2011年7月16日 大峠から流石山・大倉山

 「とちぎ『里山』歩き」という本で栃木県一のお花畑として紹介されている流石山へ行ってきました。たしかに、キスゲは見事だったのですが、下界と同様、暑くて暑くて、山歩きを楽しむ状況ではありませんでした。それに、登山口までが、遠くて、行きは白河IC経由で3時間、帰りは睡魔と格闘しながら一般道(鬼怒川経由)で4時間30分。疲れました。
花も、事前に調べた範囲では随分と種類も多くて楽しみにしていたのですが、実際はそれほどの種類を歩道からは確認できませんでした。尾根はすばらしいので、もっと涼しい時期に歩きたいと思います。
ところで、駐車地に止まっている車を見ると栃木県からのものが一番多かったですね。駐車地は一杯で、路側に駐めている車もたくさんありました。それからすると人気の山であることは確かです。
  また、この山系の特徴として、国土地理院の山頂位置と地元で設置している標識の位置が一致しないことが上げられます。子細は不明なので、標識のある場所をその山の頂としました。

今回から写真を少し鮮明にしました。その為にファイルサイズが少し大きくなってしまいました。

ルート

ルート数値 距離12.3Km  標高差 0m(+1,063m, -1,063m)  所要時間 5時間30分(休憩込)

  行程(あくまで私の気ままな歩きの結果です。)
帰路は、会津中街道を歩きました。
  駐車地-(10分)-林道終点-(3分)-鏡ヶ沼分岐-(25分)-大峠-(55分)-流石山-(50分)-大倉山-(10分)-引返点-(10分)-大倉山-(45分)-流石山-(45分)-大峠-(25分)-鏡ヶ沼分岐-(5分)-林道終点-(10分)-駐車地

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)

(2017.3.28ルート表示不可を修正。)

経緯

家を2:30出発。那須高原SAで朝食。白河ICから甲子トンネル経由で下郷へ。道の駅でトイレ休憩。観音沼森林公園へは入れませんでした(早朝の為かと思ったが、帰りにも閉まったままでした)。

(駐車地) 5:20駐車地に到着。最後の1kmぐらいは舗装されておらず、走行の難しい林道です。駐車地にはすでに1台止まっていました。準備をして5:35歩き開始。

林道終点には数台の車が止まっていました。
 林道終点の碑?。大峠まで2kとなっています。
数分歩くと、鏡ヶ沼分岐に到着。鏡ヶ沼は紅葉スポットとして有名です。
こんな木橋を渡ります。
歩道は、「会津中街道」と交わります。私は、行きは本ルートを、帰りは「中街道」を歩きましたが、中街道は小さな沢をいくつか渡りますが、本ルートより歩きやすいと思います。笹もきれいに刈られていました。所々ぬかっているのは、本ルートも中街道もおなじです。本ルートには1カ所よじり登る場所(ロープ有り)がありますが、中街道にはそのような場所はありません。
行きは、本ルートへ行きました。石を敷き詰めたような場所も残っています。
道は狭くなります。
木の根っこが飛びだした場所もあります。

ここを登ります。ロープがありますが、使わなくとも木の根っこにつかまれば登れます。
峠に近づくと笹道になります。この手前が、中街道との合流地点で、T字路になっています。本コースはT字を左に曲がればこの写真の道になります。右に曲がると、中街道で戻ってしまいます。
2つに分岐します。本ルートは左ですが、右に行くと近道になります。帰りは近道を利用しました。
(大峠) 急に視界が広がって大峠に到着です。
地蔵様が鎮座しておられます。
右方向は、流石山方面の斜面です。キスゲに覆われています。良い天気です。
峠に、アカバナシモツケソウが咲いています。シモツケかもしれません。葉の形からするとこのどちらかと思いますが、シモツケなら低木。アカバナシモツケソウなら草。ネットで検索したらますます判らなくなりました。よく観察してくれば良かったと思います。
ハクサンフウロ
花を見ながら、峠で小休止します。蒸し暑いのは下界とおなじです。
流石山へ向かって登り始めます。流石山までは急傾斜が続きますのでかなり疲れます。もう少し涼しければ、花を見ながらの楽しい登りになるのでしょうが、今日は暑すぎます。この斜面を登っているときは風を感じませんでした。
流石山までの登りで見た花。
まずはキスゲ。一面のキスゲです。
名前不明。

カラマツソウ。
黄色いのはオトギリソウ。ピンクはシモツケ?、アカバナシモツケソウ?。この写真では低木のように見えます。
ミネウスユキソウ。
蝶?蛾?
オニアザミ。

コメツツジ。

稜線にでました。やっと心地よい風を感じることができますが、流石山はこの先のようです。

尾根にもキスゲがたくさん咲いています。
尾根ではシャクナゲも健在でした。

(流石山) だれかが帽子を忘れていました。

三角点もあります。休憩して水分補給です。
大倉山までの稜線です。いちばん右が大倉山です。もう少し涼しければ快適な尾根歩きなのでしょうが。キスゲもたくさん見えます。

尾根道は一部腐葉土が堆積してフワフワしている箇所もあります。
尾根からの遠望。モヤっていてはっきりとはしません。
北側。沼原調整池と深山湖。中央左よりの山は白笹山。
東。茶臼岳と三本槍岳
北東。旭岳から西に観音山、少し奥の双耳峰は二岐山と思われます。
北。二岐山の後方左に見えているのが吾妻山・磐梯山、その左は飯豊山系と思われます。手前左の山は土倉山です。

尾根で見た花。

ウサギギク。
ウラジロヨウラク?
不明。歩道の踏まれそうな所に咲いていました。もう少し花が開けば。
オトギリソウ。
モミジカラマツ。葉がモミジのようなので。
オオバギボウシだそうです。幼葉はウルイといって食べられるそうですが、葉の形がにているバイケイソウは毒だとか。
シロシモツケ。

尾根にある泉(キスゲ小沼)。
五葉の泉。
オタマジャクシがいました。

(大倉山) いろんな標識があります。
本日は、最初の計画では、三倉山まで行く予定でした。しかし、大倉山から10分ほど行ったところで、やめてしまいました。三倉山への急登が随分と急傾斜に見えたからです。この暑さの中ではなかり堪えそうです。今度はもっと涼しい時に挑戦したいと思います。
折り返し地点からみた景色。三倉山手前から西に延びる県境尾根です。
これから戻っていく尾根です。右側に切れていますが、大倉山があります。真ん中やや左に流石山。遠望に、茶臼岳・三本槍岳が見えますが、雲がかかってきました。
稜線と花の風景。
キスゲ群生地から大峠を見下ろす。

(大峠) 帰路では多くのハイカーと行き交いました。人気の山です。大部分は流石山までで折り返すようで、大倉山まで行く人は少なそうです。大峠周辺で花を見ただけで帰る人もいそうです。

(帰路 本コースと会津中街道との分岐)まっすぐ進めば中街道。本コースはここを右に折れます。

小さい沢がいくつかある(水量は少ない)ので、タオルを湿らせて汗を拭きました。一番、使いやすい沢は、林道終点近くの沢で、これはどのコースでも通ります。ここは水量も多いのでタオルを洗うことができます。汗をかいた、顔、首、腕を拭きました。

(駐車地)帰りには、車で一杯でした。駐車地以外にも止まっていました。


最後に

暑かった。これだけ暑いと、多少なら雨が降ってくれると良いのだがと思ってしまう。しかし、この山は雨が降ると怖そうだ。時に、雷が鳴っても、大峠・流石山の間は逃げる場所もない。大倉山の周辺では低木はありそうなのだが、雷よけになる可は不明。大雨になったとき、大峠までの下りは濁流になるのだろうか。先週の霧降のように上に山が広がっていないので、濁流はなさそうに思うが、雨量によっては歩けないかもしれない。
しかし、この山は単独で歩くには登山口までの距離がありすぎる。足を鍛えて那須からの往復にするか、三斗小屋に一泊するのが良い計画のような気がする。7-8月はもっと涼しい山を歩きたい。

カテゴリー: 那須 パーマリンク

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