2012年7月7日 至仏山

ある登山教室の講習で至仏山へ行ってきました。予報段階から完全に雨。個人の計画だったら前日に中止を決めているでしょうが、登山教室の講習ですから雨でも出かけます。「ひどい雨になればコースを替えることもあります。また途中で引き返すこともあります。」と説明がありましたが、結局、計画通り鳩待峠から至仏山を報復してきました。
雨の中をこれだけ歩いたのは初めてです。頂上近くでは滑りやすい露岩も多かったのですが、なんとか無事歩き終えました(ペースはかなり遅かったですが)。これも良い経験だったと思います。距離も累積標高もたいした数字ではないのですが、疲れた歩きでした。
花はたくさん見ることができました。しかし、今回は団体行動でしたので写真の枚数はぐっと減っています。おまけに雨が強いときは写真が撮れる状況ではありませんでしたので、写真に残せなかった花もかなりあります。花の写真は後にまとめました。

ルート

ルート数値 距離9.7Km  標高差 (+725m, -725m)  所要時間 7時間00分(休憩込)

  行程
  鳩待峠-(110分)-オヤマ田代-(35分)-小至仏山-(70分)-至仏山-(55分)-小至仏山-(35分)-オヤマ田代-(100分)-鳩待峠

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
 今回は尾根歩き中心なのでコースがぶれていません。同じルートを往復しても軌跡がぶれていることが多いのですが。

経過

8時過ぎに鳩待峠に到着。心配していた雨は降っておらず、至仏山・小至仏山の稜線も見えていました。しかし、準備中に雨が降り始めて最初から雨具を付けて歩き始めることになってしまいました。
山道は尾根にそって延びていますが、かなり掘り込んだ場所もあって雨がひどくなると歩くのは困難になると思います(昨年の霧降高原を思い出しました)。しかし、雨は次第に弱くなってきました。
1866峰の東で最初の休憩です。雨がやんだので一端レインウエアを脱ぎました。しかし、40分後ぐらいにはまた着ることになります。かなりガスがでて眺望はまったく効きません。1935峰あたりから、岩が多くなってきました。雨で滑るので用心して登ります。

山道近くにはまだ雪の残った谷があります。道にも多少の雪は残っていました。
 小至仏山手前では雪渓が残っていました。
小至仏山に到着。狭い山頂でした。先へ急ぎます。
至仏山への稜線もかすんでいます。
 小至仏山から至仏山までは花と眺望の尾根のはずでした。しかし、眺望は開けませんでした。高所恐怖症の私には西側の崖は見えない方が良かったのかも知れませんが、尾瀬ヶ原・燧ヶ岳方向は見たかったですね。花は岩の間にたくさん見ることができました。

また、この尾根ではかなりの歩行者とすれ違いました。この天候なのに。

この尾根はとにかく岩が多くて、それも滑りやすい岩で注意して歩を進めました。蛇紋岩なのだそうです。
左側(西側)は大きく崩れています。写真には撮れませんでしたが。
至仏山に到着しました。
三角点。
 少し休憩して、戻りました。
雪渓では、歩き方の講習を受けました。しかし、なかなかその通りには歩けません。ストックを持っていなかったら滑っていたでしょう。
下りは上り以上に疲れましたが、皆さん無事下山できました。石や木道で滑った方もかなりいたようですが、ケガはしなかったようです。私も木道で滑ってしまいました。それも傾斜のない所でした。油断してはいけません。

オヤマ田代までに見た花

シラネアオイ。雨に打たれて元気がありません。歩道脇には数株しかありませんでした。

ムラサキヤシオ。これも数株しか花を咲かせていませんでした。オオカメノキの白い花も見えています。

 雨に打たれてかわいそうです。

 クモイイカリソウ。蛇紋岩での変性だという事です。
イワナシ。
ミヤマカタバミ

 ピンクがかった花弁のものも。

ミツバオウレン。普通花弁は5弁ですが、4枚のものもあるようです。
エンレイソウ 

小至仏山手前からの岩稜尾根で見た花。

イワハタザオ。たくさん見ることができました。
ホソバヒナウスユキソウ。これもたくさん見ることができました。蛇紋岩が変性させた花だそうです。環境に生きるのですから変性しても仕方ないですね。でも政治家の変性はNOです。

コケモモ。
ヒメシャクナゲ。

 ユキワリソウ。

 ジョウエツキバナノコマノツメ。名前にスミレが入らない不思議な名前のスミレだそうです。葉が馬の爪に似ているということです。命名権は発見者にあるのでしょうが、誤解を防ぐためにも「スミレ」は付けて欲しかった。私なら「マルバキスミレ」でしょうね。でも実際に命名権を持ったらもっと悪趣味な名前を付けるかも知れません。

 マイズルソウ。登山口からたくさん見ることができたのですが、尾根でやっと撮れました。

 名前不明(イネのように延びています。花がどうなるかは不明です)。

 タカネシオガマ。

見たけれど写真に残せなかった花(オヤマ沢田代では1枚も写真が撮れませんでした)。
ギンリョウソウ・ウロジロヨウラク・ベニサラサドウダン・チングルマ(花、果両方)・イワカガミ・ゴゼンタチバナ・シナノキンバイ・ミヤマキンポウゲ・ショウジョバカマ など、他は思い出せません。

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