2012年1月14日 桐生八王子丘陵西側

桐生八王子丘陵を歩いてきました。最初は西側・東側両方を歩く予定だったのですが、西側だけでやめてしまいました。東側は後日の楽しみにしておきます。
八王子丘陵は典型的な里山だと思います。至る所に分岐があって、麓のいろいろな集落から上ってくることができます。かつては薪集めの為の山道だったのでしょうが現在は健康の為のハイキングコースとして大いに活用されているようです。大勢の軽装のハイカーに会うことができました。
荒神山周辺は見事な里山です。看板によると東武鉄道の管理下にあるようなのですが、クヌギ林がきれいに残っています。今の季節が一番でしょうが、真夏でも、この場所に訪れて木陰で風を楽しみたいと思いました。
なおこの山域にについては地元の「やまの町桐生」「楚巒山楽会」のページに豊富な情報があります。私もそれを参照させていただきました。

ルート

ルート数値 距離9.8Km  標高差 (+670m, -670m)  所要時間 3時間50分(休憩込)行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
  南駐車場-(10分)-籾山峠登山口-(45分)-茶臼山分岐-(10分)-茶臼山-(10分)-茶牛山分岐-(30分)-荒神山-(30分)-茶臼山分岐-(50分)-籾山峠登山口-(10分)-南駐車場

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

経過

(茶臼山まで)
南駐車場は広くてトイレも完備していました。県道を上って籾山峠へ向かいます。途中、山を大胆に削って堀り込んでいる採石場横を通ります(山を買うと云うことはその地下も買うことになるのですね。どこまで掘っても良いのでしょうか)。登山口はすぐ判りました。桐生市のハイキングルート案内板があります(判りづらい案内板でした。誤表示もありました)。そこから山道に入ります。

籾山峠の上辺りから西に入っていきます。このルートは表示板がたくさんありました。そんなにいらないよと思うほどです(肝心なところになかったりしますが)。クヌギ林の稜線を上っていきます。
山道には落ち葉が積もっていますが、かなりこなれていてハイカーが多いことが窺われます。

275峰に到着です。この山名板、シンプルでかつ判りやすくていいですね。
ここからは南方向に180度の眺望が楽しめます。
西方向の榛名山系です。浅間山はよく見えませんでした。
南西の秩父方向の山なのですが、よく見えません。
麓の藪塚温泉の一部でしょうか。
両脇が竹藪に覆われた道を進みます。
山中は表示板だらけです。堂々としたものから、
下で控えめにしているものまで。

控えめなものもいろいろあります。

山道の真ん中に堂々とした庚申塚があります。ここから、戻りかげんに数分上ると水道山です。
庚申塚から北方向に数分で「古井戸跡」の標識があります。そこが、八王子山分岐です。
古井戸跡です。昔、城塞があったようです。山ですからかなり深く掘らないと水が出なかったでしょうね。「つるべ」で水を汲んでいたのでしょう。
これは何の石碑なのでしょうか。「籠山千日満行所」と読めますが、「かごやま」なのでしょうか「こもりやま」なのでしょうか。千日この山にこもってその満願の記念碑と推察できるのですが、詳細は不明です。
山名由来の石碑です。「八王子」がどのような意味なのか不明ですが、南紀の熊野街道には宿泊場所としての「王子」がたくさんあります。それと同じような意味合いなのでしょうか。
分岐に戻って数分西に進むと茶臼山分岐です。
鉄塔のそびえる茶臼山が見えます。
分岐からは一端下って上り返すと10分で茶臼山です。
三角点もあります。

大勢の方が眺望を楽しんでいますが、風が強くてゆっくり楽しむという訳にはいきません。
北東方面です。足利の大岩山・行道山が見えていると思うのですが。
袈裟丸山方面です。真北に前袈裟を臨む角度になります。皇海山はその奥に隠れているのでしょう。手前の山脈の一番高くなっているのが吾妻山で、その右手山頂では反射板がオレンジ色に輝いています。

赤城山方面です。鍋割山のユニークな山容が見えます。

(荒神山まで)
茶臼山分岐まで戻って、西に進んでいきます。檜の林が右に、左に出てきます(両方に出てこないのが良いですね)。落葉樹にはクヌギ以外にヤマザクラもあるようで、春が楽しみです。
南に檜林がある箇所で山道脇に「桐生市基準点」を見つけました。地図で242mの表示がある場所です。

次第に檜が薄れて、左右とも明るい林相になります。
バンガローがあって、宿泊客の楽しそうな声が聞こえました。道は、バンガローの柵にそって進みます。
荒神山に着きました。自生の木を柱に利用した東屋がありました。下で休んで居ると風が吹く度にギシギシと音がして木が悲鳴を上げているようです。
目立たない山名板がありました。
荒神神社も祀られていました。説明板に、かつてこに有ったのだけれど故有って別のところに移っていたが平成15年にここに戻したと書いてありました。私は四国の生まれですが、生家にはかまど(薪で飯炊きをしていました)があったので、台所には「おこじんさん」として荒神を祀っていました。松の枝を枯らさないように供えていたのを思い出します。家を新築してからは祀っていませんが。荒神は「防火」の神様です。
この荒神山の周辺は見事な雰囲気です。冬は陽ざしが下草まで届きます。多分夏は木漏れ日の中を涼しい風がながれるのでしょう。荒神山の先まで歩いて見ました。
北側に尾根が少し伸びていました。すばらしい景色です。少し戻ってこの林相を楽しみながら昼食にしました。

(終点の終車場まで)
昼食後は一気に籾山峠に戻って、八王子丘陵の東側へ廻ろうと思っていました。しかし、途中で「くさり場コース」という標識が気になりました。どんなクサリ場か見てみよう。しかし、どんどん山を下りていくのですが、クサリ場はありません。ついに山を下りきったところでそのクサリ場を見つけました。一体何の為にこんなクサリ場を作ったのでしょうか。むりやり表土をはがして石を出してそこにクサリ場を作っています。練習のために作ったにしては傾斜が緩やかすぎます。がっかりして尾根まで戻りました。
こんな無駄なことをしている内に時間を費やしてしまって、八王子丘陵の東側に行くのが億劫になってしまいました。東側は次回に歩く事にします。入口だけは確認しておきました。県道の籾山峠の少し南側にありました。西側の入口からは5分ほどずれています。

 (まとめ)
なんと言っても、荒神山周辺の林相が気に入りました。いいでね、今度は荒神山だけでも訪れたいと思います。四季折々の空気を味わいたいと思います。

 

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2 Responses to 2012年1月14日 桐生八王子丘陵西側

  1. たそがれオヤジ のコメント:

    こんにちは。八王子丘陵にいらっしゃいましたか。私には地元の山脈です。
    八王子丘陵も、みつまんさん未訪の東側、特に、唐沢山ばかり歩いていたのですが、先日、初めて西側を含めて縦走いたしました。西から東に向かったのですが、西側は整備されていて、確かに歩きやすいですね。
    籾山峠をはさみ、西から東に乗り換えといったところなのですが、私の場合は、みつまんさんが下られた赤布ゲートから乗り移った形でした。しばらくは、ヤブっぽい個所が続きますが、東側もまた、コースから外れてみると、奥深いところもあって、なかなかおもしろいですよ。
    終点は唐沢山になるでしょうか。以前のようなヤブは解消され、遊歩道が続いていて、気持ちのよい歩きになります。この時期でしたら、あまりハイカーさんもいませんから、静かな歩きを楽しめますよ。
    西は桐生から入られたのでしたら、今度の東は、藪塚か、太田の菅塩沼から歩かれるのもいいですよ。西上州の山や浅間山の展望もいいですよ。

    • mituman のコメント:

      コメントありがとうございます。この丘陵、チゴユリやカタクリもあるようで、是非その季節にも歩きたいですね。東側は推薦していただいた菅塩沼から歩いて見ようと思っています。

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