。しかし、仙人ヶ岳から猪子峠に至る尾根では、少し雨に降られたり、風に吹かれたりで、狭い尾根に神経を使って、ゆっくりと見ていられませんでしたが、花は少ないように思いました。
今回も単独行です。余震が続いているので妻は留守番です。

ルート

ルート数値(カシミール3Dより)GPS実績値
距離 13.8Km 標高差 0m(+1244m,-1244m) 所要時間 6時間40分(休憩含む)


ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経過

(7:45 駐車場着) ダム下は桜が満開でした。私が最初の1台でした。

(8:00 歩き開始) 石段を登ると、その上の駐車場にはバスが到着したところでした。全員山歩きの格好です。今日は賑やかな歩きになりそうです。
ダム湖畔も桜満開です。
桜の下にはこんな看板がありました。そういえば、前回この看板の対岸の辺に瓶にさした花がありました。交通事故ではなく自殺だったのかもしれません。
(尾根道登山口 8:16) 前回はここへ下りてきました。今回は沢ルートという選択もあったのですが、アカヤシオを見るために尾根ルートにしました。このルートは登りばかりで疲れますが。
最初は、杉林を行きます。
尾根にでるまでに見つけた花。名前はわかったら後で追記します。
赤雪まで0.7Kmの標識を過ぎてから200mぐらいすすんだ所から、アカヤシオの花が見られました。
別のツツジも準備をしています。
(9:08 赤雪山頂)少し休憩。今日は少し暖かいのでのどが渇きます。
ここからは、初めて歩くルートです。ネット調査によると、かつてはルートを見失う危険もあったようですが、今では整備されてルートを見失うことがないという事です。しかし、地図で現在位置を確認しながら進むことにしました。
(9:15 赤雪出発) 尾根道を進みます。
このルートには下のような石柱がいろいろなところに埋め込まれています。何かの境界を示しているのかもしれませんがよく分かりません。
途中、枯れた松がありました。マツクイ虫にやられたのか落雷にやられたのかは判りません。しかし、しっかりと生きている松もあります。

(9:34 標識) 仙人ヶ岳まで3.5Kmとかかれた標識で左に折れます。
この標識から300Mぐらい進んだところから、石祠のあたりまでに見事なアカヤシオが見られました。
しかし、仙人ヶ岳まで2.6Kmの標識から1.8Kmの標識まではアップダウンがきつくなります。しかし、やせ尾根ではないので、しっかりとアカヤシオを見ることができました。上った先にはアカヤシオ、下りる所にアカヤシオという具合です。アカヤシオは起伏の多いところを好むのでしょうか。

アカヤシオに目が合ってしまいました。


上り下りのアカヤシオ。
(10:29 石祠) 石の祠がありました。ルートをまっすぐ進むと飛び降りることになるのですが、祠のすぐ前を通らせてもらうと安全に下りる事ができます。
(10:38 三角山) 仙人ヶ岳まで1.3Kmの標識があります。
この標識を過ぎて、本日初めてハイカーに会いました。後ろの方からはグループの声がずっと続いていたのですが、行き交うのはこの青年2人が初めてでした。
この辺りは県境です。下の写真で右手が群馬、左が栃木です。どうして、栃木は杉を植えてしまったのでしょうか。せめて、手入れができていれば良いのですが。切った木の始末もできていません。
おおきなどっしりした岩に遭遇します。この写真は仙人ヶ岳側から撮ったものです。
この先に、直進を阻む岩が出てきます。しかし、左に巻き道がありました。巻いた後で、どうなっているのだろうと戻った足跡がGPSに記録されています。
松田ダムへの分岐です。仙人ヶ岳東峰の少し赤雪寄りにあります。でもかなり細い道のようでした。
(11:11 東峰)
(11:15 仙人ヶ岳) 頂上に到着しました。
三角点です。上ってきた人が次々と触っていきます(初めての人へ触るようにすすめている人がいました。私はそのようなルールは知らなかったのですが)。そのせいか少し欠けています。触るだけで欠けるとは思えないのですが。まさか記念に削って持ち帰る人はいないでしょうね。
ここで、お昼にしようと座る場所を探しているときに、地震が起きました。山で感じる地震は少し不気味です。(帰宅後のニュースで、茨城県南部震源で一連の余震とは別物。自宅付近は震度4とききました。)
仙人ヶ岳山頂は賑やかでした。20-30人ぐらいが休憩しています。さすが人気のある山です。私の近くで休んでいる男性ハイカーは、ベテランハイカーのようでいろいろと話してくれました。ラーメンを作り始めました。ザックにはかなりの水を持ち歩くそうで私にはできそうもありません。私が、いつものセブンイレブンのおにぎりを食べ終わった頃に前の山を見ると、随分とかすんできました。ゆっくりしていられないので、早々に下山を始めました(11:34)。

(11:52 熊の分岐) ここに着く頃には小雨が降り始めました。私は、まだレインウエアを着て歩いたことがありません。ひとまず、本降りになる前にザックの奥から取り出して、すぐ取り出せるように上に置きました。
雨はそれほど降っていないので、アカヤシオを見る余裕があります。
 しかし、赤雪・仙人ヶ岳ルートよりは花が少ないような気がしました。
松田ダムが見えます。山火事跡ということですが、ススキ越しに見るのは残念です。
これから進む尾根筋が見えます。
雨はやみましたが、痩せた尾根を進むのは気が抜けません。
(12:16 宗の岳)
ハゲ山を背景にアカヤシオ。
厳しいルートが始まりました。私は、こういう岩を上るのは良いのですが、狭いルートが苦手です(高所恐怖症なのです)。そして、今年から症状がでてきた五十肩(左だけなのですが)が堪えます。
(12:36 犬帰り) 迷わずに、巻き道へ廻りました。でも、巻き道はせり出した岩の下を通ります。地震があってあの岩が落ちてきたらと考えるとぞっとします。必死になって歩を進めます。
それで、肝心の岩場の写真を撮るのを忘れました。五十肩が直ったら今度は岩場に挑戦しましょう。

(12:44 維の岳) カシミールに添付されていた「236仙人ヶ岳」によると、「宗の岳・維の岳・犬帰り」の順なのですが、この山名板が合っているとすると「宗の岳・犬帰り・維の岳」の順です。どうなんでしょう。よく分かりません。

ここから先も緊張する狭い尾根歩きが続きます。そして、やっと猪子峠につきました。本当はできれば、「東尾根分岐」で松田方面に下りたかったのですが、そのルートを見つけることができませんでした。有ったのでしょうか。
(13:01 猪子峠) 尾根歩きは終わりました。 でも、仙人ヶ岳入口を示す標識は地面に落ちていました。少し寂しいです。
猪子峠からは荒れた遊歩道から舗装道路に入ります。林道からの登山道入口の標識です。根本が朽ちて今にも折れてしまいそうです。猪子周辺のルート整備が必要ですね。何とか手立てはないものでしょうか。
ここからは、舗装道路をゆっくりと駐車場まで進みます。県道218号沿いでこんなのをみました。
足利市で温泉を販売しているのです。自動販売機です。おもしろいですね。でも利用している人はいるのでしょうか。松田町の集落は花盛りです。山だけでなく麓でも花一杯なのはいいですね。


やっと、駐車場に戻ることができました(14:30)。ダム下は、花見客で一杯でした。でも花を見ていると言うよりバーベキューなどを楽しんでいるようです。

最後に

アカヤシオは十分に楽しむ事ができました。その点で赤雪山からの縦走を入れたのは正解でした。しかし、猪子への尾根ルートで疲れがでて十分に楽しめなかったのが残念です。こんどは、猪子峠・仙人ヶ岳・岩切というルートで尾根を楽しみたいと思います。でも、余震が落ち着いてからにしたいと思います。

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