2011年4月2日 三毳山

 4月の最初の山は佐野の三毳山(みかもやま)です。カタクリの群生で有名な場所が2カ所あります。例年ですとカタクリは3月で終わるのでしょうが、今年は今が最盛です。南駐車場から、北の佐野市カタクリの里までの往復をしてきました。標高が低いので簡単だと思って、この往復の後に、唐沢山・諏訪岳往復もと考えていたのですが、意外と疲れてしまい、この往復だけで帰ることにしました。距離は短いのですが、カタクリを見るために2度山を下りることになります。登りは結構きついですね。ただ、ハイカーは多く、カタクリの里を除いても100人ぐらいには会ったのではないでしょうか。
カタクリはちょうど良い時期でした。尾根のツツジはまだまだですが。
妻はケガのため休みで、今回も単独行です。
(2011.4.9 変更)

ルート

ルート数値(カシミール3Dより)
距離 8.0Km、標高差 0m(+776m , -776m) 所要時間 3時間40分(休憩含む)

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経過

(8:40 駐車場)歩き開始。すでにかなりのハイカーが到着しています。三毳山は駐車場が東西南北にあって、また、トイレも山中にまで水洗で完備している恵まれ過ぎた場所です。最初は舗装された道を進みます。この道をフラワートレインが運行しています。
脇に、ツバキが咲いていました。
途中、フラワートレインルート脇に、早咲きの桜が咲いていました。濃いピンクですばらしかった。「シュゼンジカンザクラ」と言うらしい。
登りが険しくなります。「日本武尊の足跡石」という標識があるのですが、どれがその石なのか不明です。しかし、登りは結構きついです。右の歩道ではなく、左の岩の道を進みます。
(8:55 三毳神社) 鳥居をくぐって、石段を登ると三毳神社に到着。
左手から奥に進むと、「蝋燭岩」。
パラグライダー飛び地。東南の眺望がひらけます。ただし、本日の視界は不良。
開けた尾根歩きは楽しいですね。
(9:06 中岳) 中岳山頂に到着。三角点があります。山名板は少し疲れています。
(9:20 県立公園内のカタクリ群生地) 中岳からはかなり下ってきます。こちらのカタクリはまだ時間が早かったので開いたモノが少なかったです。カタクリは朝は花を閉じていて10時頃から開き始めるようです。
一端、群生地を下まで下りて、また尾根に向かって上っていきます。
この登りの右手で見つけた花です。スミレの仲間のようです。
これは何という名前なのでしょうか、
尾根に到着。「みかもの関跡」となっていますが、「伝承」という追記があります。三毳山の周辺は平地が多いですからあえて、山中に関所を設けるというのも不思議です。
(9:37 花籠岩) 地元の人が花を供えたということです。豊作を祈願したようです。
この辺を歩くと、サカキの木がたくさんありました。先週の三床山ほどではありませんが、こちらも植生は似ているようです。
青竜ケ岳手前の登りです。結構険しいです。
(9:56 青竜ケ岳) 山頂です。「三毳山」という山はありません。この山塊全体が「三毳山」なのでしょう。青竜ケ岳は三毳山の最高峰です。

アンテナがあります。栃木テレビのアンテナという事ですが。私は栃木テレビを見たことが無かったのですが、今回の地震で、地元の情報を得るために何度か見ました。

木々にじゃまをされて眺望はそれほどよくありません。
頂上を下りるとすぐ、岩に囲まれた小さな祠があります。三毳山も両毛の他の山と同じく岩の多い山です。

尾根ではまだまだツツジには早いのですが、こんな花が咲いていました。名前はわかりません。
(4.12追記 どうやら ミヤマウグイスカグラという名前らしいです。)

(10:15 佐野カタクリの里) カタクリが咲き誇っています。まだ、満開とはいえないのでしょうか。ハイカー・カメラマンもたくさんいます。

少し、花のアップを撮ってみました。三脚なしで撮ったので、なかなかうまくとれませんが。
カタクリに混じって、「アズマイチゲ」も咲いています。帰宅後、名前を調べました。この花も昼に花びらが開くようです。
カタクリ群生地の最下部です。ここから、山ツツジの道へ回りました。
カタクリを見るために下りた分、また上らねばなりません。
(10:46 カタクリの里東ピーク) 三角点もあります。ここから、カタクリの里への分岐への途中に、青みがかった岩がある尾根道があります。いい雰囲気です。
後は、来た道を一気に戻って行きます。しかし、ハイカーの数が増えてきました。青竜ケ岳でも一杯の人が休憩していました。
関所跡からは少し来た道とは異なるルートを歩きました。
(11:25 犬岩) 他にも岩があったのですが、これが一番「犬」のようでした。左が頭で、亀のようにも見えますが。
いい雰囲気の尾根道です。青松がいいですね。
この先の東屋の近くで、少し休憩しました。
ハングライダー飛び地の南を西に曲がって、富士見展望台の方へ行ってみました。
硯石です。弘法大師がここで墨をすっても書をしたためたそうです。たしかに、平にはなっているのですが。
天狗岩です。上まで上った形跡はありますが、怖がりの私はやめました。多分上まで上っても眺望は良くないと思います。
(11:55 富士見展望台)  山には似合わない異様な雰囲気ですが、近くのこどもの遊び場所に合わせたモノなのでしょう。関東の富士見百景の1つらしいです。

展望台からの眺めです。
南東方面。渡瀬遊水池が見えるはずなのですが、もやがかかってよく見えません。右に見えるのは東北自動車道路です。
北西方面です。唐沢山・諏訪岳が見えているはずです。もうすこし、西よりを見てみましたが、大小山の「大小」は見えませんでした。
鞍掛石。上杉謙信が関東に来たときにここで休んだらしいですが、馬に乗ってここまで上ってくるのは大変だったでしょうね。
夫婦岩(めおといわ)。付かず離れずの距離感が絶妙と言いたいのですが、少し離れすぎていませんか。倦怠期の夫婦岩でしょうか。
(12:22 南駐車場)出発地に戻りました。朝より、随分と車が増えています。

感想

カタクリの写真撮影で、時間は多めにかかってしまいました。尾根のツツジが咲いた頃にまた来てみたいものです。ところで、三毳山にはカタクリの群生地が2カ所あるのですが、南側は、栃木県立みかも山公園に一角で、北側(こちらの方が本家であり、大規模)は佐野市の「カタクリの里」です。管理者が異なるからでしょうが、「みかも山公園」のハイキングマップには「青竜ケ岳」までしか載っていません。ぜひ三毳山全体のマップを載せて欲しいものです。
帰りは、岩舟の「小三郎」によって、生姜チャーシュウラーメン大盛りを食べました。スープ薄味、麺やわらかめの「おぐらや」系の佐野ラーメンです。

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