2011年7月23日 日光白根山(湯元から)

 日光白根山へ行ってきました。外山尾根から登って、中ッ曽根で下りてくるコースです。距離はそれ程でもないのですが、疲れました。「疲れた『みつまん』」「疲れた」というのは私の枕詞になりつつあるようです。累積標高が大きいと言うことよりも、歩きにくさで疲れたような気がします。しかし、すばらしい眺望でした。あの景色を見ることができただけでも、今回の山行は大きな価値があったと思います。先週の山行は暑さに負けましたが、今回は快適でした。
しかし、外山尾根・中ッ曽根は厳しいルートです。雨の時は絶対に歩きたくないですね。とりわけ中ッ曽根は雨の時は滑って危険だと思います。五色山で会った人の話によると、まだ外山尾根の方が、木の根などに掴まりやすいので下りやすいとの事です。

ルート

ルート数値 距離13.8Km  標高差 0m(+1,740m, -1,740m)  所要時間 8時間30分(休憩込)

  行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
  駐車場-(25分)-登山口-(100分)-天狗平-(20分)-前白根山-(30分)-避難小屋-(60分)-奥白根山-(60分)-弥陀ヶ池-(50分)-五色山-(30分)-国境平-(100分)-駐車場

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経過

(自宅-湯元) 自宅を3:30に出発。いろは坂に入るときに空を見るとかなり雲がかかっていたので心配したのですが、坂を登るにつれてどんどん晴れていきました。湯元では快晴。山の天気は悪くなるのが早いが、良くなるもの早いものだと感心しました。要するに変化が早いと言うことでしょうか。5:40、公衆トイレのある駐車場に到着。小学校の体験学習できているのか観光バスが10台近く駐まっていました。5:55歩き開始。

(登山口まで) 外山尾根ルートへの登山口へは、駐車場から、交番の前の道を西に山方向へ直進してスキー場へ向かいます。スキー場では砂利道を進みます。青空と山の緑、すばらしい光景です。終点では、現在工事中でした。何の工事か不明ですが、この左手の階段が登山口です。そこのベンチで少し休みました。
(外山尾根-天狗平) いろんなサイトで外山尾根コースが荒れていると書かれていましたが、そのとおりでした。登山口から尾根に登り切るまで気の抜けない歩きになります。
少し、登ったところに不釣り合いなすばらしい標識があります。
この標識は歌碑になっています。雪崩で遭難した登山者を悼んでいるという事です。
「白根山新雪匂う友のため 倒れし君らのみ××崇し」 後ろが読めません。
この道は急傾斜です。木の根が張りだしているので、それに掴まって上っていきます。一部ザレ場もあるので慎重な足運びが必要です。写真を撮ることも忘れて上りましたので、この写真だけです。
登山口から約80分で尾根にでます。ここからは歩き安い尾根道です。

天狗平で休憩しました。名前のとおり少し平になって木陰での休憩にもってこいです。

(天狗平-前白根山) 天狗平からも歩き安い道が続きます。
樹木はすぐ無くなり、眺望の良い尾根道になります。誰かが「天空の回廊」と名付けた尾根の後方に白根山がそびえます。

その少し南側です。中央の青い山が皇海山だと思います。今日は眺望が開けたのですが、皇海山が見えたのはこの時だけでした。これ以外は、雲に邪魔されて雄姿をみることはできませんでした。前白根山に到着。白根山を見上げます。
五色沼です。湖面の色がこれこそ瑠璃色でしょう。

(前白根山-避難小屋)
前白根山からの下山道はザレ道です。ゆっくりと進みます。これから進む道が尾根にしっかりと見ることができます。五色沼への道も見えます。
尾根から南側を見ました。手前のV字谷が有名な庵沢です。今日も沢を歩いている人がいるのでしょうね。中禅寺湖が見えてその手前の小高い山が高山でしょう。中禅寺湖の先に半月山・社山・黒檜岳とならんでいます。こうしてみると、社山・黒檜岳は高低差が少ないですね。この両峰の尾根も8月中に歩きたいと思っています。迷わないようにしないと。
尾根を標識に従って右に下ると、避難小屋です。中を見ようとしたのですが、入口の戸が重くて動かなかったです。根性なしの私はすぐ見ることを諦めました。右下は宇宙人ではありません。登山者の顔が入ってしまったので消したものです。
小屋の前で休んで居ると子鹿が近づいてきました。今回の山行で鹿は4頭みました(山で3頭。いろは坂で1頭)。

(避難小屋-白根山頂)
小屋から白根山頂を目指します。最初は歩き安い窪地の草原です。こういう景色もいいですね。
標識で右に折れて、山登りの開始です。
最初はダケカンバの中を進みますが、次第に木が少なくなります。
木がなくなると、岩の間を歩くようになりますが、ザレ場が多くて足元の安定しないところも多いので注意は必要です。
東に、前白根山を見ます。木のないところが前白根山です。
南に錫ヶ岳を望みます。来年には錫ヶ岳に挑戦したいと思っています。皇海山は雲で隠れています。
東を遠望すると、男体山の雄姿が見えます。
あと少しで頂上です。
頂上は登山者で一杯です。

ロープウエイ山頂駅方面からのルートが見えます。随分と多くのハイカーが歩いています。避難小屋方面へは下りる人は多いのですが、登ってくる人は少ないですね。白根山へのルートの利用度は、1:丸沼ロープウエイコース、2:菅沼コース 3:金精コース、4:湯元コースでしょうか。
山頂下の登りです。
頂上に到着しました。私の登った最高峰です。山頂は人だらけです。人なしでこのような写真が撮れたのは奇跡です。長居はできませんので、記念写真を撮るとすぐ下りる事にしました。
山頂はキレットで大きく2つに割れています。南西側に最高峰がありますが、北東側にも休んで居る人が大勢います。弥陀ヶ池に下りるには北東側に渡らねばなりません。
少し下りて北から回り込んで北東側へ渡ります。多くのハイカーがいるので怖さは感じませんが、滑落すれば一巻の終わりです。

(白根山-弥陀ヶ池)
白根山降り口から弥陀ヶ池を見下ろす。
山頂北側も崩落箇所が多く、その崖からガスが登ってきます。
弥陀ヶ池への下山道も岩がゴロゴロしています。途中から下りてきた道を振り返りました。
これからの先を見下ろします。
このような道なのですが、結構年輩の女性ハイカーが登ってきます。恐るべし。
途中、道の脇の木陰で休憩しました。
下山道を下りて、弥陀ヶ池に向かう道で、鹿を見ました。
弥陀ヶ池に到着。肝心の池の写真は取り忘れました。この池の西側に木道が作られていて、それを北に行くと菅沼登山口に至るようです。

(弥陀ヶ池-五色山)
弥陀ヶ池から、ミネザクラの林をみながら少し行くと五色沼への峠に着きます。草原になっていて、ここでも鹿を見ました(写真中央に茶色が見えていると思います)。峠を左に登ります。

数分登るとまた草原にでます。
 草原から一端おりて再度登ると、五色沼・五色山・弥陀ヶ池の分岐標識があります。これを五色山方面に折れます。
五色山への尾根にでると、爽快な尾根ルートです。
尾根上に沼があって、木が沼上に覆い被さっています。周りの木はまっすぐ伸びているのですが。冬の豪雪のせいなのでしょうか、原因は分かりません。
五色山に到着。数人の登山者が休息していました。私が待っている間にも、数人、登ってきました。これから、金精方面に下りるという人の話によると、かつて雨の日に中ッ曽根を下りて苦労したそうです。雨の日は、外山尾根の方が、木の根に掴まって下りられるのでましだ、と云っていました。今日はいい天気なので大丈夫でしょう。

(五色山-湯元)
まず国境平へ向かいます。最初は歩き安い尾根道なのですが、次第に傾斜が急になって下りていきます。約30分弱で国境平です。ここを右に折れて、湯元へ下りていきます。下りていく登山者に会うことは無かったのですが、登ってくる5-6人のパーティには4隊会いました。みなさん、若くて、高校生かひねていない大学生のような感じでした。行き違うときにはリーダーが指示して大きく道を開けてくれました。
最初は、歩き安いのですが。
次第に、道が掘れてきます。1m近い落差もあって、掴まるものがあると良いのですが、それがないとどうしようかと悩みます。私が一番なやんだ地点。下りてからの写真です。掴まるところがないのです。下には滑った跡がたくさんついています。しかたないので、古木の節に掴まって後ろ向きに飛び降りました。

とにかく堀り込みが大きくて、2週前に雨に遭った赤薙山のキスゲ平の道はここまで堀り込んでいなかったので歩くことができましたが、この道は、雨が降れば絶対に歩くべきでないと思いました。
最後の急下りを下りていきます。

国境平から約80分で、歩きづらい山道から解放されます。そこから10分で登山口に着きます。ここから数分おりた所にも立派な登山口の標識があるのですが、これは古い登山口のようです。
湯元の駐車場の近くに着きました。中ッ曽根から登るときは、駐車場から「もみの木通り」を左に進めば良いようです。
ところで、中ッ曽根を下っているとき、右手を見ると、まだ白い雪の残っている谷がありました。今年は本当に雪が多かったようです。

いろいろな方向から見た日光白根山(既出以外)

前白根山手前の樹林の切れ目から見た白根山。いい天気でした。雲が面白いですね。何かがワープしているみたいです。

阿弥陀池から見上げた白根山
五色山からみた白根山。こちら側は崩落が激しくて登れそうもありません。


本日見た花

スキー場、ゲレンデで見ました。名前不詳。

前白根山から下りたところの尾根でみました。コケモモ。

前白根山から下りたところの尾根でみました。ハナニガナ。
前白根から避難小屋に下りる尾根に群生していました。一番の早咲きをとらえたのですが、名前不明(ハンゴンソウのようです)。
ヘビイチゴ?おいしそう。
オトギリソウ
白根山へのザレ場横に群生。

避難小屋から白根山へ登りかけた林のなかで。フキのような葉に花が咲き始めていました。マルバデケブキのようです。黄色い花になるようです。

白根山から弥陀ヶ池に向かう途中で、休憩したらその横に。花は無いのですが、コケモモのようです。

ミネザクラのサクランボウ。食べられるのでしょうか。弥陀ヶ池から五色沼方面に少しのぼった所でみました。
ヤマオダマキ。これ一本が残っていました。
シロバナヘビイチゴ
ハクサンフウロ。

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2 Responses to 2011年7月23日 日光白根山(湯元から)

  1. 417JADE のコメント:

    2012/08/25に白根山のぼってきました。
    菅沼ルートを登ったので他のルートはどんなのかなと検索してます。
    このルートも楽しそうですね、でもやっぱり最初の方は展望もなく急登があって大変なんですね…。菅沼ルートも2時間くらい展望のない森林の中を登って大変でした。
    弥陀ヶ池からは最高にいい景色でしたけどね。
    返りに雨に降られて、菅沼ルートは水がしみこまず浅い川のようでした。水かさはかかとが沈む程度ですが。
    今度はこちらで紹介されたルートも行ってみたくなりました。

    • mituman のコメント:

      コメントありがとうございます。
      残念な事に、外山ルート・中曽根ルートは荒れています。多分、ロープウエイを使わないなら、菅沼ルートが一番だと思います。
      今年から菅沼駐車場が有料になって菅沼ルートの整備などに使われるとのことですからそれに期待しています。
      栃木県側にもなんらなかの対策が望まれるのですが。
      私は白根山を見上げる景色が好きです。前白根・白根隠山など。現在山あるきは休んでいますが、是非歩きたい山です。

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